状態遷移プロシジャは、クラスタシステムで状態遷移が発生した場合、クラスタ制御からの状態遷移指示を受け取り、リソースを制御します。このとき、サブプロシジャが登録されていれば、サブプロシジャの呼出し処理を行います。
Symfoware/RDBでは、作業用ファイルの削除や共用バッファの開設を行うサブプロシジャを用意しています。必要に応じて、登録作業を行ってください。詳細については、“4.1.3 状態遷移プロシジャのサブプロシジャの登録”を参照してください。
以下に示す状態遷移時に、Symfoware/RDBの状態遷移プロシジャおよびサブプロシジャは動作します。
フェイルオーバ運用(スタンバイ機能)の場合
状態遷移 | 運用 | ||||
---|---|---|---|---|---|
Symfoware/RDB | RDA-SV | ||||
状態遷移プロシジャ | サブプロシジャ | 状態遷移プロシジャ | |||
作業用ファイル | プレオープンするDSI | プレオープンしないDSI | |||
立上げ | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
切替え | ○ | - | - | - | ○ |
切捨て | - | - | - | - | - |
組込み | - | - | - | - | - |
停止 | ○ | - | - | - | ○ |
状態遷移 | 待機 | ||||
---|---|---|---|---|---|
Symfoware/RDB | RDA-SV | ||||
状態遷移プロシジャ | サブプロシジャ | 状態遷移プロシジャ | |||
作業用ファイル | プレオープンするDSI | プレオープンしないDSI | |||
立上げ | - | - | - | - | - |
切替え | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
切捨て | - | - | - | - | - |
組込み | - | - | - | - | - |
停止 | - | - | - | - | - |
○ : 状態遷移プロシジャおよびサブプロシジャが動作
作業用ファイル : 作業用ファイルの削除用サブプロシジャ
プレオープンするDSI : プレオープンするDSI用サブプロシジャ
プレオープンしないDSI : プレオープンしないDSI用サブプロシジャ
状態遷移プロシジャおよびサブプロシジャが動作したときの、Symfoware/RDBの処理について説明します。
フェイルオーバ運用(ホットスタンバイ機能)の場合
状態遷移 | 運用 | ||||
---|---|---|---|---|---|
Symfoware/RDB | RDA-SV | ||||
状態遷移プロシジャ | サブプロシジャ | 状態遷移プロシジャ | |||
作業用ファイル | プレオープンするDSI | プレオープンしないDSI | |||
立上げ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
切替え | ○ | - | - | - | ○ |
切捨て | - | - | - | - | - |
組込み | - | - | - | - | - |
停止 | ○ | - | - | - | ○ |
状態遷移 | 待機 | ||||
---|---|---|---|---|---|
Symfoware/RDB | RDA-SV | ||||
状態遷移プロシジャ | サブプロシジャ | 状態遷移プロシジャ | |||
作業用ファイル | プレオープンするDSI | プレオープンしないDSI | |||
立上げ | ○ | ○ | ○ | - | - |
切替え | ○ | ○ | - | ○ | ○ |
切捨て | ○ | - | - | - | - |
組込み | ○ | ○ | ○ | - | - |
停止 | ○ | - | - | - | - |
○ : 状態遷移プロシジャおよびサブプロシジャが動作
作業用ファイル : 作業用ファイルの削除用サブプロシジャ
プレオープンするDSI : プレオープンするDSI用サブプロシジャ
プレオープンしないDSI : プレオープンしないDSI用サブプロシジャ
状態遷移プロシジャおよびサブプロシジャが動作したときの、Symfoware/RDBの処理について説明します。
Symfoware/RDBの起動(rdbstartコマンド)およびRDA-SVの起動が行われます。
サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。
動作環境ファイルのWORK_PATHで指定した作業用ディレクトリの作業用ファイルの削除
共用バッファの開設およびプレオープンするDSIと共用バッファの対応づけ
共用バッファの開設およびプレオープンしないDSIと共用バッファの対応づけ
Symfoware/RDBの待機モードでの起動(rdbstartコマンド)が行われます。
サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。
動作環境ファイルのWORK_PATHで指定した作業用ディレクトリの作業用ファイルの削除
共用バッファの開設およびプレオープンするDSIと共用バッファの対応づけ
待機インスタンスでは、待機モードとして起動されるため、ほとんどのRDBコマンドは実行することができません。使用できるコマンドについては、“付録A 使用できるコマンド一覧”を参照してください。
Symfoware/RDBでは、アプリケーションの実行は、CONNECT文の実行までが可能です。データをアクセスするためのSQL文はエラーになりますが、トランザクション管理文、セション管理文、ALLOCATE DESCRIPTOR文およびDEALLOCATE DESCRIPTOR文のデータをアクセスしないSQL文は、エラーとなりません。
Symfoware/RDBの待機モードから運用モードへの属性の切替え(rdbaltopコマンド)およびRDA-SVの起動が行われます。
Symfoware/RDBでは、切替え時に、ダウンリカバリが動作し、運用インスタンスで処理の途中となっているトランザクションの整理を行い、処理を引き継ぐための準備を行います。処理途中となっているトランザクションは、すべてロールバックされます。コミット済みのトランザクションは、そのトランザクションでの更新内容が保証されます。
サブプロシジャが登録されている場合は、以下の処理も行われます。
共用バッファの開設およびプレオープンしないDSIと共用バッファの対応づけ