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ETERNUS SF Express V14.2 ユーザーズガイド

6.4.5 リモートコピー(HA構成)の実行

高可用性(High Availability)構成における、リモートコピーについて説明します。

HA構成のリモートコピーは、LAN内にある2つのETERNUS DX90間でのコピーを実行します。片方のETERNUS DX90に障害があった場合でも、もう一方のETERNUS DX90は運用を継続できます。

リモートコピーには3つの動作モードがあり、運用形態にあわせて動作モードを選択します。動作モードの詳細は「B.7 リモートコピー(REC)」を参照してください。

また、目標復旧ポイント(RPO: Recovery Point Objective)と目標復旧時間(RTO: Recovery Time Objective)を考える必要があります。
HA構成では、RPOを短くするために、同期モードでリモートコピーを運用することを推奨します。

図6.8 HA構成の概要図


6.4.5.1 アドバンスト・コピーの実行

リモートコピー(REC)を実行します。

リモートコピー(REC)の操作手順は以下のとおりです。
ここでは、同期モードで運用する場合の手順を記載します。

  1. コピーを開始します。

    Remote[REC]タブを開きます。
    [アクション]ペインで[アドバンスト・コピー]-[順方向コピーの開始]を選択し、リモート・コピー(REC)を実行します。

    リモートコピーの操作モードを指定します。

    • 転送モード

    • Splitモード

    • Recoveryモード

    反対方向のコピーを実行する場合は、[アドバンスト・コピー]-[逆方向コピーの開始]を選択してください。

  2. 等価状態になるのを待ちます。

    [状況]が"Paired"、かつ[進捗率]が"100%"となるのを確認してください。

  3. コピーを一時中断します。

    コピーグループを選択して、[アクション]ペインで[アドバンスト・コピー]-[一時中断]を選択し、コピーを一時中断します。

  4. コピーを再開します。

    コピーグループを選択して、[アクション]ペインで[アドバンスト・コピー]-[再開]を選択し、コピーを再開します。

    手順2から手順4を繰り返します。


6.4.5.2 ETERNUS ディスクアレイで異常が発生した場合の操作手順

ETERNUS ディスクアレイは、ハードウェア障害によりアドバンスト・コピーを継続できない状態になると、自動的にアドバンスト・コピーを中断します。

また、リモートコピーセションは自動的に“Error Suspend”、または“Hardware Suspend”になります。