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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 運用手引書 Copy Control Module編

3.2.3 テープからのリストア

OPC、QuickOPC、EC、RECの場合に、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。
この方法を「バックアップボリュームを利用したリストア」とよびます。
詳細は「3.2.3.1 バックアップボリュームを利用したリストア」を参照してください。

図3.11 テープからのリストア(バックアップボリュームを利用したリストア)

SnapOPC+の場合、テープから業務ボリュームのデータをリストアするときは、次の方法で行います。
この方法を「新規ボリュームを利用したリストア」とよびます。
また、コピーの種類に関わらず、バックアップで使用したバックアップボリュームを使用しない場合にもこの方法を実行することができます。
詳細は「3.2.3.2 新規ボリュームを利用したリストア」を参照してください。

図3.12 テープからのリストア(新規ボリュームを利用したリストア)


3.2.3.1 バックアップボリュームを利用したリストア

バックアップボリュームを利用したリストアは、以下の手順で行います。

注意

バックアップボリュームの内容は、テープライブラリの内容で上書きされます。
バックアップボリュームのデータを保持する場合は、「新規ボリュームを利用したリストア」でリストアを実行してください。

  1. 同期型高速コピーの停止(ECまたはRECだけ)

    A.8.7 acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)」に-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。

    [実行例]

    > acec cancel -g group01 -p E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000] -force
    
    E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000]
    # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>
    
      Succeeded : 1
      Failed    : 0
    
  2. テープからのリストア

    バックアップボリュームのパーティションに、テープにバックアップしたデータをリストアします。

    テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。

  3. アドバンスト・コピーの実行

    バックアップボリュームのパーティションの内容を、業務ボリュームにリストアします。
    実行手順は、「3.1 アドバンスト・コピーの実行」の各コピーの種類を参照してください。


3.2.3.2 新規ボリュームを利用したリストア

新規ボリュームを利用したリストアは、以下の手順で行います。

  1. コピーグループの作成

    業務ボリュームと新規ボリュームのパーティションでアドバンスト・コピーを行うために、新しくコピーグループを作成します。コピーの種類には、OPCを指定してください。
    詳細は「A.6.1 acgroup create (コピーグループの作成コマンド)」を参照してください。

    [実行例]

    > acgroup create -g group02 -type OPC -a E4000
    Successful completion.
  2. コピーペアの追加

    コピー元に業務ボリューム、コピー先に新規ボリュームのパーティションを指定して、コピーペアを追加します。
    コピーペアを追加する手順は、「コピーペアの追加」を参照してください。

    [実行例]

    > acpair add -g group02 -p E4000/0x25[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x34[addr=0x10000]
    Successful completion.
    
  3. アドバンスト・コピーの停止

    業務ボリュームにデータをリストアするため、業務ボリュームからバックアップボリュームへのアドバンスト・コピーを停止します。

    • OPCまたはQuickOPCの場合

      A.7.2 acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)」で、コピーの状況を確認します。
      セッションおよびTracking(QuickOPCの場合だけ)が停止していない場合は、「A.7.3 acopc cancel (OPCまたはQuickOPCのコピー停止コマンド)」に-pオプションを指定して、物理コピーとTracking(QuickOPCの場合だけ)を停止してください。

      [実行例]

      > acopc query -g group01
      
      Copy Group Name : group01
      Copy Group Type : OPC
      Disk Array Name : E4000 (00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004##)
      
      Source                          <=> Target                  SID  OPC Status      Copy Phase Copied Block
      ------------------------------- --- ----------------------- ---- --------------- ---------- ------------
      E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000] ==> E4000/0x3[addr=0x10000] 0x21 "OPC Executing" "Copying"             0
      
      > acopc cancel -g group01 -p E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000]
      
      E4000/0x1:E4000/0x6
      # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << OPC Disconnected >>
      
        Succeeded : 1
        Failed    : 0
      

      注意

      逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。

    • SnapOPC+の場合【Linux 5 for Itanium版を除く】

      A.7.5 acsnap query (SnapOPC+のコピー状況表示コマンド) 【Linux 5 for Itanium版を除く】」で、コピーの状況を確認します。
      セッションが停止していない場合は、「A.7.6 acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド) 【Linux 5 for Itanium版を除く】」に-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止してください。

      [実行例]

      > acsnap query -g group01
      
      Copy Group Name : group01
      Copy Group Type : SnapOPCP
      Disk Array Name : E4000 (00E4000M3#####E450S20A####KD4030639004##)
      
      Source                        <=> Target                            SID  Snap Status                Gen Date     Copied Block
      ----------------------------- --- --------------------------------- ---- ------------------------- ------------- ------------
      E4000/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> E4000/0x34[addr=0x0,size=0x01000] 0x23 "Copy On Write(Active)"    3   10minute      1048576
      E4000/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> E4000/0x33[addr=0x0,size=0x01000] 0x22 "Copy On Write(Inactive)"  2   3hour         1048576
      E4000/0x31[addr=0x0,size=0x0] ==> E4000/0x32[addr=0x0,size=0x01000] 0x21 "Copy On Write(Inactive)"  1   1day          1048576
      
      > acsnap cancel -g group01 -force
      
      E4000/0x31[addr=0x0,size=0x0]:E4000/0x32[addr=0x0,size=0x01000]
      # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>
      
      E4000/0x31[addr=0x0,size=0x0]:E4000/0x33[addr=0x0,size=0x01000]
      # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>
      
      E4000/0x31[addr=0x0,size=0x0]:E4000/0x34[addr=0x0,size=0x01000]
      # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << SnapOPCP Disconnected >>
      
        Succeeded : 3
        Failed    : 0
      

      注意

      逆方向のコピーを行う運用の場合は、逆方向のアドバンスト・コピーの状況も確認してください。

    • ECまたはRECの場合

      A.8.7 acec cancel (同期型高速コピーの停止コマンド)」に-pオプションと-forceオプションを指定して、同期型高速コピーを停止します。

      [実行例]

      > acec cancel -g group01 -p E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000] -force
      
      E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000]
      # DATE : 2008/06/24 16:28:00 - << EC Disconnected >>
      
        Succeeded : 1
        Failed    : 0
      
  4. テープからのリストア

    新規ボリュームのパーティションに、テープにバックアップしたデータをリストアします。

    テープからのリストア方法は、使用するテープのバックアップソフトウェアおよびテープ装置のマニュアルを参照してください。

  5. アドバンスト・コピーの実行

    新規ボリュームのパーティションの内容を業務ボリュームにリストアします。
    実行手順は、「3.1.1.2 OPC利用環境でのリストア」を参照してください。

    [実行例]

    > acopc start -g group02 -p E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000] -r
    
    E4000/0x1[addr=0x0,size=0x5000]:E4000/0x3[addr=0x10000]
    # DATE : 2008/06/25 12:00:00 - << OPC Started >>
    # From:BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=3/Adr_high=0/Adr_low=0/size_high=0/size_low=0
    # To  :BoxID=303045343030304d3323232323234534353053323041232323234b44343033303633393030342323/Olu=1/Adr_high=0/Adr_low=0
    
      Succeeded : 1
      Failed    : 0
    

    注意

    新規ボリュームから業務ボリュームに物理コピーが完了(OPCのセッションが切断)するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームへのコピーは保証されません。
    物理コピーが完了するまで、業務ボリュームからバックアップボリュームにコピーを実行しないでください。