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Symfoware Server V10.0.0 セットアップガイド

4.1 RDB構成パラメタファイルによる定義

Symfoware/RDBを運用するためには、Symfoware/RDBの動作環境を設計し、定義する必要があります。動作環境の定義は、RDB構成パラメタファイルに定義します。

注意

以下の機能を利用する場合は、RDB構成パラメタファイルの定義時に考慮が必要です。

  • SolarisTextアダプタ(Solarisの場合)

  • XMLアダプタ

  • フェイルオーバ運用

  • ロードシェア運用

  • セキュリティ運用

上記の機能を利用する場合の詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

SolarisTextアダプタ: (Solarisの場合)

“RDB運用ガイド(Textアダプタ編)”を参照してください。

XMLアダプタ:

“RDB運用ガイド(XMLアダプタ編)”を参照してください。

フェイルオーバ運用:

“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。

ロードシェア運用:

“クラスタ導入運用ガイド”を参照してください。

セキュリティ運用:

“セキュリティ運用ガイド”を参照してください。

RDB構成パラメタファイルの各構成要素とSymfoware/RDBが使用する資源の関係を、以下に示します。

SolarisSolarisの場合

RDB構成パラメタファイルは、/opt/FSUNrdb2b/etc内のひな型ファイルRDBSYS.cfgを複写し、以下のファイル名とします。

RDBシステム名を付ける運用の場合:

RDBシステム名.cfg

RDBシステム名を付けない運用の場合:

rdbsysconfig

RDBシステム名は、環境変数のRDBNAMEで設定するRDBシステム名と対応づけられます。

LinuxLinuxの場合

RDB構成パラメタファイルは、/opt/FJSVrdb2b/etc内のひな型ファイルRDBSYS.cfgを複写し、以下のファイル名とします。

RDBシステム名を付ける運用の場合:

RDBシステム名.cfg

RDBシステム名を付けない運用の場合:

rdbsysconfig

RDBシステム名は、環境変数のRDBNAMEで設定するRDBシステム名と対応づけられます。


動作環境の作成は、rdblogコマンド、rdbcrdicコマンドおよびrdbpmsetupコマンドがRDB構成パラメタファイルを読み込み、記述された内容に従って行います。また、Symfoware/RDBはrdbstartコマンドによる起動時にRDB構成パラメタファイルを読み込み、記述された内容に従って運用を開始します。

RDB構成パラメタファイルに指定する共用メモリのサイズや多重度などをチューニングする場合は、Symfoware/RDBを停止後、RDB構成パラメタファイルを編集し、Symfoware/RDBを再起動することで、新しく記述された内容に従って運用を再開します。

注意

以下のパラメタはSymfoware/RDBが使用する資源の配置先を指定するパラメタです。このため、Symfoware/RDBの動作環境を再作成する場合以外では、変更しないでください。

  • RDBDIRSPACE1

  • RDBDIRSPACE2

  • RDBLOGMANAGE

  • RDBLOGGROUPMANAGE

  • RDBPM

利用者は、エディタを使用して、このテキストファイルにRDBの構成パラメタを定義します。記述形式は、以下のとおりです。なお、行の先頭が番号記号“#”の場合、その行はコメント行として扱われます。また、行の途中に番号記号“#”が出現した場合、その番号記号“#”以降行末までがコメントとして扱われます。

定義指示文<改行>
     :

各行の定義指示文の記述形式は、次のとおりです。

定義種別 = [指定値1],[指定値2],・・・

記述上の注意点

定義種別とその指定内容の意味を、以下に示します。なお、WebAdminでセットアップした場合、“WebAdminでセットアップした場合の値の違い”の欄に“有”と記載があるパラメタは、本節で説明しているパラメタの省略値や扱いに違いがあります。

参照

WebAdminでセットアップした場合のパラメタの詳細については、“付録G セットアップ時の省略値”を参照してください。

表4.1 定義種別

定義種別

定義する情報

意味

パラメタの指定

WebAdminでセットアップした場合の値の違い

RDBシステム名

付ける運用

付けない運用

RDBDIRSPACE1

絶対パス名

データベース用のRDBディレクトリファイルの配置先ディレクトリ名

RDBDIRSPACE2

絶対パス名

RDBディクショナリ用のRDBディレクトリファイルの配置先ディレクトリ名

RDBLOG

BIログバッファ数

BIログ書き出しのためのログバッファの枚数

AIログバッファ数

AIログ書き出しのためのログバッファの枚数

RDBCORE

絶対パス名

Symfoware/RDBで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリ名

RDBEXTMEMMULTI (注1)

