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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用

ECを使用したバックアップを取得する場合のバックアップ運用例について説明します。

以下の運用で、ECバックアップ運用例を説明します。

バックアップ手順は、バックアップ対象世代のボリュームに対してEC同期処理を実行した後、オンラインバックアップを実行します。

注意

バックアップ管理世代数を1世代にする場合は、オンラインバックアップが途中で異常終了した場合、バックアップがすべて失われるため、注意が必要です。本製品では、ECバックアップを行う場合、2世代以上の運用を推奨します。

以下に、バックアップ手順例を示します。


  1. 1回目のバックアップ

    1. 今回バックアップするボリュームのEC同期処理を実行

      今回バックアップする世代のバックアップボリュームに対して、本製品のEC同期開始機能で、EC同期処理を開始します。

      EC同期開始機能が完了した後、AdvancedCopy Managerの機能で同期処理の実行状況を確認し、バックアップするボリュームが等価性維持状態になるまで待ちます。

    2. オンラインバックアップを実行

      オンラインバックアップを実行して、同期処理を行ったボリュームを切り離し、1世代目のバックアップを取得します。

      オンラインバックアップ完了後、次回のバックアップタイミングまでは、1世代分のバックアップが存在します。


  2. 2回目のバックアップ

    1. 今回バックアップするボリュームのEC同期処理を実行

      今回バックアップする世代のバックアップボリュームに対して、本製品のEC同期開始機能で、EC同期処理を開始します。

      EC同期開始機能が完了した後、AdvancedCopy Managerの機能で同期処理の実行状況を確認し、バックアップするボリュームが等価性維持状態になるまで待ちます。

    2. オンラインバックアップを実行

      オンラインバックアップを実行して、同期処理を行ったボリュームを切り離し、2世代目のバックアップを取得します。

      オンラインバックアップ完了後、次回のバックアップタイミングまでは、2世代分のバックアップが存在します。


参照

ECの同期や等価性維持状態に関しては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。