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Interstage Information StorageV10.0.0 運用ガイド

3.6.5 カテゴリ定義コマンドの実行

ここではカテゴリ定義コマンドを使用して、カテゴリ定義ファイルの内容を資源管理に反映する手順について説明します。

カテゴリ定義コマンドを実行する場合、カテゴリ定義の内容に応じて事前準備が必要となります。


3.6.5.1 格納済み蓄積データファイルの削除

カテゴリを削除する場合、事前に格納済み蓄積データファイルをすべて削除する必要があります。

また、資源管理上の無効レコードもすべて削除する必要があります。

以下に削除の手順を説明します。


  1. 格納済み蓄積データファイルの削除

    dccdeleteコマンドを使用し、格納済み蓄積データファイルを、バックアップを含め、すべて削除します。

    削除対象となる蓄積データファイルの保存期限を迎えていない場合、個別データの削除により、ファイルを削除してください。


  2. 削除済みレコードの削除

    dccresコマンドを使用し、削除済み状態になった管理レコードをすべて削除します。


  3. 無効レコードの削除

    dccresコマンドを使用し、無効状態になっている管理レコードをすべて削除します。


参照

dccdelete、dccresコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。


3.6.5.2 DDF_DBEnvSettings.iniの編集

カテゴリを追加する場合、資源管理上のカテゴリ管理テーブルの作成先と初期容量を定義できます。

定義を省略した場合は以下の規定値が設定されます。

表3.16 DDF_DBEnvSettings.iniの設定項目と省略時の設定値

定義内容

意味

設定値

カテゴリ管理テーブル作成先

カテゴリ管理テーブルを作成するデータベーススペース名

STDBSP003

カテゴリ管理テーブル初期容量

カテゴリ管理テーブルの初期容量。格納するファイル数に応じて設定する。

22MB(3700ファイル相当)

カテゴリ管理テーブルインデックス作成先

カテゴリ管理テーブルに対するインデックスを作成するデータベーススペース名

STDBSP004

カテゴリ管理テーブルインデックス初期容量(合計値)

カテゴリ管理テーブルに対するインデックスの初期容量の合計値。格納するファイル数に応じて設定する。

58MB(3700ファイル相当)


省略値を使用しない場合は、DDF_DBEnvSettingsファイルを編集します。

DDF_DBEnvSettingsファイルは以下のディレクトリに保存されています。

/opt/FJSViiscd/etc/DDF_DBEnvSettings.ini

ファイルの書式を以下に示します。斜体の部分を追加したいカテゴリに合わせて記述します。

<記述の形式>

管理用領域およびインデックスサイズ1、インデックスサイズ2の見積もり方を以下に示します。

項目名

見積もり量(MB)

カテゴリ管理テーブルのサイズ

59MB×([格納予定データ件数]/10000)

カテゴリ管理テーブルインデックス1

5MB×([格納予定データ件数]/10000)

カテゴリ管理テーブルインデックス2

1MB+(([格納予定データ件数]/10000)×0.3)

※:設定する容量はすべて1MB単位で切り上げてください


注意

カテゴリ定義コマンドは、カテゴリ定義時にデータベーススペースの空き容量を確認しません。

事前にrdbspcinfコマンドを実行して、十分な空き容量があることを確認してください。


3.6.5.3 資源管理常駐プロセスの再起動

カテゴリを削除する場合、カテゴリ定義コマンドを実行する前に必ず資源管理常駐プロセス(dcdaemon)を再起動してください。

一度でも抽出処理を行ったことがあるカテゴリを削除する場合、再起動せずにカテゴリ定義コマンドを実行すると、カテゴリの削除に失敗します。

カテゴリの削除に失敗した場合は、"2.10.6 カテゴリ定義異常終了時のリカバリ"を参照してください。


3.6.5.4 カテゴリ定義コマンドの実行

カテゴリ定義ファイルを使用して、カテゴリ定義コマンドを実行することにより、資源管理にカテゴリの追加・変更をします。

rootユーザで定義したカテゴリには、rootユーザでのみデータの格納が行えます。カテゴリ定義コマンドを実行するユーザに注意してください。


/DATAディレクトリに保存したカテゴリ定義ファイル(CategoryExec.xml)の内容を資源管理に適用する

ddsdef def_file=/DATA/CategoryExec.xml

参照

ddsdefコマンドの詳細については"コマンドリファレンス"を参照してください。


3.6.5.5 定義結果の確認

カテゴリ定義コマンドが正常に終了すると、dcccatコマンドにてカテゴリの定義情報を確認できます。

dcccatコマンドを使用して正しく定義できているか確認してください。


参照

dcccatコマンドの詳細については“コマンドリファレンス”を参照してください。


3.6.5.6 格納先ディレクトリの作成

カテゴリの定義結果が正しく確認できたら、確認結果をもとに、蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先ディレクトリを作成してください。

作成した蓄積データファイルおよびバックアップ蓄積データファイルの格納先ディレクトリには、IIS管理者に対するwrite権限を付与してください。