共用メモリ分割獲得方式

Symfoware/RDBが情報交換として使用する共用メモリの獲得方式

RDBEXTMEM

サイズ

Symfoware/RDBが情報交換として使用する共用メモリの大きさ

RDBCNTNUM

多重度

RDBデーモンの要求の最大多重度

RDBPRJCODE

プロジェクトコード

Symfoware/RDBが使用するIPCキーの最上位1バイトの値

RDBSYSBUF

絶対パス名

デフォルトの共用バッファ定義ファイルの配置先ディレクトリ名

RDBSQLENV

ファイル名(絶対パス名で指定)

アプリケーションの動作環境ファイル(システム用の動作環境ファイル)の配置先ファイル名

RDBDBSNUM

リーダ/ライタ数

データベーススペースに割り当てるリーダとライタの対の数

RDBASYNCIO

I/O方式

データベーススペースへアクセスする際のI/O方式

RDBASYNCIONUMR

データベーススペースごとのI/O(read)多重度

データベーススペースへアクセスする際のI/O(read)多重度

RDBASYNCIONUMW

データベーススペースごとのI/O(write)多重度

データベーススペースへアクセスする際のI/O(write)多重度

RDBWKSNUM

リーダ/ライタ数

ソート作業域、作業用テーブル域に割り当てるリーダとライタの対の数

RDBNETDBSNUM

リーダ/ライタ数

ネットワーク上のデータベーススペースに割り当てるリーダとライタの対の数

RDBLOGMANAGE

絶対パス名

ログ管理ファイルの配置先のローデバイス名またはディレクトリ名


(注2)

RDBSYSTEMID

システムID

Symfoware/RDBの動作環境を一意に認識するための値

RDBREPORT (注3)

絶対パス名

メッセージログファイルの配置先ディレクトリ名

RDBREPORTSIZE

サイズ

メッセージログファイルのファイルサイズ

RDBDICONBUFFER (注1)

メモリ常駐化の可否

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをメモリに常駐化するか否かを指定

RDBUPSBACKUP

最適化情報保持の有無

rdbupsコマンドで最適化情報を設定する際にRDBディクショナリに設定前の最適化情報を保持するか否かを指定

RDBCPUNUM

CPUコア数

SolarisPRIMEPOWER Capacity on Demand(以降Codと略します)モデル使用時の稼動予定CPUコア数

LinuxPRIMEQUESTとしてLinuxの動的ハードウェアパーテイション分割の機能に対応したモデル使用時のCPUコア数

RDBPM (注4)

絶対パス名

パフォーマンスデータ格納ファイルの配置先ディレクトリ名

RDBPM_ADVICE

アドバイス取得の有無

パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得するか否かを指定

RDBEXPDSI

アラームポイントおよび容量拡張定義の設定の有無

DSI定義時にシステムがアラームポイントおよび容量拡張定義を設定するか否かを指定

RDBCLIENTINF

クライアント識別情報の形態

TCP/IP接続またはODBC連携のクライアント情報についてコマンドの表示と監査ログ表へ格納する形態を指定

RDBTCPIPNUM

デーモンの数

RDB2_TCP接続(ConnectionManagerを経由する接続を含む)を処理するデーモンの数

RDBTEMPLOGTHRESHOLD

使用状況の出力契機

テンポラリログファイルの使用状況の出力契機を指定

RDBLOGGROUPMANAGE (注5)

絶対パス名

RDBのロググループ管理ファイルの配置先ディレクトリ名

◎: 指定必須    ○: 省略可能    -: 指定不要

注1) 本定義は、Symfoware Server Enterprise Extended Editionの場合のみ有効となります。

注2) ログ管理ファイルをローデバイスに配置する場合、本定義は指定必須です。

注3) エラー調査のために、本定義の指定を推奨します。

注4) 性能問題調査のために、本定義の指定を推奨します。

注5) スケーラブルログ運用を行う場合、本定義は指定必須です。

RDBDIRSPACE1

使用するデータベースに対するRDBディレクトリファイルの情報を定義します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDIRSPACE1 = 絶対パス名
絶対パス名

データベースに対するRDBディレクトリファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのRDBディレクトリファイルと重複しないように設定してください。

RDBDIRSPACE2

RDBディクショナリに対するRDBディレクトリファイルの情報を定義します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDIRSPACE2 = 絶対パス名
絶対パス名

RDBディクショナリに対するRDBディレクトリファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのRDBディレクトリファイルと重複しないように設定してください。

RDBLOG

ログバッファの個数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBLOG = BIログバッファ数, AIログバッファ数
BIログバッファ数

テンポラリログファイルにBIログデータを書き出すときに使用する、ログバッファの数を指定します。128以上の値を指定します。

本指定の省略時は、512が指定されたものとみなします。

AIログバッファ数

テンポラリログファイルにAIログデータを書き出すときに使用する、ログバッファの数を指定します。128以上の値を指定します。

本指定の省略時は、512が指定されたものとみなします。

RDBCORE

RDBプロセスで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリ名を定義します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBCORE = 絶対パス名
絶対パス名

