機能説明
指定されたアクションの現在の状態を通知します。
呼び出し形式
long Mp_GetActionInfo2(long handle,MpActionInfo2 **ActionInfo,int *nActionInfo)
パラメタ
アクションの管理番号(アクション実行APIの復帰値)を指定します。
アクション状態情報構造体(MpActionInfo2)を指定する領域のアドレスを指定します。
APIでアクション状態情報構造体が確保されます。本パラメタが指す領域にアクション状態情報構造体が設定されます。
アクション状態情報構造体は、アクション情報領域の解放API(Mp_FreeActionInfo2)で解放されます。
アクションの数を格納する領域のアドレスを指定します。本パラメタが指定する領域に、アクション状態情報構造体の配列数が設定されます。
構造体の説明
アクション状態情報構造体(MpActionInfo2)の形式
typedef struct MpActionInfo2_tag {
    long no ;
    long action ;
    char *exehost ;
    MpActionAddr *addr ;
    int  naddr ;
    int  status ;
    int  code ;
} MpActionInfo2 ;アクションの管理番号が設定されます。
アクションの種類が設定されます。
E-mailの送信です。
MS-mailの送信です。
ポップアップメッセージの送信です。
ショートメールの送信です。
サウンドの再生です。
アクションを実行するホスト名が設定されます。
アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)のアドレスを指定します。アクションの実行先のアドレス情報を格納します。
addrに設定したアドレス数が設定されます。
アクションの状態が設定されます。
正常終了しました。
実行中です。
実行待ちです。
異常終了しました。
一時停止中です。
状態が異常終了の場合に設定します。
なお、詳細コードについては、後述の“詳細コード”を参照してください。
アクション実行先情報構造体(MpActionAddr)の形式
typedef struct MpActionAddr_tag {
    unsigned char *name ;
    char *address ;
} MpActionAddr ;アクション実行APIで、あて先名を指定した場合は、指定されたあて先名のアドレスが設定されます。アドレスを指定した場合は、NULLが設定されます。
送信先(アドレス)のアドレスが設定されます。
メールアドレスが設定されます。
ユーザ名、またはコンピュータ名が設定されます。
送信先の電話番号が設定されます。
詳細コード
アクション状態通知API(Mp_GetActionInfo2)内で、獲得されたアクションの状態について記述します。
詳細コード  | 意 味  | アクション  | 
|---|---|---|
MPACT_D_NOMEMORY  | アクション実行中にメモリ不足が発生した  | すべて  | 
MPACT_D_FILEACCESS  | アクション実行中にファイル操作でエラーが発生した  | |
MPACT_D_NOFILE  | 指定されたファイルが存在しない  | |
MPACT_D_DEFFILE  | アクション実行環境が定義されていない  | |
MPACT_D_FAIL  | 何かの理由でアクション実行に失敗した  | |
MPACT_D_NOTMOVE  | アクション実行サーバが起動されていない  | |
MPACT_D_NOHOST  | 指定されたアクション実行ホストが存在しない  | |
MPACT_D_SENDFAIL  | メッセージの送信に失敗した  | ポップアップ  | 
MPACT_D_NOTSERVER  | SMTPサーバが見つからない  | |
MPACT_D_NOTMYHOST  | 自ホスト名が獲得できない  | |
MPACT_D_SMTPCOMMAND  | SMTPサーバでの処理でエラーが発生した  | |
MPACT_D_SMTPCOMM  | SMTPサーバとの通信でエラーが発生した  | |
MPACT_D_NOTCONNECT  | SMTPサーバと接続できない  | |
MPACT_D_FROMADDR  | 送信元アドレスが指定されていない  | |
MPACT_D_SIGNIN  | サインインに失敗した  | MS-mail  | 
MPACT_D_NOSEND  | メール送信処理で失敗した  | |
MPACT_D_COMMOPEN  | COMポート(モデム)のオープンに失敗した  | ショートメール  | 
MPACT_D_COMMFAIL  | COMポート(モデム)の入出力でエラーが発生した  | |
MPACT_D_INITCOMM  | COMポート(モデム)の設定に失敗した  | |
MPACT_D_LINEBUSY  | 通話中のため、送信できなかった  | |
MPACT_D_LINEFAIL  | 電話回線の異常のため、送信できなかった  | |
MPACT_D_CONVERTFAIL  | メッセージの変換処理に失敗した  | |
MPACT_D_NOTSOUND  | 音声再生用の環境が設定されていない  | 音声通知  | 
MPACT_D_NOTDEVICE  | ほかのアプリケーションが音声再生用のドライバを使用中  | |
MPACT_D_CREATESOUND  | 音声再生処理に失敗した  | 
参照
以下のアクション管理のAPIを参照してください。
復帰値
正常に情報を獲得しました。
指定されたアクションは存在しません(すでに終了しています)。
対処は不要です。
パラメタエラーです。
パラメタに誤りがないかどうかを確認してください。
領域の獲得に失敗しました。
ページファイルのサイズを拡張するか、またはメモリを増設してください。
アクション管理サーバが起動されていません。
サービス“Systemwalker MpAosfB”が起動されていることを確認してください。
アクション管理サーバとの通信に失敗しました。
サービス“Systemwalker MpAosfB”、および“Systemwalker MpAosfX”が起動されていることを確認してください。
アクション管理サーバでエラーが発生しました。
イベントログ/syslogに出力されたメッセージを参照してエラーの原因を取り除いた後、Systemwalker Centric Managerを再起動してください。再現する場合は、保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。
アクション要求用DLLがロードできません。
アクション管理に必要なファイルf3crhxac.dllが、以下のフォルダにあるかどうかを確認してください。
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker\bin
ない場合は、Systemwalker Centric Managerを再インストールするか、または保守情報収集ツールを使用して[イベント監視]の資料を採取した後、技術員に連絡してください。
不当な領域のアドレスが指定されました。
内部論理異常が発生しています。保守情報収集ツールを使用して資料を採取した後、技術員に連絡してください。保守情報収集ツールの使用方法については、“Systemwalker Centric Manager メッセージ説明書”の“保守情報の収集方法”を参照してください。
API格納場所
“アクション管理のAPI”を参照してください。
使用例
アクション状態通知APIの使用例を以下に示します。
#include "f3crhxac.h"
long handle = 1 ;         // 状態を獲得するアクションの管理番号
MpActionInfo2 *pInfo = NULL ;  // 情報の領域のアドレス設定域
int nInfo = 0 ;
long lrc;
lrc = Mp_GetActionInfo2(handle,&pInfo,&nInfo);
if ( lrc != 0 ) {
    /* エラー処理 */
}
/* アクション情報(pInfo)の参照 */
/* アクション情報域(pInfo)の解放 */
Mp_FreeActionInfo2(pInfo,nInfo) ;