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Interstage Service Integrator V9.2.0 導入ガイド

6.3.3 Formatmanagerの設定

Formatmanagerを利用したフォーマット変換を行うために、以下のセットアップ作業をします。

固定長メッセージフォーマット変換の環境設定

ここでは、固定長メッセージのフォーマット変換における環境設定について説明します。

項目コード変換用データベースの設定

フォーマット変換設定の項目コード変換設定(DB)を使用する場合には、利用するデータベースに応じて、Formatmanagerが動作するサーバに、以下の環境設定が必要です。項目コード変換設定(DB)については、“ISI 解説書”の“項目コード変換(DB)”を参照してください。

共通の設定

Formatmanagerは、データベースにアクセスするために、JavaのJDBCドライバを使用しています。そのため、以下の環境設定が必要です。

Symfoware Serverを使用する場合

FormatmanagerがSymfoware Serverのデータベースにアクセスするためには、以下の環境設定が必要です。
詳細は、Symfoware ServerのデータベースのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。

ORACLEを使用する場合

FormatmanagerがORACLEデータベースにアクセスするためには、以下の環境設定が必要です。
詳細は、ORACLEデータベースのJDBCドライバの関連マニュアルを参照してください。

SQL Serverを使用する場合

FormatmanagerがSQL Serverデータベースにアクセスするための設定は、必要ありません。

FEDITシステムパラメタ定義ファイルの変更

FEDITシステムパラメタ定義ファイルの内容を変更することにより、Formatmanagerの動作環境を変更することができます。
以下に変更方法について説明します。

配置場所と定義反映方法

以下にFEDITシステムパラメタ定義ファイルの配置場所と定義反映方法を示します。

表6.4 FEDITシステムパラメタ定義ファイルの配置場所と定義反映方法

配置場所

反映タイミング

Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイル(注)のConvTableDirectoryに指定したディレクトリ

デフォルトは“<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable”

Formatmanagerサーバの起動後、またはfmtmgractivateコマンド実行後

(注) Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanagerサーバデフォルト定義”を参照してください。

FEDITシステムパラメタ定義ファイルは、以下で説明するサンプルを編集して配置してください。FEDITシステムパラメタ定義ファイルが存在しない場合、Formatmanagerは、FEDITシステムパラメタ定義ファイルにすべてデフォルト値が指定されたものとして動作します。また、FEDITシステムパラメタ定義ファイルを変更した場合には、Formatmanagerサーバを再起動するか、fmtmgractivateコマンドを実行してください。ただし、CharCodeConversionRule, UseCharsetManagerを変更した場合には、Formatmanagerサーバを再起動してください。

サンプル

FEDITシステムパラメタ定義ファイルのサンプルは以下です。このサンプルファイルを参考に環境設定ファイルを作成変更して使用してください。なお、配置するFEDITシステムパラメタ定義ファイルのファイル名はfeditsv.conf(固定)にしてください。

英語サンプルファイル: <INSDIR>\FM\F5FCFLSV\defset\feditsv.conf
日本語サンプルファイル: <INSDIR>\FM\F5FCFLSV\defset\feditsv.conf.jp

記述形式

ファイルには、1行につき1項目の定義を記述します。

記述形式を以下に示します。

定義名=値↓

定義項目

FEDITシステムパラメタ定義ファイルに定義できる項目を以下に示します。

表6.5 FEDITシステムパラメタ定義ファイル

定義名

説明と値

省略

省略値(デフォルト値)

CSVLineHashPoint

項目コード変換時に使用するCSVファイルについて、指定値を超えた行数(レコード数)の場合に、ハッシュによる検索を実施します。

“128”

CSVLineHashEntry

項目コード変換時に使用するCSVファイルについて、ハッシュによる検索を使用するハッシュエントリ数を指定します。

“97”

TranslationLogFileName

トランスレーションログファイル名を指定します。

“feditsv.log”

