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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

B.1 セットアップの流れと作業

キュー間転送機能の環境を設定するためには、以下の定義シート作成し、作成した定義シートをISIサーバへ登録します。定義シートの詳細は、“B.3 定義シート”を参照してください。

キュー間転送機能のセットアップは、以下の手順で行います。

図B.1 セットアップの手順

  1. 定義シートを管理するサーバの決定

    キュー間転送機能の定義シートを管理するサーバを決定します。
    手順2“登録済み定義シートの取得”から手順7“キュー間転送定義セットの作成”までの作業は、ここで決定したサーバで作業してください。

  2. 登録済み定義シートの取得

    定義シートを更新する場合は、esiqctgetseatコマンドで登録されている定義シートを取得します。esiqctgetseatコマンドは、手順1“定義シートを管理するサーバの決定”で決めたキュー間転送機能の定義シートを管理するサーバで実行してください。

    esiqctgetseat {-h|-r}
    表B.1 esiqctgetseatの引数

    引数

    説明

    -h

    すでに登録されているホスト定義シートを取得する場合に指定します。

    -r

    すでに登録されている転送定義シートを取得する場合に指定します。

    「-h」引数、「-r」引数の両方を省略することはできません。必ずどちらかを指定してください。

    取得した定義シートは、esiqctgetseatコマンドを実行したディレクトリに以下の形式で保存されます。

    • ホスト定義シート
      host_file.def

    • 転送定義シート
      forwarding_file.def

    • この定義シートを使用して登録済みのホスト名または転送定義を削除する場合は、削除対象外のホスト名または転送定義をコメントにした後、esiqctdelコマンドとesiqctsetコマンドを実行してください。

    • 取得する定義シートが、esiqctgetseatコマンドを実行したディレクトリ内にすでに存在する場合は、エラーとなります。

    • すでに登録されているホスト名または転送定義の内容を変更する場合は、esiqctaddコマンド実行時に「-o」を指定してください。

  3. ホストIDの割当て

    キュー間転送を行うサーバを追加する場合、ホストIDを割り当てます。
    キュー間転送機能を利用するサーバに対して、ホストIDを割り当ててください。

  4. ホスト定義シートの作成

    ホスト定義シートを新規作成、または手順2で取得したホスト定義シートを編集します。

  5. キュー間転送名の割当て

    転送定義を変更する場合、追加/削除するキューの組合せを決め、キュー間転送名を割り当てます。

  6. 転送定義シートの作成

    転送定義シートを新規作成または編集します。

  7. キュー間転送定義セットの作成

    ホスト定義シートまたは転送定義シートの情報を合わせた、キュー間転送定義セットを作成します。

    • ホスト名または転送定義を追加する場合

      esiqctaddコマンドを実行します。

      esiqctadd -h ホスト定義シート名|-r 転送定義シート名 [-o]
      表B.2 esiqctaddの引数

      引数

      説明

      -h ホスト定義シート名

      ホスト名を追加する場合、ホスト定義シート名を指定します。

      -r 転送定義シート名

      転送定義を追加する場合、転送定義シート名を指定します。

      -o

      すでにセットアップ済みの定義が記述されていた場合、上書きします。

      「-h ホスト定義シート名」、「-h ホスト定義シート名」の両方とも省略することはできません。必ずどちらかを指定してください。

      キュー間転送定義セットは、esiqctaddコマンドを実行したディレクトリに、「ホスト名.zip」の形式で保存されます。

    • ホスト名または転送定義を削除する場合

      esiqctdelコマンドを実行します。

      esiqctdel {[-h ホスト定義シート名] [-r 転送定義シート名] | [-H ホストID] [-R キュー間転送名] | -a }
      表B.3 esiqctdelの引数

      引数

      説明

      -h ホスト定義シート名

      ホスト名を削除する場合、ホスト定義シート名を指定します。

      -r 転送定義シート名

      転送定義を削除する場合、転送定義シート名を指定します。

      -H ホストID

      ホスト名を削除する場合、削除するホストIDを指定します。

      -R キュー間転送名

      転送定義を削除する場合、削除するキュー間転送名を指定します。

      -a

      すべてのキュー間転送定義を削除する場合に指定します。

      キュー間転送定義セットは、esiqctdelコマンドを実行したディレクトリに、「ホスト名.zip」の形式で保存されます。

      • ホスト定義シートまたは転送定義シートに記述されている定義がセットアップされていなかった場合は、エラーとなります。

      • ホストの削除時に、対象のホストに関するキュー間転送名がすべて削除されていなかった場合は、エラーとなります。関連するキュー間転送名は、自動的に削除されません。

      • esiqctadd、esiqctdelコマンドを実行すると、以下の場所にホスト定義シートと転送定義シートのバックアップファイルが作成されます。

        <INSDIR>\etc\def\quecnnct\seat_history

        /opt/FJSVesi/etc/def/quecnnct/seat_history

        誤ってコマンドを実行した場合など、定義を復元する場合に利用してください。
        キュー間転送定義の確認が完了した時点で、このバックアップファイルは削除してください。

  8. キュー間転送定義セットの配布

    キュー間転送定義セットを各サーバに配布します。

    esiqctaddとesiqctdelコマンドを続けて実行した場合、実行ディレクトリにすでにキュー間転送定義セットが存在していると、キュー間転送定義セットは上書きされます。
    上書きされる前のキュー間転送定義セットの配布は、不要です。

  9. セットアップの実行

    esiqctsetコマンドを実行し、キュー間転送定義セットの内容に従って、キュー間転送機能の環境をセットアップします。

    esiqctset -f キュー間転送定義セット名 [-m MQDシステム名]

    コマンドの詳細については、“9.2 セットアップの流れと作業”を参照してください。