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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.1 説明書

3.5.4 バックアップ基本情報

基本情報入力画面で設定する「バックアップ基本情報」について説明します。

「バックアップ基本情報」には、オンラインバックアップに関する基本的な情報を設定します。

「バックアップ基本情報」に設定する項目について、以下に示します。

項目名

項目値

データファイルバックアップ方法

データファイルのバックアップ方法を、以下の値から選択してください。(※1)

  • 標準(RMAN)

  • OPC

  • EC(※2)

  • QuickOPC

環境設定ファイルの編集時に値を変更することはできません。

バックアップをリカバリ・カタログに登録する

「データファイルバックアップ方法」に、「OPC」、「EC」、または「QuickOPC」を選択した場合、バックアップ先をリカバリ・カタログに登録するかどうかを指定します。
「データファイルバックアップ方法」に「標準(RMAN)」を選択した場合は、自動的にチェックありに設定され、設定値の変更はできません。
リカバリ・カタログへの登録を行わない場合、オンラインバックアップ処理は速くなりますが、一部のリカバリー機能が使用できなくなります。
本製品では、リカバリ・カタログに登録することを推奨します。

  • チェックあり:バックアップをリカバリ・カタログに登録する

  • チェックなし:バックアップをリカバリ・カタログに登録しない

リストア時にQuickOPCトラッキングキャンセルする

データファイルバックアップ方法が「QuickOPC」の場合に設定する項目です。
リカバリー機能やカスタムリカバリー機能で、ACMバックアップボリュームをリストアするときに、QuickOPCのトラッキングをキャンセルするかどうかを指定します。

  • チェックあり:トラッキングキャンセルする

  • チェックなし:トラッキングキャンセルしない

データベースファイル種別

データベースファイルを配置している領域の種別を、以下の値から選択してください。

  • ファイルシステム

  • RAW

環境設定ファイルの編集時に値を変更することはできません。

バックアップ管理世代数

バックアップ資源を管理する世代数を、1~3で指定してください。
環境設定ファイルの編集時に値を変更することはできません。

実行ログ保存期間

本製品の実行ログの保存日数を、1~31で指定してください。

トレースレベル

実行ログに出力する情報量を、以下の値から選択してください。
通常運用時は、「標準」を推奨します。

  • 標準

  • 詳細

バックアップ保存期間

リカバリ・カタログ・リポジトリ内のバックアップ情報の保存日数を、0~60で指定してください。(※3)
0を指定した場合、リポジトリ情報は削除されません。

バックアップ時にアーカイブログを自動削除する

オンラインバックアップ時に、バックアップされて不要になったアーカイブログを同時に削除するかどうかを指定します。

  • チェックあり:オンラインバックアップ実行時にアーカイブログを削除する

  • チェックなし:オンラインバックアップ実行時にアーカイブログを削除しない

バックアップ取得前に古いバックアップを削除する

オンラインバックアップ時に、バックアップ管理世代外のバックアップを削除するタイミングを指定します。(※4)
本製品では、バックアップ取得後に古いバックアップを削除することを推奨します。

  • チェックあり:バックアップ取得前に古いバックアップを削除する

  • チェックなし:バックアップ取得後に古いバックアップを削除する

(※1) 本製品のSE版をご利用の場合は、アドバンスト・コピー機能に対応していないため、「標準(RMAN)」のみ選択可能です。
(※2) ECバックアップを行う場合、バックアップ運用に関して注意が必要です。詳細は、「3.7.2 ECバックアップを行う場合のバックアップ運用」を参照してください。
(※3) バックアップ保存期間についての詳細は、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。
(※4) 古いバックアップの削除については、「3.7.1 バックアップ資源の管理について」を参照してください。

注意

  • 必ずすべての項目に値を設定してください。

  • バックアップをリカバリ・カタログに登録しない場合、表領域をRMANでリストアすることができなくなります。また、データベースファイル種別が「ファイルシステム」の場合、一部の表領域のリストア・リカバリーができなくなります。

  • バックアップ取得前に古いバックアップを削除する場合、バックアップに失敗すると、1世代分のバックアップがなくなります。バックアップ管理世代数を1世代に設定している場合は、バックアップに失敗した場合バックアップがなくなるため、注意が必要です。

  • バックアップ保存期間を長く設定すると、リカバリ・カタログ・リポジトリにバックアップ情報が多く保持されるため、バックアップ性能に影響が出る可能性があります。

ポイント

トレースレベルについて

トレースレベルの設定は、通常運用時は「通常」を選択することを推奨します。「詳細」レベルを選択した場合、ログの出力量が多くなり、本製品のログ出力領域が不足する可能性があります。

  • 「通常」レベル

    通常ログを出力します。

  • 「詳細」レベル

    詳細ログを出力します。「通常」レベルに比べて、ログの出力量が多くなります。バックアップ・リカバリー中に異常が発生した場合などに、エラー原因調査用の詳細情報を採取するために使用します。

ポイント

リストア時にQuickOPCトラッキングキャンセルするについて

リカバリー機能やカスタムリカバリー機能において、AdvancedCopy Manager(ACM)を使用したリストア時に、QuickOPCボリュームのトラッキングキャンセルを行うかどうかを設定します。
トラッキングキャンセルの有無により、データベース復旧後のバックアップ時の動作が異なります。

  • トラッキングをキャンセルしない場合

    データベース復旧後に実行するバックアップは、すべてQuickOPCによる差分コピーが行われます。

  • トラッキングをキャンセルする場合

    データベース復旧後の初回バックアップ時のみ、OPCによるフルコピーとなるため、バックアップに時間がかかる可能性があります。

本製品では、トラッキングキャンセルしないように設定することを推奨します。
ETERNUSの機種により、トラッキングキャンセルなしでACMリストアできるものとできないものがあります。詳細については、ETERNUSのマニュアルなどを参照してください。

参照

“One Point Copy”、“Equivalent Copy”および“Quick One Point Copy”については、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書」を参照してください。