ここではカテゴリ定義コマンドを使用して、カテゴリ定義ファイルの内容を資源管理に反映する手順について説明します。
カテゴリ定義コマンドを実行する場合、カテゴリ定義の内容に応じて事前準備が必要となります。
カテゴリを削除する場合、事前に格納済み蓄積データファイルをすべて削除する必要があります。
また、資源管理上の無効レコードもすべて削除する必要があります。
以下に削除の手順を説明します。
格納済み蓄積データファイルの削除
dccdeleteコマンドを使用し、格納済み蓄積データファイルを、バックアップを含め、すべて削除します。
削除対象となる蓄積データファイルの保存期限を迎えていない場合、個別データの削除により、ファイルを削除してください。
削除済みレコードの削除
dccresコマンドを使用し、削除済み状態になった管理レコードをすべて削除します。
無効レコードの削除
dccresコマンドを使用し、無効状態になっている管理レコードをすべて削除します。
参照
dccdelete、dccresコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。
カテゴリを追加する場合、資源管理上のカテゴリ管理テーブルの作成先と初期容量を定義できます。
定義を省略した場合は以下の規定値が設定されます。
定義内容 | 意味 | 設定値 |
---|---|---|
カテゴリ管理テーブル作成先 | カテゴリ管理テーブルを作成するデータベーススペース名 | STDBSP003 |
カテゴリ管理テーブル初期容量 | カテゴリ管理テーブルの初期容量。格納するファイル数に応じて設定する。 | 22MB(3700ファイル相当) |
カテゴリ管理テーブルインデックス作成先 | カテゴリ管理テーブルに対するインデックスを作成するデータベーススペース名 | STDBSP004 |
カテゴリ管理テーブルインデックス初期容量(合計値) | カテゴリ管理テーブルに対するインデックスの初期容量の合計値。格納するファイル数に応じて設定する。 | 58MB(3700ファイル相当) |
省略値を使用しない場合は、DDF_DBEnvSettingsファイルを編集します。
DDF_DBEnvSettingsファイルは以下のディレクトリに保存されています。
/opt/FJSViiscd/etc/DDF_DBEnvSettings.ini
ファイルの書式を以下に示します。斜体の部分を追加したいカテゴリに合わせて記述します。
<記述の形式>
コメントは「#」の後に記述してください
コメントは行の途中に記述できません
# Interstage Information Storage # # Name : DDF_DBEnvSettings.iniファイル # 説明 : カテゴリ管理情報の格納先を設定するファイル # ############################################################ ### システム定義 (編集しないでください) dbschema=DCSCH dbname=INFOSTORAGEDB [DDT_DETF_CAT] ### カテゴリ管理情報の格納先の設定 # カテゴリ管理情報の格納先 # (カテゴリ毎にカテゴリ管理情報の格納先を変更する場合に記述) CAT=[カテゴリ名]
[TBL_DBSPACE]
ALLOCATE DATA ON STDBSP003 SIZE [カテゴリ管理テーブルのサイズ]
[IDX_DBSPACE]
DEFINE_UNIT=0
ALLOCATE BASE ON STDBSP004 SIZE [インデックス1],INDEX ON STDBSP004 SIZE [インデックス2] # カテゴリ管理情報の格納先 # (デフォルト値)
管理用領域およびインデックスサイズ1、インデックスサイズ2の見積もり方を以下に示します。
項目名 | 見積もり量(MB) |
カテゴリ管理テーブルのサイズ | 59MB×([格納予定データ件数]/10000) |
カテゴリ管理テーブルインデックス1 | 5MB×([格納予定データ件数]/10000) |
カテゴリ管理テーブルインデックス2 | 1MB+(([格納予定データ件数]/10000)×0.3) |
※:設定する容量はすべて1MB単位で切り上げてください
カテゴリを削除する場合、カテゴリ定義コマンドを実行する前に必ず資源管理常駐プロセス(dcdaemon)を再起動してください。
一度でも抽出処理を行ったことがあるカテゴリを削除する場合、再起動せずにカテゴリ定義コマンドを実行すると、カテゴリの削除に失敗します。
カテゴリの削除に失敗した場合は、"2.10.6 カテゴリ定義異常終了時のリカバリ"を参照してください。
カテゴリ定義ファイルを使用して、カテゴリ定義コマンドを実行することにより、資源管理にカテゴリの追加・変更をします。
rootユーザで定義したカテゴリには、rootユーザでのみデータの格納が行えます。カテゴリ定義コマンドを実行するユーザに注意してください。
例
/DATAディレクトリに保存したカテゴリ定義ファイル(CategoryExec.xml)の内容を資源管理に適用する
ddsdef def_file=/DATA/CategoryExec.xml
参照
ddsdefコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。
カテゴリの定義結果が正しく確認できたら、確認結果をもとに、蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先ディレクトリを作成してください。
作成した蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先ディレクトリには、IIS管理者に対するwrite権限を付与してください。