ETERNUS ディスクアレイのSnapOPC+を実行するコピー方法です。
SnapOPC+は、コピー・オン・ライト方式を利用し、更新される前の状態のコピー元ボリュームを作成します。
SnapOPC+では、コピー元ボリュームの更新前データを、スナップ世代単位(複製ボリュームを作成した単位)で保存することができます。
SnapOPC+は、その仕組みや特性上、オペレーションミスやソフトウェアエラーといった、ソフト障害からの回復に備えたバックアップとして利用されることを想定しています。
コピー元ボリュームがハード故障によりアクセス不可能な状態になった場合は、当該コピーセションはエラーとなり、コピー先のボリュームも正しくデータを読むことができません。
このような致命的なハード障害に備えるには、SnapOPC+と併用して、クローンコピー(OPC/QuickOPC/EC)やリモートコピー(REC)を利用して、すべてのデータをコピーすることを推奨します。
スナップショットコピー(SnapOPC+)は、以下のような場合に効率的に使用できます。
テープなど、他の媒体にカスケードコピーする場合に使用する一時ファイルをバックアップする場合。
ファイルサーバや、更新率が低い"その他のデータ"のバックアップする場合。
図6.7 スナップショットコピー(SnapOPC+)
スナップショットコピー(SnapOPC+)を実行します。
スナップショットコピー(SnapOPC+)の操作手順は以下のとおりです。
1回目のコピーを実行します。
コピーグループを選択し、[アクション]ペインで[アドバンスト・コピー]-[順方向コピーの開始]を選択して、スナップショットコピー(SnapOPC+)を実行します。
2回目のコピーを実行します。
再度コピーグループを選択し、[アクション]ペインで[アドバンスト・コピー]-[順方向コピーの開始]を選択して、スナップショットコピー(SnapOPC+)を実行します。
2回目のコピーが実行されると、その前に生成されたコピーの[状況]は、"Copy On Write(Active)"から"Copy On Write(Inactive)"に変更されます。