RDBプロセスで異常が発生した場合のコアファイル出力先ディレクトリを絶対パス名で記述します。

出力されるコアファイルの大きさは、RDBシステムが使用するメモリ量となります。コアファイル出力先ディレクトリには、出力されるコアファイルを格納するために十分な空きを用意してください。

RDBシステムが使用するメモリ量に関しては、“付録D メモリの見積り式”を参照してください。

注意

Symfoware/RDBでは、ディスク間欠障害の検査を行っています。ディスク間欠障害を検出した場合、CE保守情報をRDBCOREで指定したディレクトリの以下のファイルに出力します。

  • pagedump_内部時間情報

  • pageinf_内部時間情報

ファイルに出力された情報をもとにディスクの障害を解決したあと、これらのファイルを削除してください。

また、SQL文の実行中にシステム障害を検出した場合、障害調査資料をRDBCOREで指定したディレクトリの以下のファイルに出力し、SQL文はエラー終了します。

  • OCM_ERR_<識別子>

なお、検出したシステム障害が、すでにファイルに出力されているシステム障害と同一原因の場合、ファイルへの出力は行いません。

SolarisSolarisの場合

coreadmコマンドを使用して、プロセス単位のコアファイル出力ディレクトリをプロセスのカレントディレクトリ以外となるように指定している場合、coreadmコマンドで指定されているディレクトリにコアファイルが出力されます。RDBCOREで指定したディレクトリには出力されません。

LinuxLinuxの場合

カーネルパラメタ kernel.core_pattern を使用して、コアファイル出力先ディレクトリをプロセスのカレントディレクトリ以外となるように指定している場合、kernel.core_patternで指定されているディレクトリにコアファイルが出力されます。RDBCOREで指定したディレクトリには出力されません。

RDBEXTMEMMULTI

Symfoware/RDBが、プロセス外との情報交換のために使用する共用メモリの獲得方式を指定します。

なお、このRDB構成パラメタは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionを利用した場合のみ有効となります。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBEXTMEMMULTI = 共用メモリ分割獲得方式
共用メモリ分割獲得方式

共用メモリの獲得方式を、一括獲得方式とするか分割獲得方式とするか指定します。

省略した場合は、NO(一括獲得方式)が指定されたとみなします。

YES:

分割獲得方式にする場合に指定します。アプリケーションやRDBコマンドごとに共用メモリ域を獲得します。本獲得方式を指定した場合、RDBEXTMEMの指定は無効になります。

NO:

一括獲得方式にする場合に指定します。RDBシステムでまとめて1つの共用メモリ域を獲得します。

RDBEXTMEM

Symfoware/RDBが、プロセス外との情報交換のために使用する共用メモリの量を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBEXTMEM = サイズ
サイズ

使用する共用メモリの大きさを指定します。指定はキロバイト単位の10進数または16進数で指定します。大きさの概算方法を以下に示します。

基本 : 1024K + 可変サイズ
可変サイズ: MAX_CONNECT_SYS × (COMMUNICATION_BUFFER + 7K)
            + 同時に実行するRDBコマンド数 × 11K

MAX_CONNECT_SYSおよびCOMMUNICATION_BUFFERは、動作環境ファイルで指定できるパラメタです。パラメタの詳細については、“4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義”を参照してください。

本指定の省略時は、13208が指定されたものとみなします。

RDBCNTNUM

RDBデーモンの要求の最大多重度を指定します。

注意

RDBCNTNUMの値は、Symfoware/RDBが使用する共用メモリサイズに影響します。

RDBCNTNUMの値を変更した場合は、同時に実行するRDBコマンド数や同時に実行するローカルアクセスのコネクション数に応じて、RDBEXTMEMの再見積りを行ってください。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBCNTNUM = 多重度
多重度

RDBデーモンに対する多重度は、同時に実行できるアプリケーションおよびRDBコマンドの数を規定する値となります。ここで指定する値の概算方法を以下に示します。

多重度 = 同時に実行するアプリケーション基礎値の合計
         + 同時に実行するRDBコマンド基礎値の合計
1つのアプリケーション基礎値
      ローカルアクセスのコネクションの数(CONNECT文を利用しない場合は1) × 2
1つのRDBコマンド基礎値
      rdbalidxコマンド、rdbcninfコマンド、rdbddlexコマンド、
      rdbddlfixコマンド、rdbexecsqlコマンド、rdbpldicコマンド、
      rdbtermコマンド、rdbuptコマンドおよびrdbunlsqlコマンドの場合         : 2
      その他のRDBコマンドの場合                                            : 1

本指定の省略時は、多重度として712が指定されたものとみなします。

RDBPRJCODE

Symfoware/RDBが使用するIPCキーの最上位1バイトを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBPRJCODE = プロジェクトコード
プロジェクトコード

