A.3.1.1 事前準備
クラスタのインストールと環境設定
クラスタシステム上でマネージャをクラスタサービス(クラスタアプリケーション)として運用するためには、クラスタシステムの各ノードへのインストールと環境設定が必要です。共用ディスクの設定時にデバイス名、およびマウントポイント名を確認してください。
参考
マネージャをクラスタサービス(クラスタアプリケーション)として行う業務のことを「マネージャ業務」といいます。
参照
PRIMECLUSTER の詳細は、各OS版の『PRIMECLUSTER 導入運用手引書』を参照してください。
リソースの準備
マネージャをクラスタシステムに導入する場合、以下のリソースが必要です。
クラスタシステムで使用するリソース
運用管理サーバ用の引継ぎ IP アドレス
クラスタシステムで運用する際に運用管理サーバで使用する、ネットワーク上でユニークな IP アドレスを PRIMECLUSTERの Ipaddress リソース作成で新規に割り当てます。ただし、既存のクラスタサービス (クラスタアプリケーション) で使用している IP アドレスを利用する場合は、新規に運用管理サーバ用の IP アドレスを割り当てる必要はありません。
運用管理サーバ用共用データを格納する共用ディスクの設定
運用管理サーバ用の共用データを格納する PRIMECLUSTER GDS のボリュームを準備します。必要なボリューム数は以下のとおりです。
名称 | 個数 | 内容 |
---|---|---|
管理サーバ用共用データディスク | 1 | 管理サーバ用の共用データ格納先 |
クラスタシステム以外で使用するリソース
運用管理サーバ用のポート番号
「4.1.4.1 /etc/services の設定」(Solaris OSの場合)または「4.2.4.1 /etc/services の設定」(Linuxの場合)で設定を行う運用管理サーバで使用するポート番号についてポート番号を割り当てます。
共用ディスクの容量
ETERNUS SF Storage Cruiserの共用ディスクには、ETERNUS SF Storage Cruiserで使用する以下のディレクトリを含みます。
管理サーバ
各ディスク所要量は、静的ディスク容量と動的ディスク容量の和により算出しています。詳細は、「4.1.1.2.5 静的ディスク容量」、および「4.1.1.2.6 動的ディスク容量」(Solaris OSの場合)、または「4.2.1.2.5 静的ディスク容量」および「4.2.1.2.6 動的ディスク容量」(Linuxの場合)を参照してください。
項番 | ディレクトリ | ディスク所要量(単位: MB) |
---|---|---|
1 | /etc | 6 |
2 | /var | 552 + ストレージリソースマネージャ用リポジトリ (注1) |
注1 : "ストレージリソースマネージャ用リポジトリ" の算出方法は、「4.1.1.2.6 動的ディスク容量」の「マネージャ用リポジトリ」(Solaris OSの場合)、または「4.2.1.2.6 動的ディスク容量」の「マネージャ用リポジトリ」(Linuxの場合)を参照してください。
A.3.1.2 インストール
マネージャをインストールします。
プライマリノード、セカンダリノードとも同じ手順で、マネージャは「4.1.3 インストール手順」(Solaris OSの場合)または「4.2.3 インストール手順」(Linuxの場合)までの作業を行ってください。
注意
共用ディスクにはインストールしないでください。
マネージャの「4.1.4 インストール後のセットアップ」(Solaris OSの場合)または「4.2.4 インストール後のセットアップ」(Linuxの場合)は運用管理サーバ業務のセットアップ時に行いますので、この段階では行わないでください。