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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.2 運用手引書テープバックアップ連携編

16.1.4 リストアの注意事項

リストアの注意事項について説明します。

リストアのタイミングについて

最新のバックアップボリューム採取時点からリストア操作を行うまでに、業務ボリュームの内容を書き換えたとしても、書き換えられたデータについては保証されません。

図16.1 AdvancedCopy Managerのリストア注意事項

TD:業務ボリューム

BD:バックアップボリューム

リストアの優先度

リストアはバックアップに比べ、ドライブの割当てやテープへのアクセスにおいて高い優先度が設定されています。たとえば、すべてのドライブがバックアップ実行中の状態においてリストアコマンドを投入すると、バックアップがキャンセルされリストアが開始されます。

リストアを実行する前に、ETERNUS テープライブラリのドライブおよびテープの使用状況について以下の方法で確認を行ってください。

ドライブに空きが無い場合、またはリストアしようとするテープがバックアップによって使用されている場合には、以下の手順で空きドライブと必要なテープを確保するか、コマンドを投入したすべてのバックアップ処理が完了した後にリストアを行ってください。

  1. ドライブ空き待ちのバックアップ処理を14.4.3 tbocancelback(テープバックアップキャンセルコマンド)を使用してすべてキャンセルする。

  2. リストアに使用するテープに対して現在書き込みを行っているバックアップを、14.4.3 tbocancelback(テープバックアップキャンセルコマンド)を使用してキャンセルする。

  3. ドライブを使用しているバックアップを、14.4.3 tbocancelback(テープバックアップキャンセルコマンド)を使用してキャンセルする。

なお、リストアの優先度はTSMのサーバオプションファイル(dsmserv.opt)にNOPREEMPTを指定することにより無効にすることができます。無効にした場合はバックアップとリストアのコマンドを同時に投入しても、コマンドを投入した順番に処理されます。

サーバオプションファイルの詳細については『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris 管理者ガイド』および『Tivoli Storage Manager for Sun Solaris管理者解説書』を参照してください。