Symfoware/RDBは、通信その他の目的でIPCを使用します。このIPC使用時のキーとなる値が、他プロダクトと重複することを避けるために、キーの最上位バイトがプロジェクトを指すようにするという方式が勧められています。パラメタRDBPRJCODEは、IPC使用時のキーの最上位1バイトに“0x”で始まる16進数を指定し、IPCキーの重複使用を避けるために使用します。

本指定の省略時は、プロジェクトコードとして0xdbが指定されたものとみなします。

RDBSYSBUF

デフォルトの共用バッファ定義ファイルが存在するディレクトリのパスを指定します。デフォルトの共用バッファ定義ファイルは、アプリケーションがデータベースへアクセスする際に使用する、共用バッファプールに関する情報を定義したファイルです。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBSYSBUF = 絶対パス名

特定のDSIへのアクセス性能を重視する場合は、以下の方法で行います。

本パラメタで指定する共用バッファプールは、以下の2つの条件を満たした場合のDSIへのアクセスで使用されます。

なお、本パラメタで指定する共用バッファプールを、デフォルトバッファプールといいます。

絶対パス名

デフォルトバッファプールに関する情報を定義したファイルが存在するディレクトリを絶対パス名で記述します。

デフォルトバッファプールに関する情報は、テキストファイルrdbbufに定義します。

本指定の省略時は、絶対パス名として以下が指定されたものとみなします。

SolarisSolarisの場合

/opt/FSUNrdb2b/etc

LinuxLinuxの場合

/opt/FJSVrdb2b/etc


定義ファイルの指定形式

BUFFER1K = ページ長が1Kのページ数
BUFFER2K = ページ長が2Kのページ数
BUFFER4K = ページ長が4Kのページ数
BUFFER8K = ページ長が8Kのページ数
BUFFER16K = ページ長が16Kのページ数
BUFFER32K = ページ長が32Kのページ数

BUFFER1Kの省略時は、ページ長が1Kのページ数として32が指定されたものとみなします。

BUFFER2Kの省略時は、ページ長が2Kのページ数として32が指定されたものとみなします。

BUFFER4Kの省略時は、ページ長が4Kのページ数として256が指定されたものとみなします。

BUFFER8Kの省略時は、ページ長が8Kのページ数として32が指定されたものとみなします。

BUFFER16Kの省略時は、ページ長が16Kのページ数として32が指定されたものとみなします。

BUFFER32Kの省略時は、ページ長が32Kのページ数として32が指定されたものとみなします。


定義ファイルの指定例

BUFFER1K = 1040
BUFFER2K = 1040
BUFFER4K = 4317
BUFFER8K = 4317
BUFFER16K = 4317
BUFFER32K = 4317

RDBSQLENV

システム用の動作環境ファイル名を指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するファイルへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBSQLENV = ファイル名
ファイル名

アプリケーションの動作環境をSymfoware/RDB全体でチューニングするための、システム用の動作環境ファイル名を絶対パス名で記述します。システム用の動作環境ファイルについては、“4.2 システム用の動作環境ファイルによる定義”を参照してください。

RDBDBSNUM

ローデバイスに作成するデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDBSNUM = リーダ/ライタ数
リーダ/ライタ数

データベーススペース用に割り当てるリーダとライタの対の数を1以上の値で指定します。

本指定の省略時は、リーダ/ライタ数として32が指定されたものとみなします。

リーダ/ライタ数は、ローデバイスに作成するデータベーススペース数を指定すると最大性能を発揮します。

ただし、リーダ/ライタは一対につき約500キロバイトのメモリを必要とするので、メモリに十分な余裕があることを確認したうえで指定してください。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE RAWDEVICEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

本指定は、RDBASYNCIOにNOを指定した場合のみ有効となります。

RDBASYNCIO

アプリケーションがローデバイスに作成するデータベーススペースへアクセスする際のI/O方式を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBASYNCIO = I/O方式
I/O方式

I/O方式を、非同期I/Oとするか同期I/Oとするか指定します。

本指定の省略時は、NO(同期I/O)が指定されたものとみなします。

YES:

I/O方式を非同期I/Oとする場合に指定します。また、必要に応じてRDBASYNCIONUMRおよびRDBASYNCIONUMWを指定します。

NO:

I/O方式を同期I/Oとする場合に指定します。また、必要に応じてRDBDBSNUMを指定します。

注意

非同期I/Oと同期I/Oでは必要となるメモリ量が異なります。メモリ量で問題のないI/O方式

を選択してください。

どちらのI/O方式のメモリ量でも問題のない場合は、非同期I/Oの選択を推奨します。メモリ量の概算方法を以下に示します。

非同期I/Oのメモリ量: 200K × 搭載CPU数
同期I/Oのメモリ量:   500K × RDBDBSNUM

RDBASYNCIONUMR

データベーススペースへアクセスする際のI/O多重度を指定します。

I/O多重度には、データベーススペースごとのI/O(read)多重度と、データベーススペースごとのI/O(write)多重度があります。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBASYNCIONUMR = データベーススペースごとのI/O(read)多重度
データベーススペースごとのI/O(read)多重度

