DSS クライアントのオンライン追加を行うには、接続許可リストファイルに追加する DSS クライアントのホスト名を登録します。
DSS クライアント情報の追加には、DSS サーバで以下の作業が必要です。
DSS サーバの接続許可リストファイルに対して、DSS クライアントのホスト名を追加登録
追加する DSS クライアントに、ファイルシステムの構成情報を配付
DSS ファイルシステムに DSS クライアント情報を追加する手順を、以下の環境を例に説明します。
・ 代表パーティション | :/dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 |
・ DSSサーバ | :sunny, moony |
・ 追加する DSS クライアント | :rainy3 |
対象ファイルシステムのファイルシステム ID を sfcinfo(8) の出力にある FSID 欄から確認します。
# sfcinfo -n /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106 <Enter> /dev/disk/by-id/scsi-1FUJITSU_300000370106: FSID hostID status hostname 1 80a4f75b RUN sunny 1 80960096 RUN moony |
対象ファイルシステムの接続許可リストファイルに、追加する DSS クライアントの CLIENT フィールドを追加します。
CLIENTフィールドは、接続許可リストファイルの末尾に追加します。複数の DSS クライアントを追加する場合は、クライアントの数だけ CLIENT フィールドを追加してください。
# cat /etc/sfcfs/server.conf.1 <Enter> # # Copyright (c) 2009 FUJITSU LIMITED. All rights reserved. # # # Dynamic Store Services MDS node configuration file. # /etc/sfcfs/server.conf.<FSID> # # Client host-name list of this file system. # # Notes: # Do not describe the host name of MDS itself. # # example: #CLIENT nodeac1 #CLIENT nodeac2 #CLIENT nodeac3 #CLIENT nodeac4 #CLIENT nodeac5 CLIENT rainy1 CLIENT rainy2 CLIENT rainy3 |
注意
追加する DSS クライアントの CLIENT フィールドは、必ず接続許可リストファイルの末尾に追加してください。既存の CLIENT フィールドが変更されると、追加する DSS クライアントのmount(8) が失敗します。
既存の CLIENT フィールドの変更および削除はできません。DSS クライアントの追加と同時に変更および削除を行いたい場合は、DSS ファイルシステムをアンマウントした状態で行ってください。
DSS クライアントに登録できるノード数は、DSS サーバ数と合わせてsfcmkfs(8) 時に指定した maxnode が最大数となります。
参照
DSS クライアント情報の接続許可リストファイルへの追加は、“導入ガイド”の“6.3.2.3 DSS クライアント情報の登録”を参照してください。
DSS クライアントの追加と同時に変更および削除を行う場合は、本書の“3.2.10 DSSファイルシステムの削除”を参照してください。
sfcmkfs(8) の maxnode についての詳細は、"コマンドリファレンス"を参照してください。
接続許可リストファイルを各 DSS サーバに配付します。
DSS サーバを冗長化している場合は、他の DSS サーバに配付します。
# cd /etc/sfcfs <Enter> # scp ./server.conf.1 root@moony:/etc/sfcfs/server.conf.1 <Enter> |
注意
接続許可リストファイルの内容は、すべての DSS サーバで同じになるようにしてください。
DSS サーバ間で接続許可リストファイルの内容が異なると、MDS ダウンリカバリに失敗してファイルシステム閉塞、システムパニックが発生する場合があります。
sfcmkconf(8) で対象ファイルシステムのファイルシステム構成情報を生成し、追加する DSS クライアントに配付します。配付対象となる構成情報ファイルは、ファイルシステム ID で特定してください。
参照
DSS クライアントへの構成情報ファイルの配付は、"導入ガイド"の"6.3.2.4 ファイルシステム構成情報の配布"を参照してください。
マウントするファイルシステムに関するエントリを、追加する DSS クライアントの /etc/fstab に書く必要があります。
参照
/etc/fstab の設定の詳細については、“導入ガイド”の“6.6.1.1 DSSクライアントのfstab設定”を参照してください。
追加する DSS クライアントでファイルシステムを使用するために、DSS ファイルシステムをマウントします。
DSS クライアントでのマウントは、mount(8) を使用します。
参照
DSS クライアントでのマウントについては、"導入ガイド"の"6.6.1.2 DSSファイルシステムのマウント"を参照してください。