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Systemwalker Centric Manager API・スクリプトガイド

4.13 Mp_GetActionInfo()関数【Windows版】

機能説明

指定されたアクションの現在の状態を通知します。

呼び出し形式

long Mp_GetActionInfo(long handle, MpActionInfo **ActionInfo, int *nActionInfo)

パラメタ

handle:

アクションの管理番号(アクション実行APIの復帰値)を指定します。

ActionInfo:

アクション状態情報構造体(MpActionInfo)を指す領域のアドレスを指定します。APIでアクション状態情報構造体が確保されます。
本パラメタが指す領域に、アクション状態情報構造体が設定されます。アクション状態情報構造体は、アクション情報領域の解放API(Mp_FreeActionInfo)で解放されます。

nActionInfo:

アクションの数を格納する領域のアドレスを指定します。本パラメタが指す領域に、アクション状態情報構造体の配列数が設定されます。

構造体の説明

アクション状態情報構造体(MpActionInfo)の形式

typedef struct MpActionInfo_tag {
    long no ;
    long action ;
    MpActionAddr *addr ;
    int  naddr ;
    int  status ;
    int  code ;
} MpActionInfo ;
no:

アクションの管理番号が設定されます。

action:

アクションの種類が設定されます。

ACTION_EMAIL:

E-mailの送信です。

ACTION_MSMAIL:

MS-mailの送信です。

ACTION_POPUP:

ポップアップメッセージの送信です。

ACTION_PAGER:

ショートメールの送信です。

ACTION_SOUND:

サウンドの再生です。

addr:

アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)のアドレスを指定します。アクションの実行先のアドレス情報を格納します。

naddr:

addrに設定したアドレス数が設定されます。

status:

アクションの状態が設定されます。

STATUS_NORMAL:

正常終了しました。

STATUS_EXEC:

実行中です。

STATUS_EXEWAIT:

実行待ちです。

STATUS_ERROR:

異常終了しました。

STATUS_STOP:

一時停止中です。

code:

状態が異常終了の場合に設定します。
なお、詳細コードについては、後述の“詳細コード”を参照してください。

アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)の形式

typedef struct MpActionAddr_tag {
    unsigned char *name ;
    char *address ;
} MpActionAddr ;
name:

アクション実行APIであて先名を指定した場合は、指定されたあて先名のアドレスが設定されます。アドレスを指定した場合は、NULLが設定されます。

address:

送信先(アドレス)のアドレスが設定されます。

メールの場合:

メールアドレス設定されます。

ポップアップメッセージの場合:

ユーザ名、またはコンピュータ名が設定されます。

ショートメールの場合:

送信先の電話番号が設定されます。

詳細コード

アクション状態通知API(Mp_GetActionInfo)内で、獲得されたアクションの状態について記述します。

詳細コード

アクション

MPACT_D_NOMEMORY

アクション実行中にメモリ不足が発生した

すべて

MPACT_D_FILEACCESS

アクション実行中にファイル操作でエラーが発生した

MPACT_D_NOFILE

指定されたファイルが存在しない

MPACT_D_DEFFILE

アクション実行環境が定義されていない

MPACT_D_FAIL

何かの理由でアクション実行に失敗した

MPACT_D_NOTMOVE

アクション実行サーバが起動されていない

MPACT_D_NOHOST

指定されたアクション実行ホストが存在しない

MPACT_D_SENDFAIL

メッセージの送信に失敗した

ポップアップ

MPACT_D_NOTSERVER

SMTPサーバが見つからない

E-mail

MPACT_D_NOTMYHOST

自ホスト名が獲得できない

MPACT_D_SMTPCOMMAND

SMTPサーバでの処理でエラーが発生した

MPACT_D_SMTPCOMM

SMTPサーバとの通信でエラーが発生した

MPACT_D_NOTCONNECT

SMTPサーバと接続できない

MPACT_D_FROMADDR

送信元アドレスが指定されていない

MPACT_D_SIGNIN

サインインに失敗した

MS-mail

MPACT_D_NOSEND

メール送信処理で失敗した

MPACT_D_COMMOPEN

COMポート(モデム)のオープンに失敗した

ショートメール

MPACT_D_COMMFAIL

COMポート(モデム)の入出力でエラーが発生した

MPACT_D_INITCOMM

COMポート(モデム)の設定に失敗した

MPACT_D_LINEBUSY

通話中のため、送信できなかった

MPACT_D_LINEFAIL

電話回線の異常のため、送信できなかった

MPACT_D_CONVERTFAIL

メッセージの変換処理に失敗した

MPACT_D_NOTSOUND

音声再生用の環境が設定されていない

音声通知

MPACT_D_NOTDEVICE

ほかのアプリケーションが音声再生用のドライバを使用中

MPACT_D_CREATESOUND

音声再生処理に失敗した

参照

以下のアクション管理のAPIを参照してください。

復帰値

0:

正常に情報を獲得しました。

MPACT_NOTACTION:

指定されたアクションは存在しません(すでに終了しています)。

対処は不要です。

MPACT_PARAMERR:

パラメタエラーです。

パラメタに誤りがないかを確認してください。

MPACT_ALLOCFAIL:

領域の獲得に失敗しました。

ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。

MPACT_NOTMOVE:

アクション管理サーバが起動されていません。

サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。

MPACT_COMFAIL:

アクション管理サーバとの通信に失敗しました。

サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。

MPACT_SYSERR:

アクション管理サーバでエラーが発生しました。

イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_NOTDLL:

アクション要求用DLLがロードできません。

アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dllが、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。

  Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin

ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。

MPACT_EXCEPT:

不当な領域のアドレスが指定されました。

内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。

API格納場所

アクション管理のAPI”を参照してください。

使用例

アクション状態通知APIの使用例を以下に示します。

#include "f3crhxac.h"

long handle = 1 ;               // 状態を獲得するアクションの管理番号
MpActionInfo *pInfo = NULL ;    // 情報の領域のアドレス設定域
int nInfo = 0 ;
long lrc;

lrc = Mp_GetActionInfo(handle,&pInfo,&nInfo);
if ( lrc != 0 ) {
    /* エラー処理 */
}

/* アクション情報(pInfo)の参照   */

/* アクション情報域(pInfo)の解放 */
Mp_FreeActionInfo(pInfo,nInfo) ;