データベーススペースごとのI/O(read)多重度を0以上の値で指定します。

本指定の省略時は0が指定されたものとみなします。

0を指定した場合はI/O(read)多重度は無制限になります。また、この場合はSymfoware ServerのレイヤでI/O(read)の待ち行列を生成しません。このため、rdbpmreportコマンドのcオプションのdbspace指定時、およびrdbsarコマンドのdオプション指定時に表示されるシステム時間とサービス時間は同じになります。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE RAWDEVICEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

本指定は、RDBASYNCIOにYESを指定した場合のみ有効となります。

注意

I/O(read)性能はアプリケーションのレスポンスに直接影響を及ぼします。このため、I/O(read)多重度には、0を指定することを推奨します。

RDBASYNCIONUMW

データベーススペースへアクセスする際のI/O多重度を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBASYNCIONUMW = データベーススペースごとのI/O(write)多重度
データベーススペースごとのI/O(write)多重度

データベーススペースごとのI/O(write)多重度を0以上の値で指定します。

本指定の省略時は1が指定されたものとみなします。

0を指定した場合はI/O(write)多重度は無制限になります。また、この場合はSymfoware ServerのレイヤでI/O(write)の待ち行列を生成しません。このため、rdbpmreportコマンドのcオプションのdbspace指定時、およびrdbsarコマンドのdオプション指定時に表示されるシステム時間とサービス時間は同じになります。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE RAWDEVICEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

本指定は、RDBASYNCIOにYESを指定した場合のみ有効となります。

注意

I/O(write)多重度を大きくするとI/O(read)性能に影響を及ぼします。このため、I/O(write)多重度には、データベーススペースを割り付けているディスク装置がRAID(レベル0またはレベル5)の場合、1つのRAIDを構成するハードディスクドライブの数を指定することを推奨します。これ以外のディスク装置の場合は、I/O(write)多重度には1を指定することを推奨します。

RDBWKSNUM

ソート作業域、作業用テーブル域用のリーダ/ライタ数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBWKSNUM = リーダ/ライタ数
リーダ/ライタ数

ソート作業域、作業用テーブル域用に割り当てるリーダとライタの対の数を1以上の値で指定します。

本指定の省略時は、リーダ/ライタ数として3が指定されたものとみなします。

リーダ/ライタ数は、ソート作業域、作業用テーブル域を割り付けているディスク数を指定すると最大性能を発揮します。

ただし、リーダ/ライタは、一対につき約500キロバイトのメモリを必要とするので、メモリに十分な余裕があることを確認したうえで指定してください。

RDBNETDBSNUM

ネットワークファイルまたはローカルファイルに作成するデータベーススペース用のリーダ/ライタ数を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBNETDBSNUM = リーダ/ライタ数
リーダ/ライタ数

データベーススペース用に割り当てるリーダとライタの対の数を1以上の値で指定します。

本指定の省略時は、リーダ/ライタ数として32が指定されたものとみなします。

リーダ/ライタ数は、ネットワークファイルまたはローカルファイルに作成するデータベーススペース数を指定すると最大性能を発揮します。

ただし、リーダ/ライタは、一対につき約500キロバイトのメモリを必要とするので、メモリに十分な余裕があることを確認したうえで指定してください。

本指定では、CREATE DBSPACE文でALLOCATE NETWORK FILEまたはALLOCATE FILEを指定して作成したデータベーススペースが対象になります。

RDBLOGMANAGE

Symfoware/RDBが使用する、ログ管理ファイルのパスを指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBLOGMANAGE = 絶対パス名
絶対パス名

ログ管理ファイルの配置先のローデバイスまたはディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのログ管理ファイルと重複しないように設定してください。

RDBシステム名を付けない運用の場合は、本定義は不要です。ただし、ログ管理ファイルをローデバイスに配置する場合は、RDBシステム名を付けない運用の場合でも、ログ管理ファイルの作成を省略できないため、本定義は必須です。

RDBSYSTEMID

Symfoware/RDBに与えるIDを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBSYSTEMID = システムID
システムID

それぞれのSymfoware/RDBに与えるIDを1から31までの10進数で指定します。このIDはマシン内で一意となるように指定してください。

RDBシステム名を付けない運用の場合は、本定義は不要です。

RDBREPORT

Symfoware/RDBが出力するエラー事象のメッセージやインフォメーションを出力するファイルのディレクトリを定義します。

このRDB構成パラメタを指定しないと、エラー事象のメッセージやインフォメーションが残らないので、エラー調査のために、必ず指定してください。

また、RDBREPORTパラメタで指定するディレクトリには、“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”に対する書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBREPORT = 絶対パス名
絶対パス名

