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ETERNUS SFRecovery Manager for Oracle 14.0 説明書

10.1.12 rmforecovery(リカバリーコマンド)

  1. 機能説明

    データベースの復旧を行います。


  2. 実行方法

    rootユーザーで、本製品をインストールしたサーバにログインして実行します。
    クラスタ運用の場合は、プライマリノードまたは論理ホストから実行してください。

    コマンドを実行すると、最初にリカバリー方法の詳細が提示されます。

    ボリュームをマウントしています・・・
    リカバリー計画を作成しています・・・
      :
    (省略)
      :
    RMFO-53000 リカバリー準備処理に成功しました。
    ok?[y/n]

    提示されたリカバリー方法でデータベースを復旧してよい場合は、「y」を入力してEnterキーを押してください。リカバリー処理が開始されます。

    ok?[y/n]
    y<Enter>
    ボリュームをマウントしています・・・
    データベースを停止しています・・・
      :
    (省略)
      :
    DBチェックを実行しています・・・
    ボリュームをアンマウントしています・・・
    RMFO-51000 データベースのリカバリーに成功しました。

    提示された方法でデータベースを復旧したくない場合は、「n」を入力してEnterキーを押してください。リカバリー処理が中断されます。

    ok?[y/n]
    n<Enter>
    Database Recovery Canceled.

  3. コマンド形式

    installdir/bin/rmforecovery confname [ -a | -f ] { -prechk }<Enter>

    installdir : 本製品のインストールディレクトリ
    confname : 環境設定名


  4. オプション

    • 第1パラメーター

      オプション

      説明

      confname

      指定された環境設定名から、処理対象のデータベースと環境設定情報を認識して、処理を行います。

    • 第2パラメーター

      オプション

      説明

      -a

      リカバリーを行います。

      -f

      リストアを行います。

    • 第3パラメーター

      オプション

      説明

      なし

      第2パラメーターに「-a」オプションを指定した場合のみ、リカバリー前に、DBチェックを実行してデータベースの破損状況を確認します。

      -prechk

      第2パラメーターに「-a」オプションを指定した場合のみ有効なパラメーターです。
      このパラメーター指定がある場合は、リカバリー前に、最後に実行されたDBチェック結果を利用して、データベースの破損状況を確認します。
      事前のDBチェックの実施記録が無い場合、異常終了します。


  5. 終了ステータス

    コマンド復帰値

    ステータス

    0

    正常終了

    0以外

    異常終了


  6. 実行例

    環境設定名「ora10g_online」で運用環境を設定したデータベースを、破損直前の状態まで復旧します。

    # /opt/FJSVrmfo/bin/rmforecovery ora10g_online -a<Enter>


注意

  • リカバリーコマンドは、オンライン運用で使用するコマンドです。

  • データベースのログがリセットされ(RESETLOGS)、過去に取得したバックアップが無効となる場合があります。その場合、リカバリー実行前に表示されるリカバリー方法詳細の中に警告メッセージが表示されますので、データベース復旧後、速やかにバックアップを取得してください。

  • 「-a」オプションでリカバリーを行う場合、以下のファイルが破損していると、DBチェックで破損が検知できないことがあるため、正常にリカバリーできないことがあります。

    • 1つのREDOログ・グループ内の、一部のREDOログ・メンバー

    • 非アクティブなREDOログ・グループ

    • 一時表領域・一時ファイル

  • データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。

  • リカバリーコマンドでは、復元ポイントの指定ができません。リカバリー実行時は破損直前の状態まで、リストア実行時は最新バックアップ完了時点までデータベースを復旧します。復元ポイントを指定したい場合は、リカバリー画面を使用してください。リカバリー画面を使用したリカバリー・リストア方法については、「第5章 リカバリー」を参照してください。

  • RAC構成では、システムダウンしているクラスタノードがある場合、データベースの復旧ができません。すべてのクラスタノードを起動した後、リカバリーを行ってください。

  • コマンドを実行すると、実行ログが出力されます。実行ログについては、「第11章 実行ログ」を参照してください。

  • コマンド終了時に表示されるメッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。