バックアップコマンドおよびリストアコマンドを利用して、定義情報の移行作業を行う手順について説明します。
定義情報の移行作業は、テスト環境で作成および確認した定義情報を本番環境に移行する場合に行います。
退避先の空き容量を確認する
退避先に必要な空き容量の目安は、以下のとおりです。
退避先ディレクトリの必要量= |
セットアップで指定した「データベーススペース格納ディレクトリ」のサイズ
テスト環境での作業
プロセス定義をエクスポートする
BPMコンソールを利用して、プロセス定義をエクスポートします。
以下のURLをWebブラウザに入力して、BPMサーバの管理者でBPMコンソールにログインします。
http://[運用自動化サーバのホスト名またはIPアドレス]/console/Default/
[アプリケーションID]に“System”を指定し、[アプリケーションの選択]をクリックします。
[システム管理]-[アプリケーション設定]をクリックし、アプリケーションIDの一覧を表示します。
BPMコンソールを起動したコンピュータ上でエクスプローラを起動し、エクスポート先のフォルダとして、手順“3.”で表示したすべてのアプリケーションIDの名前でフォルダを作成します。
注意
インポート時にアプリケーションIDが必要になります。このため、作成するフォルダの名前には、アプリケーションIDを指定してください。
アプリケーションIDが“System”のフォルダは作成する必要はありません。
BPMコンソールに戻り、画面上部にある[アプケーション]を選択し、エクスポートを行うアプリケーションIDを選択します。
手順“5.”で選択したアプリケーションIDの行を選択し、[詳細]-[エクスポート]を選択します。ファイルのダウンロード画面が表示されますので、手順“4.”で作成したアプリケーションIDのフォルダに保存します。
“5.”~“6.”の手順を、“System”を除くすべてのアプリケーションについて実施します。
エクスポートしたすべてのファイルを、移行先へ複写します。
定義情報をバックアップする
Systemwalker Runbook Automationを停止します。
Systemwalker Runbook Automationの停止については、"4.6.2 Systemwalker Runbook Automationの停止"を参照してください。
以下のコマンドを実行し、定義情報のバックアップを行います。
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automationインストールディレクトリ]\itpm\bin\swpm_backup 退避先ディレクトリ名 -def |
【Solaris/Linux】
/opt/FJSVswpm/bin/swpm_backup 退避先ディレクトリ名 -def |
参照
バックアップコマンドの詳細については、"Systemwalker Runbook Automation リファレンスガイド"の"コマンドリファレンス"を参照してください。
バックアップデータを移行先にコピーします。
本番環境での作業
プロセス定義をインポートする
BPMコンソールを利用して、プロセス定義をインポートします。
以下のURLをブラウザに入力して、BPMサーバの管理者でBPMコンソールにログインします。
http://[運用自動化サーバのホスト名またはIPアドレス]/console/Default/
[アプリケーションID]に“System”を指定し、[アプリケーションの選択]をクリックします。
[システム管理]-[アプリケーション設定]をクリックします。
[アプリケーションスペースの作成]より、バックアップしたプロセス定義のアプリケーションIDを作成します。所有者グループには、“管理者ユーザが所属するグループ(推奨値:AdminRole)”を指定します。
手順“4.”で作成したアプリケーションIDに対してプロセス定義をインポートします。手順“4.”で作成したアプリケーションIDの行を選択し、[詳細]-[更新]をクリックします。
[BARファイル]にインポートを行うプロセス定義ファイルを指定します。その後、[全体の更新]を選択し、[更新]により、インポートを行います。
手順“6.”でインポートしたアプリケーションIDをクリックし、[詳細]-[開始]ボタンにより、状態をオンラインにします。
[システム管理]-画面上部にある[アプリケーション]を選択し、プルダウンメニューから手順“6.”でインポートしたアプリケーションIDをクリックします。
[プロセス管理]-[プロセス定義]を選択、さらにプロセス定義名に出力されているプロセス定義を右クリックして、[公開]をクリックします。プロセス定義の状態が、ドラフトから公開済みとなることを確認します。
なお、プロセス定義名に出力されているすべてのプロセス定義の状態を公開済みにします。
“3.”~“9.”までの手順を移行元の環境にある、すべてのアプリケーションについて実施します。
定義情報をリストアする
Systemwalker Runbook Automationを停止します。
Systemwalker Runbook Automationの停止については、"4.6.2 Systemwalker Runbook Automationの停止"を参照してください。
以下のコマンドを実行し、定義情報をリストアします。
【Windows】
[Systemwalker Runbook Automationインストールディレクトリ]\itpm\bin\swpm_restore 退避先ディレクトリ名 -def |
【Solaris/Linux】
/opt/FJSVswpm/bin/swpm_restore 退避先ディレクトリ名 -def |