サービスカタログ管理のセットアップについて説明します。
環境変数を設定してください。
以下に設定手順を記述します。
[コントロールパネル]>[システム]>[システムの詳細設定]を選択し、[詳細設定]タブから[環境変数]ボタンをクリックします。
「環境変数」画面で「システム環境変数」の[新規...]ボタンをクリックします。
「新しいシステム変数」画面で[変数名]および[変数値]に以下の値を設定します。
設定項目 | 説明 |
---|---|
変数名 | DERBY_OPTS |
変数値 | -Xmx512m |
注意
サービスカタログ管理のインストール後に実行するコマンドは、環境変数の設定後に新規に起動したコマンドプロンプト上で実行してください。
データベースを起動してください。
以下に起動手順を記述します。
カレントフォルダを以下のフォルダに移動します。
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\F3FMisjee\var\databases
以下のコマンドを使って、データベースを起動します。
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\F3FMisjee\javadb\bin\startNetworkServer
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
Apache Derby Network Server - 2010-06-25 11:08:24.453 GMT に 10.4.2.1 - (731599) が開始され、ポート 1527 で接続を受け入れる準備ができました。
注意
本コマンドはデータベースを停止するまで復帰しません。データベースを停止するまで、コマンドプロンプトを閉じないでください。
以下のコマンドを使って、エントリー情報をLDAPへ登録してください。
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\bin\ldapmodify -H ldap://<LDAPサーバのアドレス>:<LDAPアクセス用のポート番号> -D "cn=manager,ou=PlatformUsers,dc=com" -w <管理者用DNのパスワード> -a -f "<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\BESSetup\setup.ldif"
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
modifying entry "ou=PlatformUsers,dc=com" adding new entry "cn=OrganizationAdmin,ou=PlatformUsers,dc=com" adding new entry "cn=administrator,ou=PlatformUsers,dc=com" adding new entry "cn=PlatformOperator,ou=PlatformUsers,dc=com"
注意
上記コマンドを実行する前に、Interstage ディレクトリサービスが起動されていることを確認してください。
以下のコマンドを使って、データベースを初期化してください。
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\F3FMisjee\lib\ant\bin\ant -f "<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\BESSetup\initDB.xml"
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
BUILD SUCCESSFUL
注意
Systemwalker Software Configuration ManagerをSystemwalker Service Catalog Managerと異なるサーバにインストールしている場合は、以下のファイルの"CFMG_BASE_URL=http://localhost:8013/vsys/services"のホスト名とポート番号を、Systemwalker Software Configuration Managerの環境に合わせて変更したあと、上記のコマンドを実行してください。
<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\BESSetup\configsettings.properties
カレントフォルダを<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\BESSetupに移動して、以下のコマンドを使って、データソースを追加してください。
createGlassfishDatasource.bat
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
AUDIT: Datasource has been created successfully!
Interstage Java EE 管理コンソールを起動して、サービスカタログ管理を配備してください。
以下に配備手順を記述します。
Interstage Java EE 管理コンソールを起動します。
[スタート]メニューから[すべてのプログラム]> [Interstage]>[Application Server]>[Java EE]>[Java EE管理コンソール]を選択します。
[共通操作]>[クラスタ]>[catalogmanager]を選択します。[アプリケーション]タブを選択し、[配備]をクリックします。
「エンタープライズアプリケーション/モジュールを配備」の画面で、場所の項目の「サーバーにアップロードされるパッケージファイル」を選択し、[参照]で、<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\deployment\fujitsu-adm-um.earを指定して、ターゲットを「catalogmanager」に変更し、[了解]をクリックします。
コマンドを使って、サービスカタログ管理のレルムを設定してください。
以下に設定手順を記述します。
カレントフォルダを<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\BESSetupに移動して、以下のコマンドを実行します。
createGlassfishRealm.bat
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
AUDIT: Datasource has been created successfully!
