オンライン運用で、ECバックアップを使用する場合は、以下の点に注意が必要です。
ECを使用したRecovery Manager for Oracleのバックアップ運用については、「3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用」を参照してください。
Recovery Manager for Oracleは、ECを使用するバックアップのうち、Suspend/Resume機能によるバックアップ運用のみをサポートしています。
オンラインバックアップ実行前に、必ずEC同期処理が完了しているようにしてください。EC同期処理は、EC同期開始機能で実行できます。EC同期開始については、「4.5.6 EC同期開始」を参照してください。
オンラインバックアップ初期化を実行した場合でも、ECの同期状態は維持されます。
ECを使用してバックアップ運用を行う場合は、リストア機能でデータベースを復旧することを推奨します。リストア機能以外でデータベースの復旧を行った場合は、ECセッションの不整合が発生し、次回のバックアップが異常終了することがあります。
リストア/リカバリーでECバックアップボリュームのリストアが行われた場合、リストアしたボリュームのEC同期状態はキャンセルされます。また、バックアップ方法にECを使用した場合、ACMリストア時は、OPCによるコピーとなります。
以下の操作を行う場合、オンラインバックアップ・リカバリー運用でバックアップしたECボリュームの同期セッションをすべてキャンセルする必要があります。
オフラインバックアップ・リストア運用を併用しており、オフラインリストアを行う場合
オフラインリストアを行う前に、手動でEC同期セッションのキャンセルを行ってください。
バックアップ方法をECから他のコピー方法に変更して、環境設定情報を設定しなおした場合
オンラインバックアップを行う前に、手動でEC同期セッションのキャンセルを行ってください。
例
EC同期セッションのキャンセル
# /opt/FJSVswsts/bin/swstcancelsync -all devname |
devname : オンライン環境設定のACMバックアップ情報で設定した業務ボリューム名
参照
Suspend/Resume機能によるバックアップについては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。