機能説明
指定されたアクションの現在の状態を通知します。
呼び出し形式
long Mp_GetActionInfo(long handle, MpActionInfo **ActionInfo, int *nActionInfo)
パラメタ
アクションの管理番号(アクション実行APIの復帰値)を指定します。
アクション状態情報構造体(MpActionInfo)を指す領域のアドレスを指定します。APIでアクション状態情報構造体が確保されます。
本パラメタが指す領域に、アクション状態情報構造体が設定されます。アクション状態情報構造体は、アクション情報領域の解放API(Mp_FreeActionInfo)で解放されます。
アクションの数を格納する領域のアドレスを指定します。本パラメタが指す領域に、アクション状態情報構造体の配列数が設定されます。
構造体の説明
アクション状態情報構造体(MpActionInfo)の形式
typedef struct MpActionInfo_tag { long no ; long action ; MpActionAddr *addr ; int naddr ; int status ; int code ; } MpActionInfo ;
アクションの管理番号が設定されます。
アクションの種類が設定されます。
E-mailの送信です。
MS-mailの送信です。
ポップアップメッセージの送信です。
ショートメールの送信です。
サウンドの再生です。
アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)のアドレスを指定します。アクションの実行先のアドレス情報を格納します。
addrに設定したアドレス数が設定されます。
アクションの状態が設定されます。
正常終了しました。
実行中です。
実行待ちです。
異常終了しました。
一時停止中です。
状態が異常終了の場合に設定します。
なお、詳細コードについては、後述の“詳細コード”を参照してください。
アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)の形式
typedef struct MpActionAddr_tag { unsigned char *name ; char *address ; } MpActionAddr ;
アクション実行APIであて先名を指定した場合は、指定されたあて先名のアドレスが設定されます。アドレスを指定した場合は、NULLが設定されます。
送信先(アドレス)のアドレスが設定されます。
メールアドレス設定されます。
ユーザ名、またはコンピュータ名が設定されます。
送信先の電話番号が設定されます。
詳細コード
アクション状態通知API(Mp_GetActionInfo)内で、獲得されたアクションの状態について記述します。
詳細コード | 意 味 | アクション |
---|---|---|
MPACT_D_NOMEMORY | アクション実行中にメモリ不足が発生した | すべて |
MPACT_D_FILEACCESS | アクション実行中にファイル操作でエラーが発生した | |
MPACT_D_NOFILE | 指定されたファイルが存在しない | |
MPACT_D_DEFFILE | アクション実行環境が定義されていない | |
MPACT_D_FAIL | 何かの理由でアクション実行に失敗した | |
MPACT_D_NOTMOVE | アクション実行サーバが起動されていない | |
MPACT_D_NOHOST | 指定されたアクション実行ホストが存在しない | |
MPACT_D_SENDFAIL | メッセージの送信に失敗した | ポップアップ |
MPACT_D_NOTSERVER | SMTPサーバが見つからない | |
MPACT_D_NOTMYHOST | 自ホスト名が獲得できない | |
MPACT_D_SMTPCOMMAND | SMTPサーバでの処理でエラーが発生した | |
MPACT_D_SMTPCOMM | SMTPサーバとの通信でエラーが発生した | |
MPACT_D_NOTCONNECT | SMTPサーバと接続できない | |
MPACT_D_FROMADDR | 送信元アドレスが指定されていない | |
MPACT_D_SIGNIN | サインインに失敗した | MS-mail |
MPACT_D_NOSEND | メール送信処理で失敗した | |
MPACT_D_COMMOPEN | COMポート(モデム)のオープンに失敗した | ショートメール |
MPACT_D_COMMFAIL | COMポート(モデム)の入出力でエラーが発生した | |
MPACT_D_INITCOMM | COMポート(モデム)の設定に失敗した | |
MPACT_D_LINEBUSY | 通話中のため、送信できなかった | |
MPACT_D_LINEFAIL | 電話回線の異常のため、送信できなかった | |
MPACT_D_CONVERTFAIL | メッセージの変換処理に失敗した | |
MPACT_D_NOTSOUND | 音声再生用の環境が設定されていない | 音声通知 |
MPACT_D_NOTDEVICE | ほかのアプリケーションが音声再生用のドライバを使用中 | |
MPACT_D_CREATESOUND | 音声再生処理に失敗した |
参照
以下のアクション管理のAPIを参照してください。
復帰値
正常に情報を獲得しました。
指定されたアクションは存在しません(すでに終了しています)。
対処は不要です。
パラメタエラーです。
パラメタに誤りがないかを確認してください。
領域の獲得に失敗しました。
ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。
アクション管理サーバが起動されていません。
サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。
サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。
アクション管理サーバでエラーが発生しました。
イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。
アクション要求用DLLがロードできません。
アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dllが、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin
ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。
不当な領域のアドレスが指定されました。
内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。
API格納場所
“アクション管理のAPI”を参照してください。
使用例
アクション状態通知APIの使用例を以下に示します。
#include "f3crhxac.h" long handle = 1 ; // 状態を獲得するアクションの管理番号 MpActionInfo *pInfo = NULL ; // 情報の領域のアドレス設定域 int nInfo = 0 ; long lrc; lrc = Mp_GetActionInfo(handle,&pInfo,&nInfo); if ( lrc != 0 ) { /* エラー処理 */ } /* アクション情報(pInfo)の参照 */ /* アクション情報域(pInfo)の解放 */ Mp_FreeActionInfo(pInfo,nInfo) ;