TranslationLogMaxSize

トランスレーションログファイルの最大サイズ(MB)を指定します。

“10”(注1)

CollectTranslationConvertLog

トランスレーションログの変換情報採取の有無を指定します。

  • DETAIL:詳細(データ情報あり)にする場合

  • STANDARD:標準(データ情報なし) にする場合

  • FALSE:採取しない場合

“FALSE”

CollectTranslationUserFuncLog

トランスレーションログの利用者プログラム呼出し情報採取の有無を指定します。

  • TRUE:採取する場合

  • FALSE:採取しない場合

“FALSE”

CollectTranslationErrorLog

トランスレーションログのエラー情報採取の有無を指定します。

  • TRUE:採取する場合

  • FALSE:採取しない場合

“TRUE”

CollectTranslationWarningLog

トランスレーションログのワーニング情報採取の有無を指定します。

  • TRUE:採取する場合

  • FALSE:採取しない場合

“FALSE”

CharCodeforConvertCSV

CSV変換時のCSVファイルの文字コードを指定します。(注9)

  • SJIS:シフトJISにする場合

  • EUC:EUCにする場合

  • UNICODE(UCS-2BE):UNICODE(UCS-2BE)にする場合 (ただし、CSVファイルは全項目がUTF-8(3バイト)になります)

  • UNICODE(UCS-2LE):UNICODE(UCS-2LE)にする場合 (ただし、CSVファイルは全項目がUTF-8(3バイト)になります)

  • UNICODE(UTF-16BE):UNICODE(UTF-16BE)にする場合 (ただし、CSVファイルは全項目がUTF-8(4バイト)になります)

  • UNICODE(UTF-16LE):UNICODE(UTF-16LE)にする場合 (ただし、CSVファイルは全項目がUTF-8(4バイト)になります)


“SJIS”

“EUC”

“UNICODE(UCS-2BE)”

LFCodeforConvertCSV

CSV変換時の改行コードを指定します。

  • LF:LFにする場合

  • CRLF:CRLFにする場合


“CRLF”

“LF”

AddDoubleQuotationforCSV

CSV変換時、X属性、K属性、C属性項目に対するダブルクォーテーションの付加の有無を指定します。

  • TRUE:付加する場合

  • FALSE:付加しない場合

“TRUE”

BCDPlusCode

BCDフォーマットのプラスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“4”

BCDMinusCode

BCDフォーマットのマイナスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“5”

BCDPlusCodeforZone

ゾーン10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのプラスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“BCDPlusCode”

BCDMinusCodeforZone

ゾーン10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのマイナスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“BCDMinusCode”

BCDPlusCodeforPack

パック10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのプラスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“BCDPlusCode”

BCDMinusCodeforPack

パック10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットのマイナスを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“BCDMinusCode”

BCDUnsignedCodeforPack

パック10進数(JIS8/シフトJIS、JIS7/EUC)のBCDフォーマットの符号なしを示すコードを“3”~“F”の範囲で指定します。

“3”

WarningLimit

指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、処理を中断(エラー)するかどうかを指定します。

  • >0:指定の数値以上のワーニングが発生した場合に、エラー出力(0x101d)する場合

  • =0:ワーニングを出力しない場合

  • <0:すべてのワーニングを出力する場合

“100”(注2)

SetWarningNotFoundCSVRecord

項目コード変換設定(CSV)で、CSVファイル内にマッチするデータがない場合に、ワーニング出力の有無を指定します。

  • TRUE:ワーニング(0x800d)を出力する場合

  • FALSE:ワーニングを出力しない場合

“FALSE”

CheckBCDCodeStrictly

ゾーン10進数とパック10進数の、正の記号と符号なしの記号を、区別するかしないかを指定します。

  • TRUE:符号なしコードとプラスコードの混在を不可(ワーニング)にする場合

  • FALSE:符号なしコードとプラスコードの混在を許可する場合

“TRUE”