Symfoware/RDBが出力するエラー事象のメッセージやインフォメーションを専用のファイルに蓄積する場合に、ファイルの配置先ディレクトリを絶対パス名で記述します。

Symfoware/RDBは、このディレクトリに以下のファイルを作成し、満杯を契機に循環利用します。

システム名.log:

カレントのメッセージログファイル

システム名.old:

1世代前のメッセージログファイル

ただし、RDBシステム名を付けない運用の場合は、以下のファイルを作成します。

rdbreport.log:

カレントのメッセージログファイル

rdbreport.old:

1世代前のメッセージログファイル

RDBREPORTSIZE

メッセージログファイルの大きさを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBREPORTSIZE = サイズ
サイズ

メッセージログファイルの大きさを、バイト数で指定します。

ここで指定する値の概算方法を以下に示します。

サイズ = 1つのメッセージの長さ × 時間当たりのメッセージ出力数 
                                 × ファイル当たりの保存時間
1つのメッセージの長さ: 平均256バイト

本指定の省略時は、サイズとして10485760が指定されたものとみなします。

RDBDICONBUFFER

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルをメモリに常駐化するか否かを指定します。

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのメモリ常駐化は、定義されている表、DSIおよびプロシジャルーチンなどの数に応じてメモリを使用します。定義されている表、DSIおよびプロシジャルーチンなどが非常に多い場合には、多くのメモリを必要としますので、注意が必要です。RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルの見積りを行い、メモリが十分にあることを確認してから指定してください。メモリに常駐化する場合に必要となるメモリの使用量は、RDBディクショナリとRDBディレクトリファイルの容量と同じです。RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルの容量見積りは、“付録C 資源の見積り式”を参照してください。

なお、このRDB構成パラメタは、Symfoware Server Enterprise Extended Editionを利用した場合のみ有効となります。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBDICONBUFFER = メモリ常駐化の可否
メモリ常駐化の可否

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのメモリ常駐化を行うか行わないかを指定します。省略した場合は、NOが指定されたとみなします。

YES:

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのメモリ常駐化を行う場合に指定します。また、YESを指定するとフォールバック運用になります。

NO:

RDBディクショナリおよびRDBディレクトリファイルのメモリ常駐化を行わない場合に指定します。

RDBUPSBACKUP

rdbupsコマンドにより過去に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持するか否かを指定します。

保持する場合、最大3回前に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBUPSBACKUP = 最適化情報保持の可否
最適化情報保持の可否

rdbupsコマンドにより過去に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持するか保持しないかを指定します。省略した場合は、YESが指定されたとみなします。

YES:

rdbupsコマンドにより過去に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持します。

NO:

rdbupsコマンドにより過去に設定した最適化情報をRDBディクショナリに保持しません。

RDBCPUNUM

SolarisPRIMEPOWER CoDモデル使用時に、稼動予定CPUコア数を指定します。

LinuxPRIMEQUESTとしてLinuxの動的ハードウェアパーテイション分割の機能に対応したモデル使用時に、稼動予定CPUコア数を指定します。Symfoware ServerはCPUの増設にあわせて、指定したCPUコア数まで処理能力を増強します。

本パラメタを指定することで、従来ではCPUの増設時には業務を中断し、Symfoware/RDBを再起動しなければならなかったものが、CPUが増設された際すぐにSymfoware Serverの処理能力が増強されるためリアルタイムに対応できます。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBCPUNUM = CPUコア数
CPUコア

サーバにあらかじめ搭載されている稼動予定CPUコア数を指定します。省略した場合、Symfoware/RDB起動時にサーバのCPUコア数を自動的に採取し、CPUコア数に応じて実行環境の最適化を行います。

RDBPM

性能の統計情報を格納するための、パフォーマンスデータ格納ファイルのパスを指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBPM = 絶対パス名
絶対パス名

パフォーマンスデータ格納ファイルの配置先のディレクトリを絶対パス名で記述します。

指定できる絶対パスの長さは200バイトまでです。

Symfoware/RDBは、このディレクトリに以下のファイルを作成し、パフォーマンスデータを格納します。

省略した場合、パフォーマンスモニタを利用することはできません。

パフォーマンスモニタは、性能問題を解決するための有効な情報を提供するため、本定義の指定を推奨します。

パフォーマンスデータ格納ファイルは複数のファイルから構成されます。ファイル名は以下のようになっています。なお、ファイル名中のYYYYは情報を採取した年を、MMは情報を採取した月を、DDは情報を採取した日を、HHは情報を採取した時間を表します。

