機能説明
データベースの復旧を行います。
実行方法
rootユーザーで、本製品をインストールしたサーバにログインして実行します。
クラスタ運用の場合は、プライマリノードまたは論理ホストから実行してください。
コマンドを実行すると、最初にリカバリー方法の詳細が提示されます。
ボリュームをマウントしています・・・ リカバリー計画を作成しています・・・ : (省略) : RMFO-53000 リカバリー準備処理に成功しました。 ok?[y/n]
提示されたリカバリー方法でデータベースを復旧してよい場合は、「y」を入力してEnterキーを押してください。リカバリー処理が開始されます。
ok?[y/n]
y<Enter>
ボリュームをマウントしています・・・
データベースを停止しています・・・
:
(省略)
:
DBチェックを実行しています・・・
ボリュームをアンマウントしています・・・
RMFO-51000 データベースのリカバリーに成功しました。
提示された方法でデータベースを復旧したくない場合は、「n」を入力してEnterキーを押してください。リカバリー処理が中断されます。
ok?[y/n]
n<Enter>
Database Recovery Canceled.
コマンド形式
installdir/bin/rmforecovery confname [ -a | -f ] { -prechk }<Enter> |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
オプション
第1パラメーター
オプション | 説明 |
confname | 指定された環境設定名から、処理対象のデータベースと環境設定情報を認識して、処理を行います。 |
第2パラメーター
オプション | 説明 |
-a | リカバリーを行います。 |
-f | リストアを行います。 |
第3パラメーター
オプション | 説明 |
なし | 第2パラメーターに「-a」オプションを指定した場合のみ、リカバリー前に、DBチェックを実行してデータベースの破損状況を確認します。 |
-prechk | 第2パラメーターに「-a」オプションを指定した場合のみ有効なパラメーターです。 |
終了ステータス
コマンド復帰値 | ステータス |
0 | 正常終了 |
0以外 | 異常終了 |
実行例
環境設定名「ora10g_online」で運用環境を設定したデータベースを、破損直前の状態まで復旧します。
# /opt/FJSVrmfo/bin/rmforecovery ora10g_online -a<Enter> |
注意
リカバリーコマンドは、オンライン運用で使用するコマンドです。
データベースのログがリセットされ(RESETLOGS)、過去に取得したバックアップが無効となる場合があります。その場合、リカバリー実行前に表示されるリカバリー方法詳細の中に警告メッセージが表示されますので、データベース復旧後、速やかにバックアップを取得してください。
「-a」オプションでリカバリーを行う場合、以下のファイルが破損していると、DBチェックで破損が検知できないことがあるため、正常にリカバリーできないことがあります。
1つのREDOログ・グループ内の、一部のREDOログ・メンバー
非アクティブなREDOログ・グループ
一時表領域・一時ファイル
データベースがノーアーカイブ・モードの場合は、正常にリカバリーできません。
リカバリーコマンドでは、復元ポイントの指定ができません。リカバリー実行時は破損直前の状態まで、リストア実行時は最新バックアップ完了時点までデータベースを復旧します。復元ポイントを指定したい場合は、リカバリー画面を使用してください。リカバリー画面を使用したリカバリー・リストア方法については、「第5章 リカバリー」を参照してください。
RAC構成では、システムダウンしているクラスタノードがある場合、データベースの復旧ができません。すべてのクラスタノードを起動した後、リカバリーを行ってください。
コマンドを実行すると、実行ログが出力されます。実行ログについては、「第11章 実行ログ」を参照してください。
コマンド終了時に表示されるメッセージについては、「付録B メッセージ」を参照してください。