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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

3.7.1 バックアップ資源の管理について

バックアップ資源の管理について、特に注意すべき点について説明します。

バックアップ履歴情報について

Recovery Manager for Oracleでオンラインバックアップを実行すると、以下の情報が生成・保持されます。

Recovery Manager for Oracleでアーカイブログバックアップを実行すると、以下の情報が生成・保持されます。

Recovery Manager for Oracleでオンラインバックアップ初期化を実行すると、以下の情報が削除されます。

RMANバックアップ資源の管理について

Recovery Manager for Oracleでは、RMANで生成されたバックアップ・セットを、バックアップ管理世代数分管理します。
バックアップ管理世代数を超えたバックアップ・セット資源は、オンラインバックアップ時に削除されます。
バックアップ管理世代数を超えた不要バックアップ・セットの削除タイミングを、運用環境設定で設定します。


バックアップ取得後に古いバックアップを削除する(後削除)

オンラインバックアップの処理中に、RMANバックアップを取得した後で、バックアップ管理世代を超えたバックアップ・セットを削除します。
2世代分のバックアップ・セットが格納できる容量のバックアップ領域を、バックアップ管理世代数分用意する必要があります。

以下のような、3世代バックアップ運用を行っている環境の場合を例に説明します。
以下の図では、各バックアップ領域に1世代ずつ、3世代分のバックアップが取得されています。

オンラインバックアップを実行すると、まず、一番古い世代のバックアップ領域に、バックアップ・セットが生成されます。
このとき、1つのバックアップ領域には、一時的に、過去に取得したバックアップと今回新たに取得したバックアップが同時に存在するため、1つのバックアップ領域に対して、2世代分のバックアップ・セットが格納できる容量が必要になります。

バックアップ・セットの生成が完了すると、バックアップ管理世代を超えたバックアップ・セットが削除されます。


バックアップ取得前に古いバックアップを削除する(前削除)

オンラインバックアップの処理中に、今回のバックアップでバックアップ管理世代を超える予定のバックアップ・セットを削除してから、RMANバックアップを取得します。
1世代分のバックアップ・セットが格納できる容量のバックアップ領域を、バックアップ管理世代数分用意します。
ただし、バックアップ管理世代が1世代の場合、オンラインバックアップ中にエラーが発生して処理が異常終了すると、バックアップがなくなるため、注意が必要です。

以下のような、3世代バックアップ運用を行っている環境の場合を例に説明します。
以下の図では、各バックアップ領域に1世代ずつ、3世代分のバックアップが取得されています。

オンラインバックアップを実行すると、まず、一番古い世代のバックアップ領域に格納されているバックアップ・セットを削除します。
この時点で、1世代分のバックアップがなくなりますので、これ以降、オンラインバックアップの処理が異常終了した場合は、1世代分のバックアップが欠落することになります。

バックアップ・セットの削除が完了すると、バックアップを削除した領域に、新たにバックアップ・セットが生成されます。


注意

本製品では、バックアップ取得後に古いバックアップを削除すること(後削除)を推奨します。バックアップ取得前に古いバックアップを削除(前削除)した場合、バックアップが異常終了すると、1世代分のバックアップが消失します。