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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.1 インストールガイド

4.1.4 インストール後のセットアップ

マネージャをセットアップする手順を、以下に示します。

参照

運用管理サーバがクラスタ構成の場合は、「A.4 マネージャ業務のセットアップ」を参照してください。


4.1.4.1 /etc/services の設定

マネージャの動作には、クライアントやエージェントと通信するために、以下のポート番号が必要になります。

サービス名

ポート番号/プロトコル名

接続元

接続先

sscruisera

4917/tcp

マネージャ

エージェント

nfport

23456/tcp

クライアント

マネージャ

ssvscme

7420/tcp
7420/udp

マネージャ

仮想化スイッチ

注意

  • マネージャは、上記以外に、エージェントを含む管理対象装置からの SNMP Trap を受信するためにポート番号 162/udp を使用します。

  • サービス名 ssvscme の記述は、仮想ストレージ管理を利用するときだけ必要です。

ポート番号の使用を宣言するために、以下のように /etc/services ファイルに記述してください。なお、/etc/services ファイルに記述のない場合、以下のポート番号で起動します。

# サービス名  ポート番号/プロトコル名
sscruisera  4917/tcp
nfport      23456/tcp
ssvscme     7420/tcp
ssvscme     7420/udp

参考

上の表のポート番号をすでにほかの用途で使用している場合は、空いているポート番号を記述してください。その場合、同じポート番号を設定している ETERNUS SF Storage Cruiser のほかのサーバでも、同じ設定に変更してください。


4.1.4.2 管理者用ログインアカウント作成

以下の手順で、運用管理サーバの管理者用ログインアカウントを作成します。

  1. OS の管理者(root)でログインして、以下のコマンドを実行します。

    # /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup
  2. 管理者用ログインアカウントおよび CLI 暗号化用鍵を作成します。

    以下のような対話型インターフェースで、情報の入力が求められます。

    Input a new CLI crypt key [length:4-56]: CLI暗号化用鍵
    Are you sure? [y,n,q?] y
    Input a new user name [length:1-16]: ユーザー
    Input a new password [length:1-16]: パスワード
    Retype a new password [length:1-16]: パスワード再入力
    Are you sure? [y,n,q?] y
    CLI 暗号化用鍵(CLI crypt key)

    CLI 暗号化用鍵を入力します(4 文字以上 56 文字以内)。日本語、英数字、記号、すべての全角、および半角文字列を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ETERNUS SF Storage Cruiser 内部だけで利用するため、記憶する必要がありません。

    ユーザー名(user name)

    管理者用ログインアカウントのユーザー名を入力します(1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ピリオド(".")、およびハイフン("-")を使用できます。

    パスワード(password)

    管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します(1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。

    パスワード再入力

    管理者用ログインアカウントのパスワードを再入力します。

  3. ログインアカウントの作成が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。

    FJSVrcx:INFO:27801:rcxcert:The command was successfully completed.

    失敗すると、以下のメッセージが表示されます。

    ERROR : Database update failed.
    または
    FJSVrcx:ERROR:67806:rcxcert:rcxcert setup has already been completed.
    FJSVrcx:ERROR:67808:rcxcert:The command was not completed successfully. 
    または
    ERROR: "scsetup" command can not be executed except for "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager. Please create administrative login account manually.
  4. 管理者用ログインアカウントの作成に失敗する場合は、以下の状況を確認します。

    • 本ソフトウェアのインストール先のファイルシステムに空き容量があるか

      4.1.1.2.5 静的ディスク容量」を参照し、空き容量を確認してください。問題を解決して、scsetup コマンドを再実行してください。

    • ETERNUS SF Storage Cruiser マネージャが正しくインストールされているか

      正しくインストールされていない場合、「9.1 [Solaris OS版]マネージャのアンインストール」を参照し、本ソフトウェアをアンインストールしたあと、再度インストールしてください。

    それでも管理者用ログインアカウントの作成に失敗する場合は、表示されたメッセージを記録して、当社技術員に連絡してください。


4.1.4.3 システムの言語設定

ETERNUS SF Storage Cruiser は日本語を使用するため、システムの言語に「ja」を設定してください。

参照

設定方法の詳細は、OS のマニュアルを参照してください。

システムのデフォルトの言語を設定する場合

/etc/default/init ファイルに、以下の内容を記述します。

LANG=ja

記述した後は、設定を有効にするためにシステムを再起動してください。

システムのデフォルトの言語を変更せず、一時的に変更する場合

/bin/sh を使用している場合は、以下のコマンドを実行します。

# LANG=ja
# export LANG

/bin/csh を使用している場合は、以下のコマンドを実行します。

# setenv LANG ja

4.1.4.4 システムの再起動

設定完了後は、以下のコマンドを実行してシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiser が自動的に起動します。

# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6