FileInterfaceMode

大量データをトランスレーションする場合、処理時間は多くかかるがメモリ不足を発生させないようにする「省メモリモード」か、メモリは大量に使用するが処理速度を上げる「高速モード」を選択します。

  • MODE1:高速モードにする場合

  • MODE2:省メモリモードにする場合

“MODE1”(注3)

WarningItemFormat

ワーニング発生時、どこの項目に問題があるかの情報を詳細にDetailStringに出力するか、項目名だけを出力するかを指定します。

  • NORMAL:項目名だけ出力する場合

  • DETAIL:詳細な項目情報を出力する場合

“DETAIL”

WarningItemOffset

ワーニング発生時、DetailStringにワーニング発生箇所の位置として、出力データ全体におけるオフセット位置を出力するかを指定します。

  • TRUE:オフセット位置を出力する場合

  • FALSE:オフセット位置を出力しない場合

“TRUE”

ActionWhenInvalidValueOfDetectedInNumeric

N属性、9属性、C属性、P属性項目に不当値が入力された場合の振る舞いを指定します。

  • WARNING:ワーニング(0x8004)を出力する場合

  • ERROR:エラー(0x1020)を出力する場合

“WARNING”

CharCodeConversionRule

文字コード変換時、標準コード変換を利用するか、Formatmanager独自変換を利用するか、または高速コード変換を利用するかを指定します。(注4)

  • COMPATIBLE または MODE1:Formatmanager独自の変換規則にする場合

  • STANDARDまたは MODE2:標準コード変換の変換規則にする場合

  • MODE3:高速コード変換の変換規則にする場合

MODE3が最も高速に処理します。

“MODE3”(注5)

CheckKAttributeCodeRange(注6)

文字コード変換時、K属性の項目に1バイト文字があった場合の変換の方法を指定します。

  • TRUE:1バイト文字を全角アンダースコアにする場合

  • FALSE:1バイト文字を文字コード変換する場合

FALSEの方が高速に処理します。

“TRUE”

UseCharsetManager

CharsetManagerと連携するか否かを指定します。

  • TRUE:連携する場合

  • FALSE:連携しない場合

“FALSE”

CharCodeforSystem

システムの文字コードを指定します。

  • SJIS:シフトJISにする場合

  • EUC:EUCにする場合

  • UTF-8:UTF-8にする場合


“SJIS”

“EUC”

“UTF-8”

UseDBItemCodeConversionCache

項目コード変換(DB)のキャッシュを使用するか否かを指定します。

  • TRUE:使用する場合

  • FALSE:使用しない場合

“FALSE”

KAttributeConversionRule

X属性項目-K属性項目間の最適化転記の方法を設定します。(注7)

  • STANDARD:一般的なルールを適用します。

  • COMPATIBLE:ISI 8.0を含む以前のバージョンと同じ転記ルールを適用します。

“STANDARD”

ValidationPolicyFileDirectory

文字種ポリシーチェックで使用する、バリデーションポリシーファイルの格納先ディレクトリをフルパスで指定します。

変換テーブルディレクトリ

SetWarningInfoAtWarningLimit

指定の数値以上のワーニングが出力された場合のワーニングメッセージに、最後に発生したワーニングの情報を出力設定するかどうかを指定します。

  • TRUE:出力する場合

  • FALSE:出力しない場合

“FALSE”

WarningReportMax

指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、ワーニング情報の採取をやめるかどうかを指定します。(処理は継続されます)

  • >0:指定の数値以上のワーニングが発生した場合に、ワーニング情報の採取をやめる場合

  • =0:ワーニング情報は採取せず、ワーニングの発生件数だけを通知する場合

  • <0:すべてのワーニング情報を採取する場合

“-1”

