マネージャの動作には、クライアントやエージェントと通信するために、以下のポート番号が必要になります。
サービス名 | ポート番号/プロトコル名 | 接続元 | 接続先 |
---|---|---|---|
sscruisera | 4917/tcp | マネージャ | エージェント |
nfport | 23456/tcp | クライアント | マネージャ |
ssvscme | 7420/tcp | マネージャ | 仮想化スイッチ |
注意
マネージャは、上記以外に、エージェントを含む管理対象装置からの SNMP Trap を受信するためにポート番号 162/udp を使用します。
サービス名 ssvscme の記述は、仮想ストレージ管理を利用するときだけ必要です。
ポート番号の使用を宣言するために、以下のように /etc/services ファイルに記述してください。なお、/etc/services ファイルに記述のない場合、以下のポート番号で起動します。
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 sscruisera 4917/tcp nfport 23456/tcp ssvscme 7420/tcp ssvscme 7420/udp
参考
上の表のポート番号をすでにほかの用途で使用している場合は、空いているポート番号を記述してください。その場合、同じポート番号を設定している ETERNUS SF Storage Cruiser のほかのサーバでも、同じ設定に変更してください。
以下の手順で、運用管理サーバの管理者用ログインアカウントを作成します。
OS の管理者(root)でログインして、以下のコマンドを実行します。
# /opt/FJSVssmgr/bin/scsetup
管理者用ログインアカウントおよび CLI 暗号化用鍵を作成します。
以下のような対話型インターフェースで、情報の入力が求められます。
Input a new CLI crypt key [length:4-56]: CLI暗号化用鍵
Are you sure? [y,n,q?] y
Input a new user name [length:1-16]: ユーザー名
Input a new password [length:1-16]: パスワード
Retype a new password [length:1-16]: パスワード再入力
Are you sure? [y,n,q?] y
CLI 暗号化用鍵を入力します(4 文字以上 56 文字以内)。日本語、英数字、記号、すべての全角、および半角文字列を使用できます。なお、CLI 暗号化用鍵は、ETERNUS SF Storage Cruiser 内部だけで利用するため、記憶する必要がありません。
管理者用ログインアカウントのユーザー名を入力します(1 文字以上 16 文字以内)。先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ピリオド(".")、およびハイフン("-")を使用できます。
管理者用ログインアカウントのパスワードを入力します(1 文字以上 16 文字以内)。半角英数字、および記号は使用できますが、先頭文字に "{" は使用できません。
管理者用ログインアカウントのパスワードを再入力します。
ログインアカウントの作成が正常に完了すると、以下のメッセージが表示されます。
FJSVrcx:INFO:27801:rcxcert:The command was successfully completed.
失敗すると、以下のメッセージが表示されます。
ERROR : Database update failed. または FJSVrcx:ERROR:67806:rcxcert:rcxcert setup has already been completed. FJSVrcx:ERROR:67808:rcxcert:The command was not completed successfully. または ERROR: "scsetup" command can not be executed except for "ETERNUS SF Storage Cruiser" Manager. Please create administrative login account manually.
管理者用ログインアカウントの作成に失敗する場合は、以下の状況を確認します。
本ソフトウェアのインストール先のファイルシステムに空き容量があるか
「4.1.1.2.5 静的ディスク容量」を参照し、空き容量を確認してください。問題を解決して、scsetup コマンドを再実行してください。
ETERNUS SF Storage Cruiser マネージャが正しくインストールされているか
正しくインストールされていない場合、「9.1 [Solaris OS版]マネージャのアンインストール」を参照し、本ソフトウェアをアンインストールしたあと、再度インストールしてください。
それでも管理者用ログインアカウントの作成に失敗する場合は、表示されたメッセージを記録して、当社技術員に連絡してください。
ETERNUS SF Storage Cruiser は日本語を使用するため、システムの言語に「ja」を設定してください。
参照
設定方法の詳細は、OS のマニュアルを参照してください。
/etc/default/init ファイルに、以下の内容を記述します。
LANG=ja
記述した後は、設定を有効にするためにシステムを再起動してください。
/bin/sh を使用している場合は、以下のコマンドを実行します。
# LANG=ja # export LANG
/bin/csh を使用している場合は、以下のコマンドを実行します。
# setenv LANG ja
設定完了後は、以下のコマンドを実行してシステムを再起動してください。ETERNUS SF Storage Cruiser が自動的に起動します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6