コマンドを使用して、運用環境を削除する手順を説明します。
以下のシステム構成で、運用環境の削除を行う手順を説明します。
シングルサーバ構成の場合
注意
クラスタ構成の場合は、コマンドを使用した運用環境の削除はできません。オンライン環境設定画面を使用して、運用環境の削除を行ってください。
シングルサーバ構成の場合
オンラインバックアップ初期化
オンラインバックアップを取得済みの場合は、オンラインバックアップ初期化コマンドでオンラインバックアップの初期化を行います。
詳細については、「4.5.4 オンラインバックアップ初期化」を参照してください。
リカバリ・カタログ・データベースの削除
リカバリ・カタログ・データベースを作成済みの場合は、リカバリ・カタログ・データベース削除コマンドで、リカバリ・カタログ・データベースの削除を行います。
詳細については、「3.4.7 リカバリ・カタログ・データベースの削除」を参照してください。
環境設定の無効化
オンライン環境設定コマンドで、削除する環境設定を無効化します。
詳細については、「3.4.4 環境設定の無効化」を参照してください。
環境設定ファイルの削除
OSコマンドなどで、以下のディレクトリと、その配下にある環境設定ファイルを削除してください。
installdir/conf/confname |
installdir : 本製品のインストールディレクトリ
confname : 環境設定名
環境設定ファイルについては、「3.6 オンライン環境設定ファイル」を参照してください。
listener.oraの編集
Oracleのlistener.oraファイルから、リカバリ・カタログ・データベース用リスナーの定義を削除します。
テキストエディタなどを使用して、listener.oraファイル(リカバリ・カタログ・データベースの$ORACLE_HOME/network/admin/listener.ora)を編集して、以下の記述を削除してください。
LSNR_NAME = (DESCRIPTION_LIST = (DESCRIPTION = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO)) ) ) DIAG_ADR_ENABLED_LSNR_NAME=OFF SID_LIST_LSNR_NAME = (SID_LIST = (SID_DESC = (GLOBAL_DBNAME = R_DB_NAME.world) (SID_NAME = R_DB_NAME) (ORACLE_HOME = R_ORACLE_HOME) ) )
LSNR_NAME : リカバリ・カタログ・データベース用リスナー名
R_DB_NAME : リカバリ・カタログ・データベース名
R_ORACLE_HOME : リカバリ・カタログ・データベースのORACLE_HOME
PORT_NO : リカバリ・カタログ・データベースのポート番号
※ 環境設定情報で、Oracle Versionを「10.2.0」に設定していた場合は、「DIAG_ADR_ENABLED_LSNR_NAME=OFF」の1行はありません。
tnsnames.oraの編集
Oracleのtnsnames.oraファイルから、リカバリ・カタログ・データベースの定義を削除します。
テキストエディタなどを使用して、tnsnames.oraファイル(リカバリ・カタログ・データベースの$ORACLE_HOME/network/admin/tnsnames.ora)を編集して、以下の記述を削除してください。
R_DB_NAME = (DESCRIPTION = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO)) ) (CONNECT_DATA = (SID = R_DB_NAME) ) ) LISTENER_R_DB_NAME = (ADDRESS_LIST = (ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = localhost)(PORT = PORT_NO)) )
R_DB_NAME : リカバリ・カタログ・データベース名
PORT_NO : リカバリ・カタログ・データベースのポート番号
実行ログファイルの削除
オンライン運用の実行ログファイルを削除してください。
実行ログファイルの種類については、「第11章 実行ログ」を参照してください。