NotifyWarningtoError

ワーニングが出力された場合に、処理を中断(エラー)する理由コードを指定します。

“0x8004”など16進数で指定します。この定義文は、複数回指定できます。

なし

ActionWhenInvalidValueOfDetectedInNumeric

数値として扱う項目における不当文字の扱いを指定します。

  • ERROR:エラー

  • WARNING:互換ワーニング(V9.1以前と同じ0x8004)

  • WARNING2:専用ワーニング(0x8017)

“WARNING”

KeyItemJudgementRule

複数フォーマットを入力するフォーマット変換において、フォーマット間リンクの項目間値の判定ロジックを設定します。

  • OPTIMIZATION:最適化判定

  • MATCHFULL:完全判定(完全一致判定)

“OPTIMIZATION”

(注1) 最大1000まで指定できます。
ISI運用管理コンソールの[エラー詳細]画面で、エラー詳細を表示できるのは、トランスレーションログの総量とバックアップを含めたトレースログファイルの総量をあわせた合計が500MBまでです。
(注2) 100個以上のワーニングが発生した場合、エラー出力します。
(注3) 目安として、伝票形式フォーマット、行終端可変長フォーマット、繰返し数指定可変長フォーマットの入力データサイズが、10MBを超える場合には省メモリモードを推奨します。この数値はFormatmanagerの動作するマシン環境(メモリ量、スワップ量)に依存するため、あくまで参考情報です。使用するモードは、マシン環境に応じて決定してください。
(注4) 各文字コード変換ルールにおける動作の違いについては、“表6.6 文字コード変換ルールにおける動作表”を参照してください。
(注5) 各文字コード変換ルールにおける変換が可能な文字コード系の組み合わせについては、“ISI 解説書”の“文字コード変換のパターン”を参照してください。
(注6) CheckKAttributeCodeRangeは、CharCodeConversionRuleに“MODE3”を指定した場合だけ有効となります。
(注7) 最適化転記における動作の違いについては、“表6.7 最適化転記における動作表”を参照してください。
(注8) CharCodeConversionRuleに“MODE1”を指定した場合、CharCodeforSystem に“UTF-8”は指定できません。
(注9) “UNICODE(UCS-2BE)”は、以前のバージョンで使用していた“UNICODE(BE)”と記述することもできます。同様に、“UNICODE(UCS-2LE)”は、“UNICODE(LE)”とも記述できます。

表6.6 文字コード変換ルールにおける動作表

  

COMPATIBLE または MODE1

STANDARD または MODE2

MODE3

半角文字の変換

Formatmanager独自変換規則による変換

iconvによる変換

iconvによる変換

全角文字(マルチバイト文字)の変換

iconvによる変換
(K属性変換時は1文字ずつ変換)

iconvによる変換
(K属性変換時は1文字ずつ変換)

iconvによる変換
(K属性変換時は文字列を一括変換)

X属性項目の代替文字

半角空白または全角空白

iconvのデフォルト動作
(半角アンダースコアまたは全角アンダースコア)

半角アンダースコアまたは全角アンダースコア

K属性項目の代替文字

全角空白

全角空白

全角アンダースコア

表6.7 最適化転記における動作表

  

STANDARD

COMPATIBLE

X属性K属性の変換

半角文字は、対応する全角英数字に変換して転記します。全角文字(マルチバイト文字)はそのまま転記します。

半角文字は、対応する全角英数字に変換して転記します。全角文字(マルチバイト文字)が設定されていた場合は、変換結果を保証しません。

K属性X属性の変換

対応する半角文字が存在する文字は、半角文字に変換して転記します。対応する半角文字が存在しない文字は、そのまま転記します。

対応する半角文字が存在する文字は、半角文字に変換して設定します。対応する半角文字が存在しない文字は、半角空白を設定します。

XMLメッセージのフォーマット変換の環境設定

ここでは、XMLメッセージのフォーマット変換における環境設定について説明します。

環境設定ファイルの変更

環境設定ファイルの内容を変更することにより、入出力データの文字コードや出力XML文書の改行コードを指定するなど、Formatmanagerの動作環境を変更することができます。
以下に変更方法について説明します。

