Clientで接続認証機能を有効にすることにより、Expertからの不正な接続や誤接続を防止できます。
Live Helpの接続認証機能には、Clientに設定されているパスワードを使用して認証する「Live Helpパスワード認証方式」と、Client側のOSに登録されているユーザ名とパスワードを使用して認証する「OS認証方式」の2種類があります。
各認証方式の詳細については、“Live Help ユーザーズガイド”および“Live Help Clientガイド”を参照してください。
Clientに接続する場合は、Client側エンドユーザの承認が必要になるよう設定してください。これによりエンドユーザが不在の場合に無断でExpertから接続して操作される危険性がなくなります。ただし、この機能は無人サーバのリモート・メンテナンスには利用できません。接続の承認機能の詳細については、Expert製品に添付されている“Live Help ユーザーズガイド”を参照してください。
運用により、Clientにて適切なリモート操作権を指定してください。対象のClientが無人サーバかエンドユーザのいるコンピュータか、また監視運用かリモート操作運用かの違いにより、“リモート操作権”にまとめました。リモート操作権の詳細については、Expert製品に添付されている“Live Help ユーザーズガイド”を参照してください。
操作権 | 備考 |
---|---|
常に許可する | 無人サーバのメンテナンスで、かつリモート操作を必要とする運用の場合 |
常に拒否する | 監視のみでリモート操作が必要ない運用の場合。操作によるエンドユーザ環境の破壊等の危険性がなくなる。 |
ユーザに許可を求める | エンドユーザのいるコンピュータで、かつリモート操作を必要とする運用の場合。 |
Clientの接続表示機能を使用することで、Client側のエンドユーザが無断で監視、もしくはリモート操作されていないか即確認できます。接続表示機能の詳細については、Expert製品に添付されている“Live Help ユーザーズガイド”を参照してください。
Expertが誤操作や不正な操作をしていないか、後で確認できるように記録する手段として、セッション録画機能が利用できます。セッションの録画機能の詳細については、Expert製品に添付されている“Live Help ユーザーズガイド”を参照してください。
ログの監査 (Connectディスパッチャー/セッションジャーナル)
ExpertおよびClientが不正に接続していないか、後で確認できるように記録する手段として、ロギング機能が利用できます。Connectディスパッチャーのロギング機能の詳細については、“運用”-“ログ監査”を、ExpertおよびClientのセッションジャーナル機能の詳細については、Expert製品に添付されている“Live Help ユーザーズガイド”を参照してください。
ポイント
セッションの録画、Connectディスパッチャーのロギング、ExpertおよびClientのセッションジャーナルはそれぞれ記録できる内容に違いがあります。これらの違いを“記録機能の違い”に示します。
機能 | 接続履歴 | 操作履歴 | ファイル転送履歴 |
---|---|---|---|
セッションの録画 | × | ○ | × |
Connectディスパッチャーのロギング | ○ | × | × |
ExpertおよびClientのセッションジャーナル | ○ | × | ○ |