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SystemwalkerIT Service Management Service Desk V13.4 管理者ガイド

3.2.2 連携セットアップ


  1. 連携に必要な連携設定ファイルを作成します。


    デフォルト値を入力した連携設定ファイルは以下にありますので、テキストエディタを利用して修正して下さい。

    [ITCMインストールディレクトリ]\ITPM\tool\config\itsmconfig.ini


    • ファイル形式
      プロパティファイル形式(キー名は全て半角小文字)

      itpm.host=
      itpm.port=
      rfc.output=
      formxml.output=
      slipcsv.output=
      retry.count=
      retry.interval=

      max.locktime=

      空行および#で始まる行はコメント行として扱われます。


    • パラメタ

      itpm.host:(必須)

      連携対象のITCMが動作しているホスト名またはIPアドレスを指定します。ホスト名を指定する場合は、クライアントから名前解決が可能でなければなりません。

      ITSM及びITCMがインストールされているサーバのホスト名を変更した場合は、この定義も変更する必要があります。


      itpm.port:(任意)

      連携対象のITCMが動作しているポート番号を指定します。

      ITCMのセットアップ時に、デフォルトの80以外を指定した場合に指定してください。

      このパラメタのキーまたは値を省略した場合は、URLにポート番号は使用されません。

      ITCM側でポート番号を変更した場合は、この定義も変更する必要があります。


      rfc.output:(必須)

      連携実行時に出力される一時ファイルの出力先をフルパスで指定します。パスの区切り文字は’/’(スラッシュ)を使用してください。

      ディレクトリは実在し、書き込みおよび読み込みアクセス許可がなければなりません。

      ITCMのインストール時に以下の値が設定されおり、変更しないでください。

      [ITCMインストールディレクトリ]/ITPM/data/itsm/rfc


      slipcsv.output: (必須)

      連携実行時に出力される一時ファイルの出力先をフルパスで指定します。パスの区切り文字は’/’(スラッシュ)を使用してください。

      ディレクトリは実在し、書き込みおよび読み込みアクセス許可がなければなりません。

      ITCMのインストール時に以下の値が設定されており、変更しないでください。

      [ITCMインストールディレクトリ]/ITPM/data/itsm/slip


      注意

      他のオプションについては設定せず、空のままにしておいてください。


      注意

      このファイルはITCMがインストールされているサーバOSのシステムロケールの文字コードおよび改行コードで記述してください。

      連携設定ファイルの内容を変更した場合ITCMのプロセス管理サーバを再起動(停止⇒起動)してください。

      停止する方法:

      [スタート]メニュー⇒[すべてのプログラム]⇒[Systemwalker IT Change Manager]⇒[プロセス管理サーバ停止]

      起動する方法:

      [スタート]メニュー⇒[すべてのプログラム]⇒[Systemwalker IT Change Manager]⇒[プロセス管理サーバ起動]


使用例

itpm.host=itpm
itpm.port=80
rfc.output=C:/SWPM/ITPM/data/itsm/rfc
formxml.output=
slipcsv.output=C:/SWPM/ITPM/data/itsm/slip
retry.count=
retry.interval=
max.locktime=

  1. 管理者機能画面から[Systemwalker IT Change Manager連携セットアップ]ボタンをクリックします。


  2. 必要事項を入力し[連携設定ファイルを読み込む]ボタンをクリックします。


    図3.3 Systemwalker IT Change Manager 連携セットアップ画面


    項目名

    説明

    読み込みステータス

    "停止"を選択します。

    sys:ITCM連携ステータス

    ITCMと連携するかどうかを選択します。

    ITCMとの連携が可能な環境で、ITCMとの連携する場合は“ITCM連携”を選択します。それ以外は“連携無し”を選択します。

    sys:連携設定ファイル(フルパス)

    1.で作成した“連携設定ファイル”[itsmconfig.ini]へのフルパスを設定します。

    (例)C:Systemwalker\連携設定ファイル\itsmconfig.ini

    sys:IEパス(フルパス)

    Internet Explorerのフルパスを設定します。

    Internet Explorerを起動するために、Internet Explorerのフルパスを設定します。ITCMのRFC画面を開くために使用します。

    (例)C:\Program Files\Internet Explorer \iexplore.exe

    sys:CommandDLLパス

    ITCMのインストール先にある以下のディレクトリをフルパスで設定します。

    ※"連携セットアップの準備"のコピー先ディレクトリを設定します。

    [Systemwalker IT Change Managerインストールディレクトリ]\ITPM\bin

    (例)C:\SWPM\ITPM\bin

    sys:編集元伝票XMLパス

    ITCM上で定義した連携用帳票の伝票XMLファイルがあるフォルダーをフルパスで設定します。

    (例)C:\Systemwalker\InXml

    sys:シフトJIS変換バッチ(フルパス)

    “シフトJIS変換バッチ”[arconv.exe]の実行ファイルのフルパスを設定してください。

    (例)C:\Program Files\BMC Software\ARSystem\arconv.exe

    sys:シフトJIS変換後ディレクトリ名(フルパス)

    “UTF-8”形式から“シフトJIS”形式へ変換したファイルの出力先とファイル名をフルパスで設定してください。ディレクトリを事前に作成する必要があります。ディレクトリ名に、2バイト文字や半角カタカナを利用するとエラーが発生する場合がありますので、利用しないでください。

    (例)C:\Systemwalker\BatFile

    (注1) “伝票XML編集コマンド”については、「Systemwalker IT Change Manager 管理者ガイド」を参照してください。


  3. キーボードの「F3」ボタンを押して、「検索」ボタンをクリックします。

  4. "読み込みステータス"を"取り込み中"にして、画面の右上にある[保存]ボタンをクリックします。以上で連携セットアップは完了です。


ポイント

連携セットアップしたサーバの負荷状況によって変更要求を発行するとき、以下のシステムタイムアウトエラーが発生する場合があります。

[ARERR [39] フィルタ/エスカレーションの「セットフィールド」プロセスが完了前にタイムアウトしました。

プロセスを実行しているセットフィールドのアクティブリンクに失敗しました (ARERR 1603)]

回避するために以下の手順でITSMのタイムアウト時間を変更します。

  1. BMC Remedy Userを起動します。

  2. [オブジェクトリスト]を起動します。

    [ファイル(F)]メニュー⇒[開く(O)]⇒[オブジェクトリスト(L)]を選択します。

  3. [ホームページ]を表示します。

    [オブジェクトリスト]画面で[すべて(A)]タブを選択し、[名前]の欄から[ホームページ]を選択しダブルクリックします。

  4. [AR System Administration: Console]画面を起動します。

    [ホームページ]画面の左側にあります[AR System Administration Console]をクリックします。

  5. [AR System Administration: Server Information]画面を起動します。

    [AR System Administration: Console]画面の左側にありますメニューから[System]⇒[General]を選択し、[Server Information]をクリックします。

  6. [タイムアウト時間]を変更します。

    [AR System Administration: Server Information]画面の[Timeouts]タブを選択します。[Process Timeout (Seconds):]フィールドの中身を削除し、[30]と入力して画面の下にある「OK」ボタンをクリックします。

  7. BMC Remedy Userを終了します。

    [ファイル(F)]メニューから[終了]を選択します。以上でタイムアウト時間の変更は完了です。