配置場所と定義反映方法

以下に環境定義ファイルの配置場所と定義反映方法を示します。

表6.8 環境設定ファイルの配置場所と定義反映方法

配置場所

反映タイミング

Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイル(注)のConvTableDirectoryに指定したディレクトリ

デフォルトは“<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable”

Formatmanagerサーバの起動後、またはfmtmgractivateコマンド実行後

(注) Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanagerサーバデフォルト定義”を参照してください。

  環境設定ファイルは、フォーマット定義(Formatmanagerクライアントで生成した変換テーブルなど)と同じディレクトリに配置してください。環境設定ファイルが存在しない場合、Formatmanagerは、環境設定ファイルにすべてデフォルト値が指定されたものとして動作します。また、環境設定ファイルを変更した場合には、Formatmanagerサーバを再起動するか、fmtmgractivateコマンドを実行してください。

サンプル

環境設定ファイルのサンプルは以下です。このサンプルファイルを参考に環境設定ファイルを作成変更して使用してください。なお、配置する環境設定ファイルのファイル名はflxml.conf (固定)にしてください。

サンプルファイル: <INSDIR>\FM\F5FCXMLV\etc\sample\flxml.conf.sample

記述形式

ファイルには、1行につき1項目の定義を記述します。

記述形式を以下に示します。

定義名=値↓

定義項目

環境設定ファイルに定義できる項目を以下に示します。

表6.9 環境設定ファイル

定義名

説明と値

省略

省略値(デフォルト値)

LineFeedCode

出力XML文書の改行コードを指定します。以下のどれかを指定してください。

  • CR:CR(0x0d)にする場合

  • LF:LF(0x0a)にする場合

  • CRLF:CR+LF(0x0d0a)にする場合

  • NONE:改行、およびインデントなしの場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。


“CRLF”

“LF”

FlatInCode

入力ユーザ固有フォーマットの文字コードを指定します。以下のどれかを指定してください。

  • EUC-JP:EUC-JPにする場合

  • Shift_JIS:シフトJISにする場合

  • Jis7_JIS:JIS(7単位半角カナ)/JIS

  • Jis8_JIS:JIS(8単位半角カナ)/JIS

  • JisESC_JIS:JIS(ESCで切換え)/JIS

  • UNICODE(BE):UNICODE(BE)にする場合

  • UNICODE(LE):UNICODE(LE)にする場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。


“Shift_JIS”

“EUC-JP”

“UNICODE(BE)”

FlatOutCode

出力ユーザ固有フォーマットの文字コードを指定します。以下のどれかを指定してください。

  • EUC-JP:EUC-JPにする場合

  • Shift_JIS:シフトJISにする場合

  • UNICODE(BE):UNICODE(BE)にする場合

  • UNICODE(LE):UNICODE(LE)にする場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。


“Shift_JIS”

“EUC-JP”

“UNICODE(BE)”

XmlInCode

入力XML文書の文字コードを指定します。以下のどれかを指定するか、またはこの定義名自体をコメント化してください。コメント化されている場合には、文字コード自動判定を指定したことになります。

  • UTF-8:UTF-8にする場合

  • UTF-16BE:UTF-16ビッグエンディアンにする場合

  • UTF-16LE:UTF-16リトルエンディアンにする場合

  • EUC-JP:EUC-JPにする場合

  • Shift_JIS:シフトJISにする場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。

自動判定

XmlOutCode

出力XML文書の文字コードを指定します。以下のどれかを指定してください。

  • UTF-8:UTF-8にする場合

  • UTF-16BE:UTF-16ビッグエンディアンにする場合

  • UTF-16LE:UTF-16リトルエンディアンにする場合

  • EUC-JP:EUC-JPにする場合

  • Shift_JIS:シフトJISにする場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。

“UTF-8”

