互換モードのISIサーバで順番保証機能を使用した運用をしている場合に、異常が発生したキューまたはサービスエンドポイントの一覧を表示します。メッセージ処理中に異常が発生した場合、メッセージの順番を保証するために、後続のメッセージの受信処理を中断します。
順番保証による中断が発生した場合は、メッセージ蓄積機能などでリカバリを行い、その後、受信処理を再開させます。
互換モードを使用する条件については、“ISI 導入ガイド”の“互換モードのセットアップ”を参照して下さい。
順番保証には、以下の方式があります。
キュー単位保証
シーケンス実行中にエラーが発生した場合、キューからの読み込みが自動的に停止されます。エラー発生後はインバウンドキューにメッセージがキューイングされ続けるため、シーケンスは実行されません。
エラー原因を取り除きリカバリした後、キューからの読み込み機能を起動すると通常運用に戻ります。
サービスエンドポイント単位保証
インバウンドキューからの読み込みは、停止されません。読み込んだメッセージは、メッセージ蓄積データベースに溜まり続けます。シーケンスは実行されません。
リカバリを実行する前に、一時的にインバウンドキューの読み込み機能を停止してください。リカバリを実行した後に、キューの読み込み機能を起動すると通常運用に戻ります。エラー発生後、インバウンドキューにメッセージを溜め続けたくない場合や、1つのキューに複数のサービスエンドポイントを設定する場合は、サービスエンドポイント保証を利用してください。
サービスエンドポイント保証の場合、リカバリを行う前にインバウンドキューの読み込み機能を停止してください。起動していると、リカバリ実行中に新たなメッセージを受信する可能性があります。この場合、リカバリが完了せず、通常運用に戻す判断ができません。
キューの読み込み機能の起動、および停止は、“キュー滞留件数の表示”または“ISI リファレンス”の“起動・停止コマンド”を参照してください。
再送中にエラーが発生した場合、以下のメッセージの再送を中断します。
再送エラーの原因となったメッセージの後続メッセージ
再送が行われていない他のサービスエンドポイントまたはキューのメッセージ
再送エラーが発生した時点から再送する場合は、[順番保証状態表示]画面から再送するサービスエンドポイントまたはキューを選択して再送ボタンを押してください。このとき、蓄積メッセージの状態が「再送済」となっているメッセージの再送は行われません。
蓄積メッセージの状態が「再送済」となっているメッセージを含めて再送をする場合は[エラーと後続メッセージ一覧]画面に移動して、すべてのメッセージを選択して再送を行ってください。
[順番保証状態表示]画面から再送をし、1番目に処理が行われたメッセージが再送の対象外にされた場合、[再送受付完了]画面で[参照]ボタンを押下したとき、以下のメッセージを表示し、[再送結果参照]画面は表示しません。
ADMIN-03031 1件目のメッセージの再送は不要のため、再送は実行されませんでした。他のメッセージの再送結果を参照したい場合は、メッセージ蓄積画面から履歴検索を行ってください。 |
順番保証状態表示
異常が発生しているキューまたはサービスエンドポイントの一覧を表示します。
[順番保証状態表示]画面の画面例と項目について説明します。
図1.58 [順番保証状態表示]画面の例
異常が発生しているワークユニット名を表示します。
異常が発生しているキュー名またはサービスエンドポイント名を表示します。
順番保証単位(キューまたはサービスエンドポイント)を表示します。
異常が発生した時刻を表示します。
エラーの原因となったメッセージの番号(メッセージNo)を表示します。エラー原因メッセージNoをクリックすると、再送エラー詳細情報を表示します。詳細情報については、“順番保証エラー詳細の表示”を参照してください。
受信中断状態であることを表示します。
[対象]チェックボックスがすべてオンになります。このボタンは、異常が2件以上ある場合に表示されます。
[対象]チェックボックスがすべてオフになります。このボタンは、異常がある場合に表示されます。
[対象]チェックボックスでチェックされた保証単位のエラー原因メッセージとその後続メッセージを再送します。
[再送履歴入力]画面が表示されます。
このボタンは、異常がある場合に表示されます。
[対象]チェックボックスでチェックされた保証単位のエラー原因メッセージとその後続メッセージを再送の対象外とします。
[再送対象外履歴入力]画面が表示されます。
このボタンは、異常がある場合に表示されます。
[メッセージ検索]画面に戻ります。
メッセージの受信処理を再開します。
状態を再取得して表示します。
順番保証エラー詳細の表示
[順番保証状態表示]画面で指定したエラー原因メッセージNo のメッセージが処理された時に発生したエラー情報を表示します。表示対象となるログは以下のとおりです。
トレースログ
トランスレーションログ
エラー詳細画面で表示するのは、シーケンスの処理開始から処理終了までに発生したエラーログです。シーケンス外でエラーが発生した場合のエラーログは表示対象外です。その場合は、ログ管理画面からトレースログファイルをダウンロードし、該当するログを参照してください。
ログファイルの切替えサイズが大きいと、表示に時間がかかる場合があります。切替えサイズは10MB未満を推奨します。
ログファイルの総量が500MBまでの場合に、エラー詳細を表示できます。
トランスレーションログの表示には以下の条件があります。
ログファイル名の設定が行われていない場合、デフォルトのファイル名(feditsv.log、flxml.log)のログファイルを表示対象とします。
ログと同時に出力されているデータ情報部分およびバックアップログファイル内のログは表示対象外です。
[エラー詳細]画面の画面例と項目について説明します。
図1.59 [エラー詳細]画面の例
対象メッセージNoが関連するトレースログを出力日時の古い順に表示します。リンク元となった(エラー原因)メッセージNoが出力されているすべてのログが表示されます。
対象メッセージNoが関連するトランスレーションログを出力日時の古い順に表示します。トレースログに出力されているすべてのメッセージNoに対して実行された時のトランスレーションログが表示されます。データ情報部分は表示されません。
画面を閉じます。