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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

3.4.2 IJServerクラスタのファイル構成

ここでは、以下について説明します。

IJServerクラスタのファイル構成について

IJServerクラスタや配備したアプリケーションは、以下のディレクトリ配下で管理されています。

[Java EE共通ディレクトリ]\
[Java EE共通ディレクトリ]のデフォルトはC:\Interstage\F3FMisjee\var

[Java EE共通ディレクトリ]/
[Java EE共通ディレクトリ]のデフォルトは/var/opt/FJSVisjee


ファイル構成の詳細については、「B.3 IJServerクラスタのファイル構成」を参照してください。

IJServerクラスタの設定情報は、サーバーインスタンスごとに配置されます。アプリケーション資産は、ドメインで1箇所に配置されています。

カレントディレクトリ

サーバーインスタンスのJava VMプロセスのカレントディレクトリは、「[Java EE 共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/${サーバーインスタンス名}」の配下に以下のような構成で作成されます。



IJServerクラスタの起動時、各サーバーインスタンス配下のcurrent/latestディレクトリがローテーションし、以前のディレクトリには「old.%0からの連番%」のディレクトリ名が付加されます。バックアップする世代数の上限は、「退避するカレントディレクトリの世代数」で設定できます。退避するカレントディレクトリの世代数のデフォルト値は1です。
IJServerクラスタ運用中に配下のJava VMプロセスが自動再起動した場合、自動再起動したサーバーインスタンス配下のcurrent/latestディレクトリのカレントディレクトリだけがローテーションされます。以前のカレントディレクトリは「old.%0からの連番%」に変名され、バックアップされます。

ログ出力ディレクトリ

IJServerクラスタのログが出力されるディレクトリです。
ログ出力ディレクトリおよびログの詳細は、「5.20 Java EEアプリケーションのログ」を参照してください。

なお、IJServerクラスタの起動・停止や異常時の自動再起動が行われた場合でも、ログディレクトリはローテーションされません。

JSPコンパイル結果格納ディレクトリ

JSPコンパイル結果の出力先として使用します。Interstage Deployment Descriptor(sun-web.xml)のscratchdirで任意のディレクトを指定することも可能です。
コンパイル結果をこのディレクトリ内に格納しておくと、JSP実行時のコンパイル処理を抑止できます。詳細は、「3.5.5 JSP事前コンパイル」を参照してください。

JSPコンパイル結果は、以下のデフォルトのディレクトリまたはユーザが指定したディレクトリ内に格納されます。

Java EEアプリケーションにWebアプリケーションが含まれている場合

[Java EE共通ディレクトリ]\nodeagents¥ijna\[サーバーインスタンス名]\generated\jsp\j2ee-apps\[Java EEアプリケーション名]\[Webアプリケーション名]_war

[Java EE共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/[サーバーインスタンス名]/generated/jsp/j2ee-apps/[Java EEアプリケーション名]/[Webアプリケーション名]_war

Webアプリケーション単体の場合

[Java EE共通ディレクトリ]\nodeagents¥ijna\[サーバーインスタンス名]\generated\jsp\j2ee-modules\[Webアプリケーション名]

[Java EE共通ディレクトリ]/nodeagents/ijna/[サーバーインスタンス名]/generated/jsp/j2ee-modules/[Webアプリケーション名]

Interstage deployment descriptor(sun-web.xml)scratchdirで指定する場合

<jsp-config>
・・・
    <!-- C:\temp\jspcompile配下にコンパイル結果格納ディレクトリを変更する場合 -->
    <property name="scratchdir" value="C:\temp\jspcompile" />
・・・
</jsp-config>
<jsp-config>
・・・
    <!-- /usr/local/tmp/jspcompile配下にコンパイル結果格納ディレクトリを変更する場合 -->
    <property name="scratchdir" value="/usr/local/tmp/jspcompile" />
・・・
</jsp-config>

注意

JSPコンパイル結果格納ディレクトリの注意事項

  • 他の環境で事前にコンパイルした結果を使用する場合は、Interstage deployment descriptor(sun-web.xml)でJSPコンパイル結果格納ディレクトリを指定してください。

  • パスに指定できる文字は、各OSの仕様に従ってください。

  • JSPのコンパイル結果は、以下の構成でJSPコンパイル結果出力ディレクトリ内に生成されます。

    • JSPコンパイル結果格納ディレクトリ\org\apache\jsp\Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ\JSPファイル名_jsp.java

    • JSPコンパイル結果格納ディレクトリ\org\apache\jsp\Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ\JSPファイル名_jsp.class

    • JSPコンパイル結果格納ディレクトリ/org/apache/jsp/Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ/JSPファイル名_jsp.java

    • JSPコンパイル結果格納ディレクトリ/org/apache/jsp/Webアプリケーション内のJSP格納ディレクトリ/JSPファイル名_jsp.class

  • JSPのファイル名によっては、生成する.javaおよび.classのJSPファイル名部分と一致しない場合があります。

  • Javaのバージョンによってコンパイル結果が生成されない場合があります。詳細は、「3.5.6 Java Standard Edtion 6によるJSPの運用」を参照してください。