XmlInValidation

入力XML文書の妥当性検証の有無を指定します。以下のどちらかを指定してください。

  • ON:行う場合

  • OFF:行わない場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。

“OFF”(注1)

XmlOutValidation

出力XML文書の妥当性検証の有無を指定します。以下のどちらかを指定してください。

  • ON:行う場合

  • OFF:行わない場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。

“OFF”(注1)

LineEndWord

行終端可変長フォーマットで “標準” を選択した場合の行終端文字を指定します。以下のどれかを指定してください。

  • CR:CR(0x0d)にする場合

  • LF:LF(0x0a) にする場合

  • CRLF:CR+LF(0x0d0a)にする場合

上記以外を指定した場合は、エラーとなります。


“CRLF”

“LF”

SystemCode

システムの文字コードを指定します。

  • Shift_JIS:シフトJISにする場合

  • EUC-JP:EUC-JPにする場合

  • UTF-8:UTF-8にする場合


“Shift_JIS”

“EUC-JP”

“UTF-8”

WarningLimit

指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、処理を中断(エラー)するかどうかを指定します。以下のどれかを指定してください。

  • >0:指定の数値以上のワーニングが発生した場合、エラー出力(0x101d)する場合

  • =0:ワーニングを出力しない場合

  • <0:すべてのワーニングを出力する場合

“100”(注2)

SetWarningInfoAtWarningLimit

指定の数値以上のワーニングが出力された場合のワーニングメッセージに、最後に発生したワーニングの情報を出力設定するかどうかを指定します。

  • ON:出力する場合

  • OFF:出力しない場合

“OFF”

WarningReportMax

指定の数値以上のワーニングが出力された場合に、ワーニング情報の採取をやめるかどうかを指定します。(処理は継続されます)

  • >0:指定の数値以上のワーニングが発生した場合に、ワーニング情報の採取をやめる場合

  • =0:ワーニング情報は採取せず、ワーニングの発生件数だけを通知する場合

  • <0:すべてのワーニング情報を採取する場合

“-1”

XMLSchemaDataTypeCheckLevel

XML Schemaデータ型のチェックレベルを指定します。

  • 1:一部の冗長な理由コード0x8012のワーニングを出力する(V9.0)

  • 2:一部の冗長な理由コード0x8012のワーニングを出力しない

“1”

BCDPlusCode

BCDフォーマットのプラスを示すコードを、“3”~ “F”の範囲で指定します。

“3”

BCDMinusCode

BCDフォーマットのマイナスを示すコードを、“4”~ “F”の範囲で指定します。("3"は符号無を示すコードのため指定できません)

“5”

TranslationLogFileName

トランスレーションログファイル名を指定します。

“flxml.log”

TranslationLogMaxSize

トランスレーションログファイルの最大サイズ(Mbyte)を指定します。

“10” (注3)

CollectTranslationConvertLog

トランスレーションログの正常終了情報採取の有無を指定します。

  • ON:採取する場合

  • OFF:採取しない場合

“OFF”

CollectTranslationErrorLog

トランスレーションログのエラー情報採取の有無を指定します。

  • ON:採取する場合

  • OFF:採取しない場合

“OFF”

CollectTranslationWarningLog

トランスレーションログのワーニング情報採取の有無を指定します。

  • ON:採取する場合

  • OFF:採取しない場合

“OFF”

(注1)入出力XML文書の妥当性検証の設定は、Formatmanagerクライアントの“運用登録”の設定よりも環境設定ファイルでの指定が優先されます。環境設定ファイルに「XmlInValidation」、「XmlOutValidation」を指定した場合は、“運用登録”のXML文書妥当性検証の指定は無視されます。
(注2)100個以上のワーニングが発生した場合、エラー出力します。
(注3) 最大1000まで指定できます。
ISI運用管理コンソールの[エラー詳細]画面で、エラー詳細を表示できるのは、トランスレーションログの総量とバックアップを含めたトレースログファイルの総量をあわせた合計が500MBまでです。