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\F3FMisjee\var\nodeagents\ijna\<インスタンス名>\config\login.confを開いて、先頭に以下を追加します。
admRealm { com.fujitsu.adm.um.security.ADMLoginModule required; };
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\F3FMisjee\var\domains\interstage\lib\applibs に、<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\deployment内の「fujitsu-adm-um-security.jar」を追加します。
Java EEの管理コンソールを起動します。
[スタート]メニューから[すべてのプログラム]> [Interstage]>[Application Server]>[Java EE]>[Java EE管理コンソール]を選択します。
[共通操作]>[設定]>[catalogmanager-config]>[JVM設定]から[パス設定]タブを選択し、「JVMクラスパス設定」画面で、「クラスパスのサフィックス」の項目に、上記3.で追加した「fujitsu-adm-um-security.jar」のパスを追加します。
[共通操作]>[クラスタ]>[catalogmanager]から、[クラスタの起動]をクリックし、クラスタを起動します。
サービスカタログ管理のサービス管理者を登録してください。
以下に作成手順を記述します。
カレントフォルダを<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\OperatorClientに移動して、以下のコマンドを実行します。
prepareCP.cmd
上記コマンドが成功すると、フォルダ内に以下のファイルが作成されます。
appserv-admin.jar
appserv-rt.jar
appserv-ext.jar
appserv-deployment-client.jar
javaee.jar
Interstage Java EE管理コンソールを起動します。
[スタート]メニューから[すべてのプログラム]>[Interstage]>[Application Server]>[Java EE]>[Java EE管理コンソール]を選択します。
Interstage Java EE管理コンソールの[共通操作]>[クラスタ]>[catalogmanager]>[<インスタンス名>]の[プロパティ]タブを選択し、インスタンス固有の設定プロパティ画面で、「IIOP_LISTENER_PORT」の値を確認します。
<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\OperatorClient\env.propertiesの以下の行のポート番号を、上記3.で確認した「IIOP_LISTENER_PORT」の値に変更します。
org.omg.CORBA.ORBInitialPort=23700
<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\OperatorClient\org.propertiesを編集して、組織情報およびユーザー定義を作成します。
以下に作成例を記述します。
organization.locale=ja organization.name=Administrator Group organization.email=ctmgadmin@fujitsu.com organization.address=Tokyo, Japan #now indicate which roles to grant, should be SUPPLIER, TECHNOLOGY_PROVIDER or a comma separated combination of them organization.roles=TECHNOLOGY_PROVIDER,SUPPLIER user.email=ctmgadmin@fujitsu.com user.firstname=firstname user.identifier=svcmanage user.lastname=Service Administrator user.locale=ja user.salutation=MR
設定項目 | 説明 |
---|---|
organization.locale | 組織のロケールを指定します。 |
organization.name | 組織の名前を100文字以内で指定します。 |
organization.email | 組織のメールアドレスを100文字以内で指定します。 |
organization.address | 組織の住所を255文字以内で指定します。 |
organization.roles | 組織のロールを指定します。 |
user.email | ユーザーのメールアドレスを100文字以内で指定します。 |
user.firstname | ユーザーの姓を100文字以内で指定します。 |
user.identifier | ユーザーIDを指定します。ユーザーIDは、以下の文字を除いた40文字以内の半角英数字(ASCII文字)で指定します。 |
user.lastname | ユーザーの名を100文字以内で指定します。 |
user.locale | ユーザーのロケールを指定します。 |
user.salutation | 挨拶の文言として、MRまたはMRSを指定します。 |
注意
org.propertiesの設定項目に日本語は指定できません。
user.emailに指定したアドレスにログイン用ページおよびパスワードが通知されます。
カレントフォルダを<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\OperatorClientに移動して、以下のコマンドを実行します。
java -jar fujitsu-adm-um-operatorsvc-client.jar administrator admin123 createorganization -f org.properties
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
Creation of organization '組織ID' was successful!
注意
本コマンドを使用したサービス管理者の登録は、1回だけ行ってください。2人目以降のサービス管理者を登録する場合には、登録したサービス管理者でSystemwalker Service Catalog Managerのサービスポータルにログインしたあと、利用者の登録を行ってください。詳細については、運用ガイドの“3.2.3 利用者の登録”を参照してください。
なお、誤って、本コマンドで複数のサービス管理者を登録した場合および本コマンドの前に実施すべき手順を実施しなかった場合は、以下の操作を行ってください。
Interstage ディレクトリサービスのエントリ管理ツールを起動します。
なお、初めてエントリ管理ツールを起動する場合は、以下の操作が必要です。
[接続]メニューから[接続情報設定]をクリックします。
「接続情報設定」画面で、[新しい接続先]をクリックします。
[接続名]に、3.6.1 サービスカタログ管理のインストール前の作業”の“インストール前の作業”の2.で指定したリポジトリ名を入力し、[OK]をクリックします。
[ホスト]にホスト名を、[ポート]にポート番号を入力します。
[公開ディレクトリ]に、3.6.1 サービスカタログ管理のインストール前の作業”の“インストール前の作業”の2.で指定した公開ディレクトリを入力し、[管理者用DN]に、2.で指定した管理者用DN + 公開ディレクトリを入力し、[保存]をクリックします。
以下にエントリ管理ツールの画面例を示します。
[接続]メニューから[ログイン]を選択し、「接続先」のリストボックスから“3.6.1 サービスカタログ管理のインストール前の作業”の“インストール前の作業”の2.で指定したリポジトリ名を選択し、「パスワード」に2.で指定した管理者用DNのパスワードを指定してログインします。
ディレクトリの[PlatformUsers]をダブルクリックします。
組織単位(organizationalunit)として数字(10000~)のエントリがコマンド実行回数分登録されていますので、選択して削除してください。
“新規データベースの初期化”以降の操作を再度実施してください。
5.で指定したuser.email宛に、ログインURL、ユーザー名、および初期パスワードが通知されます。
Systemwalker Software Configuration Managerの基本情報の登録
以下のコマンドを使って、Systemwalker Software Configuration Managerの基本情報を登録してください。
<Interstage Application Serverインストールフォルダ>\F3FMisjee\lib\ant\bin\ant -f "<サービスカタログ管理のインストールフォルダ>\CT-MG\setup\BESSetup\updateDB_CTMG.xml"
上記コマンドが成功すると、以下が表示されます。
BUILD SUCCESSFUL