一般利用者向けのNavigatorクライアントでは、以下の機能が利用できます。
製品やクライアントの種類によって、利用できない機能があります。利用できる機能については、“付録B 製品別機能差一覧”を参照してください。
データベースの問い合わせ・集計
レポートの作成
問い合わせ結果の個人のテーブルへの登録
CSVファイルの個人のテーブルへの登録
登録した個人のテーブルのセットアップ
OAツールとの連携
ドリリングとスライス&ダイス
アラーム機能
イベントアナライザ
スクリプティング
管理ポイントの定義
問い合わせファイルによる処理の定型化
OAツールのマクロによる定型化
Webサーバでの問い合わせ・結果レポートの管理や定型化
アプリケーションプログラムによる定型化
データベースの問い合わせ・集計
レイアウトシートに項目を貼り付けるだけの簡単なGUI操作で、データベースへの問い合わせや豊富な集計を行うことができます。
問い合わせの基本操作については、“3.1 レポートを作成する”を参照してください。
データベースの問い合わせ・集計に関する機能には、以下があります。
日常用語による操作
SQLコマンドの自動生成と実行
データ値の並びや範囲による条件指定
データ値の一部の文字列による条件指定
集計値に対する条件指定
ANDやORによる条件間の編集
管理ポイントによる条件指定
合計、件数から尖度、歪度までの高度な集計
合計行は、各集計行の単純平均ではなく総平均(加重平均)
合計を計算してからの演算
カテゴリごとに中計や総計との差を集計
レポートの作成
基本的なレポートから、分析・管理レポートまでの、さまざまなレポートを作成することができます。また、豊富な表オプションを用意しています。
作成できるレポートの種類については、“3.2 Navigatorで出力できるレポート”を参照してください。
レポートの作成に関する機能には、以下があります。
縦横集計表から、分析向けレポートまでのレポートバリエーション
大分類・中分類をひと括りにして階層表示した、罫線付きレポート
集計行の並べ替え
管理ポイントごとの中計・総計行の表示/非表示
実績データがない行・列の表示/非表示
カテゴリの表示/非表示、および順序の入れ換え
カンマ編集や表示幅の指定
問い合わせ結果の個人のテーブルへの登録
個人のデータを登録するためのテーブルを、個人のテーブルと呼びます。
問い合わせ結果を、データベース上に、個人のテーブルとして登録でき、登録した個人のテーブルを使った問い合わせをすることもできます。
なお、個人のテーブルを登録するためには、辞書の管理者がクォータ管理機能により登録先の設定をしておく必要があります。
CSVファイルの個人のテーブルへの登録
個人のデータを登録するためのテーブルを、個人のテーブルと呼びます。
データベース上にないCSVおよびXMLファイルのデータを、データベース上に、個人のテーブルとして登録でき、登録した個人のテーブルを使った問い合わせをすることもできます。
個人のテーブルを登録するためには、辞書の管理者がクォータ管理機能により登録先の設定をしておく必要があります。
登録した個人のテーブルのセットアップ
一般利用者が自分で登録した個人のテーブルに対して、セットアップ作業を行うことができるため、他のNavigatorのユーザを気にすることなく作業をすることができます。
OAツールとの連携
Navigatorで作成したレポートとレポートの条件などは、画面からワンタッチで、表題や条件内容も合わせて、Excelへ取り込むことができます。
Navigator Windowsクライアントでは、さらに、Excel以外のOAツールへも取り込むことができます。
また、Navigator Windowsクライアントでは、OAツールと一緒にインストールされるアドインを利用することにより、OAツールのメニューから、Navigator Windowsクライアントを呼び出し、作成したレポートを貼り付けることができます。
Navigator WindowsクライアントのOAツールとの連携機能には、以下があります。
OAツールへのワンタッチコピー(Excel、Lotus 1-2-3、OASYS、Wordなど)
OAツールのメニューからの呼び出し(Excel、Lotus 1-2-3、OASYS、Wordなど)
クリップボードによるコピー
レポートの保存(Excel、Lotus 1-2-3、テキスト、HTML、CSV、罫線テキスト、SDF(桁揃えテキスト))
ドリリングとスライス&ダイス
レポート作成の延長上の簡単な操作で、ドリリングやスライス&ダイスを行うことができます。
利用できるドリリング機能には、以下があります。
ドリルステップ(一階層下の集計値の表示:ドリルダウン)
ドリルジャンプ(階層を飛び越したドリルダウン)
ドリルディテイル(集計値の内訳データの表示)
ドリルバック(ドリルダウン元の集計表の表示)
アラーム機能
アラーム機能は、指定した条件に当てはまるデータの色を変える、あるいはビットマップを付加して表示します。
これにより注目すべきデータを容易に見つけ出すことができます。
イベントアナライザ
問い合わせ結果に対して、イベントとイベントの間隔や順序をキーに、データを抽出することができます。
スクリプティング
Navigatorの各設定内容を保存した定義ファイルを、スクリプトに定義し、問い合わせの実行や、従来は管理者に依頼しなければならなかったデータマート出力や外部データの登録などを含めた一連の処理を、利用者が実行しやすくなります。
管理ポイントの定義
共通の管理ポイントやデータ項目を利用して、一般利用者個人の管理ポイントを作成することができます。また、個人の管理ポイントを作成することにより、利用者独自の視点でデータ分類し、集計することができます。ウィザード操作の採用により、エンドユーザでも、簡単に管理ポイントの作成が可能です。
作成できる管理ポイントには、以下があります。
カテゴリ型(管理ポイントのカテゴリやデータを1つずつ分類)
マスク型(文字データの一部の桁を使って分類)
全値型(データ値をそのままカテゴリとみなした分類)
マスタ型(マスタテーブルのキー項目をそのままカテゴリとみなした分類)
範囲型(数値データをデータ値の範囲で分類)
時間テンプレート(レポート作成のために時間軸を自由にレイアウト)
問い合わせファイルによる処理の定型化
問い合わせ・集計からレポート作成までの操作は、「問い合わせファイル」として、ディスクに保存することができます。保存した問い合わせファイルは、後からNavigatorクライアントで開いて、指定内容を変更したり実行したりすることができます。
問い合わせファイルを作成することにより、問い合わせ・集計やレポート作成を定型化しておくことができます。
OAツールのマクロによる定型化
OAツールのマクロからNavigator Windowsクライアントを呼び出して、問い合わせファイルを実行することができます。また、実行結果のレポートを、OAツールに貼り付けることができます。
問い合わせファイルとOAツールのマクロを利用して、問い合わせ・集計やレポート作成などのNavigatorの処理と、グラフ作成などのOAツールの処理を、併せて定型化しておくことができます。
Webサーバでのレポートの共有
管理者があらかじめ準備した問い合わせやレポートを参照することができます。
管理者が準備した問い合わせを使って、最新の情報を取り出したり、管理者が準備したレポートを参照したりする定型処理を行うことができます。または、管理者が準備した問い合わせの条件をそのつど変更して情報を取り出す半定型処理を行うこともできます。
利用者が作成した問い合わせを、他のエンドユーザがWebブラウザから利用することもできます。
アプリケーションプログラムによる定型化
Navigator APIは、Navigator で作成した問い合わせを、Visual BasicまたはVisual C++アプリケーションプログラムから実行するアプリケーションインターフェースです。
このAPIを使用して、問い合わせ・集計やレポート作成を定型化しておくことができます。