Formatmanagerクライアントの環境設定

Formatmanagerクライアントを動作させるためには、以下の環境設定が必要です。

それぞれについて、順に説明します。

図6.6 環境設定

データベースの設定

データベースの設定では、定義内容を登録する変換定義DB(データベース)の格納場所を設定します。
変換定義DBの格納場所は、ログイン画面の[DB設定]ボタンをクリックすると表示される[DB設定]画面で指定します。[DB設定]画面については、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。

データベースの共有

変換定義DBの格納先を共有ディレクトリにすることで、1つの変換定義DBを複数のクライアントで共有することができ、複数のクライアントから同時に変換定義を登録できます。

図6.7 図:データベースを共有した変換定義の登録作業

データベースを共有し複数のクライアントから同時に変換定義の編集作業を行っている場合、他のクライアントに影響を与える変換定義を操作することはできません。

データベースを共有して変換定義を作成する場合は、各クライアントの間で作業による影響が発生しないよう、変換定義の関連が重複しないように分担してください。以下に例を示します。

ログインユーザの設定

ログインユーザの設定では、Formatmanagerクライアントにログインすることができるユーザの追加、編集、および削除を行います。ログインユーザの追加は、[FEDIT/FL-TABLE]メインメニューの[ユーザ管理]をクリックすると表示される[ユーザ管理]画面で行います。

[ユーザ管理]画面については、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。

ログインユーザのロール

ログインユーザには役割に応じて、“管理者”と“編集者”のロールのうちどちらかを設定することができます。以下に各ロールの役割を示します。

表6.10 表:ロールの種類と役割

ロールの種類

役割

管理者

データベース、サーバ情報などの環境設定や、変換テーブルの配置といった、変換定義における統括的な作業の責任を負うユーザに対し割り当てます。Formatmanagerクライアントのすべての機能を実行することができます。

編集者

変換定義の編集作業を担当するユーザに対し割り当てます。
変換定義の編集作業以外の環境設定や変換テーブルの配置などの作業は実施できません。

役割に応じてFormatmanagerクライアントの環境設定や、変換テーブルの配置などは、ロールが管理者のユーザだけが実施することができます。以下に、ロールが管理者のユーザだけができる作業を示します。

表6.11 表:ロールが管理者のユーザのみ実行できる作業

作業

説明

対応する章

環境設定

ログインユーザの設定

Formatmanagerクライアントにログインできるユーザを設定します。

ログインユーザの設定

変換テーブルディレクトリの設定

変換テーブルを格納するサーバのディレクトリを指定します。

変換テーブルディレクトリの設定

変換定義の設定

混在フォーマットの文字コード変換の定義

1つの入力ファイルに複数のフォーマットが混在するデータ(混在フォーマット)を文字コード変換するための定義を設定します。

“ISI 解説書”の“混在フォーマットの文字コード変換”

項目コード変換用CSVの登録

入力元のデータと出力先のデータのコード値が異なる場合に、CSVファイルを使用して読み替えるための定義を設定します。

“ISI 解説書”の“項目コード変換(CSV)”

利用者プログラムの登録

利用者が作成したプログラムを呼び出すための定義を設定します。

“ISI 解説書”の“利用者プログラム設定”

DBテーブル情報の登録

入力元のデータと出力先のデータのコード値が異なる場合に、リレーショナルデータベースを使用して読み替えするための定義を設定します。

“ISI 解説書”の“項目コード変換(DB)”

文字種ポリシーの登録

使用できる文字の範囲を限定するための定義を設定します。

“ISI 解説書”の“文字種ポリシーチェック”

運用

変換テーブルの配置

Formatmanagerクライアントで定義した内容を、「変換テーブル」としてサーバ上に配置します。

“ISI 運用ガイド”の“運用資材のサーバへの配置”

