UNIXの資源配付は、サーバからクライアントに資源をオンライン配付する場合、またはクライアントからサーバに資源をアップロードする場合、クライアント側の資源配付のサービス要求に対して、サービスを行う権限かどうかのチェックを行います。このチェックをサービス認証と呼びます。サーバの資源配付は、クライアントの資源配付がサービスを要求してきた際に通知するクライアント・ユーザのユーザ名またはパスワードをもとにサービス認証を行います。サーバの資源配付は、サービス認証を行う場合、以下に示す項目のどれか1つでも認証できない場合、クライアントからの要求を拒否します。
ユーザ名チェック
ユーザ名チェックとは、資源配付が動作するサーバ・システム上に、クライアント・ユーザのユーザ名が登録されているかどうかをチェックすることです。資源配付が本項目を認証するためには、サーバ側の利用者情報にクライアント・ユーザのユーザ名を登録しておく必要があります。
パスワード・チェック
パスワード・チェックとは、資源配付が動作するサーバ・システム上のパスワードおよびクライアント・ユーザのパスワードが一致するかをチェックすることです。資源配付が本項目を認証するためには、サーバ側の利用者情報にクライアント・ユーザのパスワードを登録しておく必要があります。
“資源配付のサービス認証”に資源配付のサービス認証について示します。
図8.1 資源配付のサービス認証