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Systemwalker Centric Manager 使用手引書 リモート操作機能編 Connect管理者ガイド

5.6.2 Live Help以外の機能を利用

ログオフ/コンピュータのロック/スクリーンセーバのパスワード保護による運用

コンピュータの非利用時や離席時には、OS上でログオフするかコンピュータのロックを掛ける、もしくはスクリーンセーバ解除にパスワードを設定する運用を行うことで、第三者にコンピュータを不正に操作されることで発生するリスクを回避することができます。主なリスクを“コンポーネント別の離席時のリスク”に示します。比較的ユーザが簡単に行え、かつセキュリティ効果が高い運用のため、導入することを強く推奨いたします。ログオフ/コンピュータのロック/スクリーンセーバのパスワード保護機能の詳細については、OSのヘルプを参照してください。

表5.10 コンポーネント別の離席時のリスク

コンポーネント

リスク

Expert

無断使用され、エンドユーザのClientを操作される危険性

Client

無断でExpertから接続され、エンドユーザの情報が漏洩、改竄もしくは破壊される危険性

Connectディスパッチャー
Connectサーバ

プログラム停止やデータ破壊によるサポート・サービスの停止の危険性

Connect管理

センターや認証情報を漏洩、改竄もしくは破壊される危険性


Clientセットアップのアクセス権制限

Clientセットアップのプログラムのアクセス許可を設定することで、エンドユーザが誤操作により設定を変更したり、離席時に第三者により設定変更されるような危険性を回避できます。Clientのインストール先フォルダ(デフォルトは\Program Files\Fujitsu\Live Help\Client)にある「csetup.exe」ファイルに、Administratorにのみ実行権を与え、一般ユーザの実行権を外してください。ファイルのアクセス権変更の詳細については、OSのヘルプを参照してください。


バックアップ/リストア

Live Helpの運用上重要な設定ファイルが、ユーザの誤操作等で破壊される危険性があります。このため、重要ファイルのバックアップを作成し、障害発生時に復元可能な運用を推奨します。“バックアップ対象フォルダ/ファイル”にバックアップ対象フォルダ/ファイルを示します。

表5.11 バックアップ対象フォルダ/ファイル(注1)(注2)

コンポーネント

ファイル/フォルダ

Expert

%Expert%\EXPCCL (フォルダ)

Client

%Client%\CLICCL (フォルダ)

Connectディスパッチャー

%Live Help Connect%\CMTCP.DAT (ファイル)
%Live Help Connect%\CREDENT (フォルダ)

Connectサーバ

なし

Connect管理

%Live Help Connect%\CREDENT (フォルダ)
作成した認証ファイル (ファイル)
作成したCCLファイル (ファイル)

注1) このバックアップから復元できるのは、Live Helpの接続設定のみです。それ以外の操作に関する設定等は復元できませんので、リストア後に再設定してください。

注2) %Expert%はExpertのインストール先フォルダ(デフォルトは\Program Files\Fujitsu\Live Help\Expert)、%Client%はClientのインストール先フォルダ(デフォルトは\Program Files\Fujitsu\Live Help\Client)、%Live Help Connect%はLive Help Connectのインストール先フォルダ(デフォルトは\Program Files\Fujitsu\Live Help Connect)

バックアップのリストア手順は、以下になります。

  1. レジストリまたはファイルが破壊もしくは削除され、プログラムが起動できない場合は、一度 Live Helpを再インストールしてください。

  2. Live Helpプログラムを一度終了してください。Clientがサービス自動起動の場合は[コントロール パネル]の[サービス]アプレットを起動して「Live Help Client Service」を一度停止してください。Connectディスパッチャーの場合は、同様な手順で「Live Help Connect Service」を停止してください。

  3. バックアップ対象と同名のフォルダ/ファイルをリネームしてから、バックアップしたフォルダ/ファイルに置き換えてください。

  4. Live Helpプログラムを起動してください。Clientがサービス自動起動の場合は[コントロール パネル]の[サービス]アプレットを起動して「Live Help Client Service」を開始してください。Connectディスパッチャーの場合は、同様な手順で「Live Help Connect Service」を開始してください。


経路の制限

Live Help Connectは起動直後からTCP/IPポートをオープンして待機します。このため、第三者が使用するLive Helpから不正にアクセスされる危険があります。このため、Live Help Connectへの経路上にあるFirewallおよびルータにより、接続元のIPアドレス、接続先のポート番号およびIPアドレスを明示的に指定し、運用に関係のない第三者からの接続を拒否する運用を推奨します。制限するポート番号については、“ネットワーク構成”-“Windowsファイアウォールの設定”および“Firewallの設定”を参照してください。