ダイレクトアクセスの場合、ユーザーはアプリケーションを直接操作します。アプリケーションサービス機能は全く関与しません。次の図は、ダイレクトアクセスの処理の様子を示しています。
ダイレクトアクセスでは、クライアントはユーザーのログイン要求をアプリケーションに直接送信します。アプリケーションはユーザーを認証し、セッションを作成し、クライアントにセッションを返します。それ以降の動作も、クライアントとアプリケーションの間で直接交わされます。
アプリケーションは、サービスのインスタンスとユーザーを間違いなく対応させる必要があります。Webアプリケーションの場合、サービスの利用ごとに異なるアプリケーションURLを生成すれば、ユーザーを正しいインスタンスにアクセスさせることができます。このアプリケーションURLは、プロビジョニングサービスのインスタンス生成要求(createInstance またはasyncCreateInstance)に対する応答として、アプリケーションサービス機能に返すことができます。プロビジョニングサービスに実装の詳細は、“3.1 プロビジョニングサービスの実装”を参照してください。
ダイレクトアクセスのログイン・ログアウトはアプリケーションサービス機能を使用しません。したがって、ログイン・ログアウトについてアプリケーションサービス機能を考慮する必要はありません。ただし、アプリケーションサービス機能はログイン・ログアウトにまったく関与しないため、アプリケーションを利用したユーザー数や時間なども記録できません。したがって、ユーザー数を利用した価格モデルと、その課金サービスも利用できません。