機能説明
下位サーバで動作するシステム監視エージェントに対して、上位サーバから指定された監視間隔でTCP接続を行い、接続可能かどうか監視します。接続不可の場合、運用管理サーバにイベント通知します。
サンプルスクリプトファイル
OS種別 | 格納場所とファイル名 |
---|---|
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\mpsc\sample\snmopchk.swt |
Solaris | /etc/opt/FJSVssc/sample/snmopchk.swt |
Linux | /etc/opt/FJSVssc/sample/snmopchk.swt |
HP-UX | 提供なし |
AIX | 提供なし |
実行に必要な権限
Windowsの場合、Administrator権限が必要です。
Solaris/Linuxの場合、root権限が必要です。
編集可能な項目
編集可能な項目を以下に示します。各項目の詳細については、格納されているサンプルスクリプトを参照してください。
監視間隔
監視元ホスト
被監視ホスト
監視対象ポート
リトライ回数
監視時間帯
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
二重監視
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
二重化
動作定義パート[単独定義型]の規約に従い編集します。
注意事項
運用管理サーバ、部門管理サーバのバージョンレベルは、V10.0L20または10.1以降で動作します。V10.0L10または、10.0以前で動作させた場合、“Systemwalker Centric Manager の監視を停止しました。”のエラーとなります。
Systemwalkerセルフチェックでは、運用管理サーバまたは部門管理サーバで監視を行うようにしてください。“Systemwalkerセルフチェックの監視形態”に示す形態以外では監視できません。
監視元サーバと被監視サーバ/クライアントが同一の場合は、監視対象外となります。
Systemwalkerのセルフチェックで設定する“被監視ホスト”は、Systemwalkerのセルフチェックが動作する“監視元ホスト”において、システム監視のメッセージ送信先システムで定義されているホスト名と同じ場合は監視対象外となります。
Systemwalkerセルフチェックでは、上位サーバ“監視元ホスト”から下位サーバ“被監視ホスト”を監視する形態(例:運用管理サーバから業務サーバを監視)にしてください。
下位サーバから上位サーバを監視する形態(例:業務サーバから運用管理サーバを監視)では、システム監視の[メッセージ送信先システム]で定義されているホスト名と同一になり、正しく、監視が行われない場合があります。
運用管理サーバ上のシステム監視エージェントまたはイベント監視デーモン(サービス)が停止していた場合、異常が検知されても、イベント通知は行われません。
3階層管理モデルで業務サーバを監視する部門管理サーバのシステム監視エージェントまたはイベント監視のデーモン(サービス)が停止していた場合は、業務サーバで異常が検知されても、運用管理サーバへ異常は通知されません。
監視元ホストから被監視ホスト間のネットワーク経路異常の場合(ルーティングが通らない場合も含む)、被監視ホスト上でシステム監視エージェントが正常に動作していても、異常と判断します。
ノードにSystemwalkerがインストールされていない場合、システム監視エージェントが動作していないため、異常と判断します。被監視ホストにSystemwalkerがインストールされているかどうか、事前に[Systemwalkerコンソール]から[ノードプロパティ]で確認してください。クライアントの場合、イベント監視はオプションであるため、インストールされていない場合があります。
DMZ(インターネット)環境で動作する業務サーバは監視できません。
通知したイベントの自動対処は行えません。
Systemwalkerインストール先ノードでRAS接続により、[メッセージ送信先システム]に接続する形態は監視できません。
監視元ホストの[メッセージ送信先システム]を変更した場合は、監視元ホスト上で動作するスクリプトを再起動してください。
監視元ホストのホスト名を変更した場合、スクリプトで記述している監視元ホスト名も変更してください。
本スクリプトを使用して監視を行う部門管理サーバ、または業務サーバに対し、監視の抑止が行われた場合、監視を再開するときには、監視を行っているサーバでmpnmmonrst(ネットワーク管理スクリプトによる監視リセットコマンド)を起動する必要があります。mpnmmonrst(ネットワーク管理スクリプトによる監視リセットコマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
本スクリプトの被監視ホストとネットワーク監視の被監視ホストが同じ場合、その被監視ホストがダウンしたときは、本スクリプトで検出した異常とネットワーク監視で検出した異常の両方がイベントとして通知されます。
監視元ホスト | 被監視ホスト/クライアント | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
全体監視サーバ | 運用管理サーバ | 部門管理サーバ | 業務サーバ | 運用管理クライアント | クライアント | |
全体監視サーバ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
運用管理サーバ | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ |
部門管理サーバ | × | × | × | ○ | ○ | ○ |
業務サーバ | × | × | × | × | × | × |
○:サポート
×:未サポート
クラスタ運用をしている場合
[監視元ホストがクラスタの場合]
監視元ホストの設定で運用系、待機系サーバのホスト名を空白で区切って指定してください。
運用系で監視を行う場合は、二重監視の設定をOFFにしてください。
運用管理サーバ/部門管理サーバ
運用系、待機系の両方へ登録またはポリシー配付します。スクリプトはクラスタ運用を判断し、クラスタ運用のノードで動作します。
[被監視ホストがクラスタの場合]
システム監視の場合、被監視ホストの運用系および待機系の物理IPアドレスを監視対象にします。各運用系および待機系の被監視ホストは、各[ノードプロパティ]のホスト名に合わせます。被監視対象として指定されている被監視ホストと[ノードプロパティ]のホスト名が異なっている場合、イベント発生時、新ノードフォルダへ新ノードとして登録され、異常ノードとみなされます。
運用管理サーバの場合
待機系の運用管理サーバを監視するよう設定した場合、待機系の運用管理サーバではシステム監視が動作していないため、初回の監視ではメッセージが出力されます。しかし運用には影響がありませんので、そのまま運用を継続してください。
運用管理サーバ二重化の場合
それぞれの運用管理サーバで、配下の部門管理サーバを監視します。
それぞれの運用管理サーバ(主系サーバ⇔各従系サーバ)を相互に監視することはできません。
監視元ホストの設定で主系サーバ、従系サーバのホスト名を空白で区切って指定してください。
全体監視の場合
Systemwalkerセルフチェックは全体監視(マルチサイト型)では未サポートです。
パーソナルファイアウォール導入ノードの監視について
パーソナルファイアウォールを導入している被監視ノードでは、指定したポートが許可されていない場合、監視が正常に行えません。監視するポートを許可するように設定してください。
連携型二重化の場合
二重化の設定がONの場合とOFFの場合で、出力されるメッセージが異なります。詳細は“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“SelfChkで始まるメッセージ”を参照してください。
使用例
部門管理サーバ(host1)から監視対象の業務サーバ(host2)に対し、システム監視エージェントが使用する9294ポートの稼働状態をチェックし、異常発生時には、運用管理サーバへイベント通知を行います。
編集内容
[監視間隔]
set g(Interval) {60}
[監視元ホスト]
set g(PollingHost) {host1}
[被監視ホスト]
set g(TargetHost) {host2}
[監視対象ポート]
set g(Port) {9294}
[リトライ回数]
set g(Retry) {2}
[監視時間帯]
set g(TimeRange) {00:00-23:59}
二重監視
set g(Dual) ON
二重化
set g(DuplicateAutoAction) ON