ネットワークリソースは、ネットワークリソース作成時にネットワークプールを指定して登録します。詳細については、「4.3.3 ネットワークリソース」を参照してください。
本製品を動作させるためのネットワーク環境とVMホストは以下の前提条件を満たす必要があります。
管理LANと業務LANの構成が事前に設計済である
管理LANのネットワーク環境が事前に設定済である
管理LANに接続する仮想スイッチが事前に設計し、設定済である
VMwareのクラスタ機能を使用する場合、クラスタ構成は事前に設計し、設定済みである
VM管理製品のクラスタ機能を利用している環境では、L-Server作成時にネットワークリソースと接続すると、L-Serverが動作するVMホストに加え、クラスタを構成するすべてのVMホストに対して、LANスイッチブレードと仮想スイッチを自動設定します。
ただし、後からクラスタにVMホストを追加した場合には、本製品によるネットワークの自動設定は行われません。追加したVMホストのLANスイッチブレードと仮想スイッチに対して、クラスタを構成する既存のVMホストと同じ設定をしてください。
LANスイッチブレードの設定は、ServerView Resource Coordinator VEの機能を使用して手動で行ってください。
仮想スイッチとポートグループの設定は、VMwareの機能を使用して手動で行ってください。
ネットワーク環境の設計と設定については、ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイドの以下の記述を参照してください。
ネットワーク環境の決定
ネットワーク環境の設定
LANスイッチの登録
LANスイッチブレードのVLAN設定
詳細については、「ServerView Resource Coordinator VE 導入ガイド」およびVMホストのマニュアルを参照してください。
ネットワーク自動設定に関する注意事項
本製品でネットワーク設定の自動化をサポートするVMホストの構成は以下の6パターンのどれかになります。
ハードウェア | LANスイッチブレードの数 | ネットワークリソースの外部接続ポートの指定 | 仮想スイッチを接続する物理ネットワークアダプタの番号 | |
---|---|---|---|---|
a | PRIMERGY BX900シリーズ | 2 | LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択 | 3および4をチーミングで使用 |
b | 4 | LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択 | 3および4をチーミングで使用 | |
c | 4 | LANスイッチブレード3と4のペアから1つずつ選択 | 5および6をチーミングで使用 | |
d | PRIMERGY BX600シリーズ | 2 | LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択 | 3および4をチーミングで使用 |
e | 4 | LANスイッチブレード1と2のペアから1つずつ選択 | 3および4をチーミングで使用 | |
f | 4 | LANスイッチブレード3と4のペアから1つずつ選択 | 7および8をチーミングで使用 |
上記の物理ネットワークアダプタの番号は、LANスイッチブレードの詳細画面で確認できます。
外部接続ポートを指定しない場合(内部ネットワーク)は、物理ネットワークアダプタは3番および4番をチーミングで使用します。(3を有効にして冗長化します。)
業務LANで使用する仮想スイッチが事前に作成済みの場合、また、手動で設定する場合は、その仮想スイッチが接続されている物理ネットワークアダプタの番号は上記パターンで示した内容と一致している必要があります。
ラックマウントサーバ環境では、事前に作成されている仮想スイッチのポートグループに対して、VMゲストのNICを接続する機能だけを提供します。仮想スイッチとポートグループは、事前に手動で設定してください。その際、同一のVLAN IDを使用するポートグループ名は、すべてのVMホストで共通の名前にする必要があります。
図4.1 ネットワーク自動設定に関する注意事項 aのパターン
図4.2 ネットワーク自動設定に関する注意事項 cのパターン