変換テーブルの取得

サーバ上に配置した「変換テーブル」を、Formatmanagerクライアントで参照、および編集可能な定義として取得します。

“ISI 運用ガイド”の“運用資材のサーバへの配置”

保守

変換定義のリストア

バックアップしたFormatmanagerクライアントの定義を復元します。

“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”

CSV形式の定義情報の読込

CSVファイルに記述した定義情報を一括してFormatmanagerクライアントのデータベースに登録します。

“ISI 解説書”の“変換定義の一括登録機能”

変換テーブルディレクトリの設定

サーバ情報の設定では、「変換テーブル生成」時に変換テーブルを格納する変換テーブルディレクトリを指定します。
サーバのディレクトリは、ログインしたあとに、[サーバ転送先設定]画面で指定します。また、必要に応じて「変換テーブル生成」が可能なFormatmanagerクライアントの限定およびアクセスログ取得の設定を指定します。
[サーバ転送先設定]画面については、“FEDIT/FL-TABLE ヘルプ”を参照してください。「変換テーブル生成」が可能なFormatmanagerクライアントの限定および転送ログ取得の設定については、“ISI 運用ガイド”の“変換テーブルの配置”を参照してください。


以下にFormatmanagerサーバの変換テーブルディレクトリの配置場所を示します。

表6.12 変換テーブルの配置場所

配置場所

Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイル(注)のConvTableDirectoryに指定したディレクトリ

デフォルトは“<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable”

(注) Formatmanagerサーバのデフォルト定義ファイルについては、“Formatmanagerサーバデフォルト定義”を参照してください。

サーバ定義ファイルの設定

以下のサーバ定義ファイルを設定します。

Formatmanagerサーバ定義

以下のFormatmanagerサーバ定義ファイルを、変換テーブルディレクトリに配置します。

<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable\fmtmgrsv.conf

変換テーブルディレクトリのデフォルトは、「<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable」です。
Formatmanagerサーバ定義ファイルには、以下の内容を定義します。

表6.13 Formatmanagerサーバ定義の内容

定義名

意味

ThreadMultiplicity

スレッド多重度(デフォルトは、「16」です。)

Formatmanagerサーバデフォルト定義

Formatmanagerサーバデフォルト定義ファイルを以下に示します。

<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\etc\default.conf

Formatmanagerサーバデフォルト定義ファイルには、以下の内容を定義します。
ポート番号、変換テーブルディレクトリは、Formatmanagerサーバに関するコマンド実行時にオプションとして指定します。Formatmanagerサーバに関するコマンド実行時に、オプションを省略した場合、Formatmanagerサーバデフォルト定義ファイルで指定した値が有効となります。

表6.14 Formatmanagerサーバデフォルト定義の内容

定義名

意味

Port

デフォルトポート番号(デフォルトは、「9787」です。)

ConvTableDirectory

変換テーブルディレクトリ(デフォルトは、「<INSDIR>\FM\F3JJSfmsv\var\convtable」です。)

Formatmanager定義ファイル

Formatmanager定義ファイルを以下に示します。

<INSDIR>\etc\def\properties\ESIFormatmanager.properties

Formatmanager定義ファイルには、以下の内容を定義します。
ISIがFormatmanagerと通信する場合、ポート番号、作業用ディレクトリが必要です。Formatmanager定義ファイルでポート番号、作業用ディレクトリのデフォルト値を変更できます。

表6.15 Formatmanager定義の内容

定義名

意味

Port

Formatmanagerサーバのポート番号(デフォルトは、「9787」です。)
サービス登録時に指定したポート番号を設定してください。

WorkDirectory

作業用ディレクトリ(入出力ファイルの一時格納用。デフォルトは、「<INSDIR>\var\temp」です。)

サービスの登録

fmtmgrregistserviceコマンドを実行して、Formatmanagerサーバのサービスを登録してください。
fmtmgrregistserviceコマンドの詳細については、“ISI リファレンス”を参照してください。