RDBシステム名を付ける運用の場合

  • システム名_rdbpm_conf.dat

  • システム名_PMreport_YYYYMMDDHH.dat

  • システム名_PMsqllist_YYYYMMDDHH.dat

RDBシステム名を付けない運用の場合

  • RDBII_rdbpm_conf.dat

  • RDBII_PMreport_YYYYMMDDHH.dat

  • RDBII_PMsqllist_YYYYMMDDHH.dat

注意

将来のバージョンアップにより上記のファイル名以外でファイルを作成するようになる可能性もありますので、ここで指定したディレクトリには、Symfoware Serverがパフォーマンスデータ格納ファイルとして作成したファイル以外を配置しないでください。

RDBPM_ADVICE

パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得するか否かを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBPM_ADVICE = アドバイス取得の有無
アドバイス取得の有無

パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得するか否かを指定します。

省略した場合は、YESが指定されたとみなします。

YES:

パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得します。

NO:

パフォーマンスデータ格納ファイルにアドバイスを取得しません。

RDBEXPDSI

DSI定義時にシステムがアラームポイントおよび容量拡張定義を設定するか否かを指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBEXPDSI = アラームポイントおよび容量拡張定義の設定の有無
アラームポイントおよび容量拡張定義の設定の有無

DSI定義時にシステムがアラームポイントおよび容量拡張定義を設定するか否かを指定します。

省略した場合は、YESが指定されたとみなします。

YES:

DSI定義時にアラームポイントおよび容量拡張定義の指定を省略した場合、システムがアラームポイントおよび容量拡張定義を以下の値で設定します。

拡張領域の割付け先:

DSIの割付け先のデータベーススペース

拡張領域の割付け量:

1024キロバイト

アラームポイント:

DSIの割付け量の80%

拡張契機:

0キロバイト

NO:

DSI定義時にアラームポイントおよび容量拡張定義の指定を省略した場合、アラームポイントおよび容量拡張定義は設定されません。

RDBCLIENTINF

TCP/IP接続またはODBC連携でSymfoware/RDBのサーバに接続するアプリケーションのクライアント識別情報について、rdbcninfコマンドなどでの表示と監査ログ表に格納する形態を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBCLIENTINF = クライアント識別情報の表示/格納形態
クライアント識別情報の表示/格納形態

クライアント識別情報の表示/格納形態として、接続端末のIPアドレスを表示/格納するか、ホスト名を表示/格納するかを指定します。

本指定の省略時は、ADDRESS(IPアドレス)が指定されたものとみなします。

NAME:

接続端末のホスト名を表示/格納します。

ADDRESS:

接続端末のIPアドレスを表示/格納します。

注意

IPv6のネットワーク環境で運用する場合、IPアドレスの長さにより格納情報の後ろが切り捨てられます。そのためNAMEを指定することを推奨します。

監査ログ運用を行う場合には、必ずNAMEを指定してください。

RDBTCPIPNUM

RDB2_TCP接続(Connection Managerを経由する接続を含む)を処理するデーモンの数を指定します。

数千コネクションを持ったワークユニットの起動時の性能など、CONNECT文の処理速度を向上させたい場合に、本パラメタをチューニングしてください。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBTCPIPNUM = RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数
RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数

RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数(RECVデーモンとSENDデーモンの対の数)を1以上の値で指定します。

ここで指定する値の概算方法を以下に示します。

RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数 = MAX_CONNECT_TCP ÷ 1000 (注)

注)除算の結果の小数点以下は切り捨てて指定します。除算の結果が1未満の場合は、1を指定してください。

本指定の省略時は、1が指定されたものとみなします。

注意

RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数を大きくするとRDB2_TCP接続処理の性能は向上しますが、CPU使用量(system)が増加し、逆に性能劣化となる場合があります。

性能劣化防止の目安として、指定する値が以下の値を超えないように注意してください。

RDB2_TCP接続を処理するデーモンの数 = CPU数 ÷ 8 (注)

注)除算の結果の小数点以下は切り捨てて指定します。除算の結果が1未満の場合は、1を指定してください。

RDBTEMPLOGTHRESHOLD

テンポラリログファイルの使用済み領域が一定の割合に達するか空き領域が不足すると、Symfoware/RDBはテンポラリログファイルの使用状況のレポートファイルと警告メッセージを出力します。

本パラメタはこれらの出力契機を指定します。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBTEMPLOGTHRESHOLD = しきい値
しきい値

テンポラリログファイルの使用済み領域の割合が何パーセントに達したときに、レポートファイルと警告メッセージを出力するかを指定します。

指定できる値は0~99です。

省略した場合は85が指定されたものとみなします。

0を指定した場合は、テンポラリログファイルの空き領域が不足した場合も含め、レポートファイルや警告メッセージを出力しません。

テンポラリログファイルの使用状況は、RDBCOREで指定したディレクトリに以下のレポートファイル名で出力されます。

レポートファイル名:

