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Interstage Information IntegratorV10.1.0 システム設計ガイド

C.5 伝票形式フォーマット

伝票形式フォーマットとは、「ヘッダレコード」、「明細レコード」、「トレーラレコード」という異なるレイアウトの順に構成される、固定長のレコードの集合体です。これらのレコードのひとまとまりを1伝票と呼びます。

図C.7 伝票識別子について

ヘッダレコード、明細レコード、トレーラレコードを識別するための値を「伝票識別子」といいます。ヘッダレコード、明細レコード、トレーラレコードには、それぞれの先頭から同じバイト位置に同じバイト数の伝票識別子があり、その値の違いによりレコードの違いを判別します。

図C.8 基本レコード長について

図C.9 レベルについて

各レコードの階層構造を示す値を「レベル」といいます。
ヘッダレコード、明細レコード、トレーラレコードは複数の種類を定義することができます。また、ヘッダレコードとトレーラレコードはペアで定義します。なお、トレーラレコードは省略可能なので、ヘッダレコードとトレーラレコードの数は一致していなくてもかまいません。

先頭の階層のヘッダレコードを「ファイルヘッダ」、2番目以降を「伝票ヘッダ」と呼びます。ヘッダレコードにはそれぞれレベルをつけて管理します。レベルには先頭階層から順に、1~9を設定します。したがって、ファイルヘッダはレベル1で固定し、伝票ヘッダにはレベル2~9を設定してください。
同様に、トレーラレコードも、最後尾を「ファイルトレーラ」、最後尾から2番目以前を「伝票トレーラ」と呼びます。レベルはヘッダレコードと対応するので、「ファイルトレーラ」はレベル1で固定し、「伝票トレーラ」は後方から順に2~9を設定してください。

図C.10 明細レコード

明細レコードは一部を省略することができます。
明細レコードを複数種類定義した場合、明細レコードにはレベルがないので、複数の明細レコードは連続しています。連続している明細レコードの一部を省略可能にすることもできます。

図C.11 ブロック長

伝票形式フォーマットでは「ブロック長」を指定する必要があります。すべてのレコードの合計バイト数がブロック長の等数倍にならない場合、その差のバイト数に空白が付加されます。
また、伝票形式フォーマットが入力の場合は、空白を外してから、処理します。

ポイント

  • 伝票形式フォーマットの1つのレコードは、一般フォーマットと同等です。

  • 1つの伝票形式フォーマットの中に指定できるレコード数の最大は20個です。

  • 伝票識別子にはワイルドカードの“?”が指定できます。“?”は任意の1バイト文字が指定されたものと判断します。2バイト文字に使用する場合には“??”と指定します。

    例1)“AA?”が指定された場合、“AAA”も“AAB”も対象になります。

    例2)“小??” が指定された場合、“小一”も“小二”も対象になります。

デザインシートの定義概要

以下の内容をデザインシートに定義します。

項目ごとに「伝票種別」として「ヘッダ」「明細」「トレーラ」をデータ構造定義シートに指定します。また、「伝票識別子」に該当する項目に識別するための値を指定します。

伝票形式の登録方法の詳細は、“デザインシート操作ヘルプ”を参照してください。