Symfo_RDBシステム名_[ロググループ名_]templogshort_ファイル通番.txt

RDBシステム名をつけない運用の場合は、“RDBシステム名”の部分はRDBIIとなります。スケーラブルログ運用をしている場合には、“[ロググループ名_]”の部分にロググループ名が付加されます。

ファイルはロググループごとに最大200個まで作成されます。200個まで作成すると、次は最も古い通番1のファイルが上書きされます。

スケーラブルログ運用を行う場合に追加するパラメタ

スケーラブルログ運用を行う場合は、上記の構成パラメタに加え下記の構成パラメタも定義しなければなりません。

RDBLOGGROUPMANAGE

Symfoware/RDBが使用する、ロググループ管理ファイルのパスを指定します。また、スケーラブルディレクトリ運用を行うか行わないかを指定します。

“Symfoware/RDBを起動するユーザID”および“RDBコマンドを実行するユーザID”には、指定するディレクトリへの書込み権が必要です。

記述形式は、以下のとおりです。

RDBLOGGROUPMANAGE = 絶対パス名 [,運用フラグ]
絶対パス名

ロググループ管理ファイルの配置先のローデバイスまたはディレクトリを絶対パス名で記述します。

複数の動作環境を作成する場合、他のSymfoware/RDBのロググループ管理ファイルと重複しないように設定してください。

運用フラグ

スケーラブルディレクトリ運用を行うか行わないかを指定します。省略した場合は、SCLDIR_NOUSEが指定されたとみなします。

SCLDIR_USE:

スケーラブルディレクトリ運用を行う場合に指定します。

SCLDIR_NOUSE:

スケーラブルディレクトリ運用を行わない場合に指定します。

注意するパラメタ

複数のSymfoware/RDBの動作環境を作成する場合、RDB構成パラメタの定義時に注意しなければならないパラメタについて以下に説明します。

RDBDIRSPACE1RDBDIRSPACE2

RDBDIRSPACE1とRDBDIRSPACE2で指定するディレクトリに、他のSymfoware/RDB環境で指定したディレクトリ名と同一のものを指定すると、他のSymfoware/RDB環境のRDBディレクトリファイルを破壊します。必ず、他のSymfoware/RDB環境とは別のディレクトリを指定してください。

RDBLOGMANAGE

RDBLOGMANAGEで指定するローデバイスまたはディレクトリに、他のSymfoware/RDB環境で指定したローデバイスまたはディレクトリと同一のものを指定すると、他のSymfoware/RDB環境のログ管理ファイルを破壊します。必ず、他のSymfoware/RDB環境とは別のローデバイスまたはディレクトリを指定してください。

RDBLOGGROUPMANAGE

RDBLOGGROUPMANAGEで指定するローデバイスまたはディレクトリに、他のSymfoware/RDB環境で指定したローデバイスまたはディレクトリと同一のものを指定すると、他のSymfoware/RDB環境のロググループ管理ファイルを破壊します。必ず、他のSymfoware/RDB環境とは別のローデバイスまたはディレクトリを指定してください。

RDB構成パラメタファイルの記述例

RDB構成パラメタファイルの記述例を、以下に示します。

SolarisSolarisの場合

#
# 作成日 : 2008.10.14
#
RDBDIRSPACE1=/...
RDBDIRSPACE2=/...
RDBLOG=512,512
RDBCORE=/...
RDBEXTMEM=13208
RDBCNTNUM=712
RDBSYSBUF=/opt/FSUNrdb2b/etc/rdbsys1
RDBSQLENV=/opt/FSUNrdb2b/etc/rdbsys1.env
RDBASYNCIO=YES
RDBASYNCIONUMR=0
RDBASYNCIONUMW=1
RDBDBSNUM=32
RDBNETDBSNUM=32
RDBLOGMANAGE=/...
RDBSYSTEMID=2
RDBREPORT=/...
RDBREPORTSIZE=10485760
RDBPM=/...

備考. “...”には任意のディレクトリを指定してください。

LinuxLinuxの場合

#
# 作成日 : 2008.10.14
#
RDBDIRSPACE1=/...
RDBDIRSPACE2=/...
RDBLOG=512,512
RDBCORE=/...
RDBEXTMEM=13208
RDBCNTNUM=712
RDBSYSBUF=/opt/FJSVrdb2b/etc/rdbsys1
RDBSQLENV=/opt/FJSVrdb2b/etc/rdbsys1.env
RDBDBSNUM=32
RDBNETDBSNUM=32
RDBLOGMANAGE=/...
RDBSYSTEMID=2
RDBREPORT=/...
RDBREPORTSIZE=10485760
RDBPM=/...

備考. “...”には任意のディレクトリを指定してください。