Interstage Application Server/Interstage Web Server トラブルシューティング集
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第1章 障害調査資料の採取> 1.4 CORBAサービスのログ情報の採取

1.4.2 プロセスログのデータ

■ログファイル

 プロセスログは以下のファイルに出力されます

ファイル名

log_file_path(configファイル)未指定時(デフォルト)

サーバ用ライブラリ(ODSV.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合
 <CORBAサービスインストールパス>\var\proclog、proclog.old
クライアント用ライブラリ(ODWIN.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合
 <CORBAサービスインストールパス>\var\proclogcl、proclogcl.old

log_file_path(configファイル)指定時

サーバ用ライブラリ(ODSV.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合
 <log_file_pathで指定したパス>\proclog、proclog.old
クライアント用ライブラリ(ODWIN.DLL)をリンクしたアプリケーションの場合
 <log_file_pathで指定したパス>\proclogcl、proclogcl.old

log_file_path(configファイル)未指定時(デフォルト)

<CORBAサービスインストールパス>/var/proclog、proclog.old

log_file_path(configファイル)指定時

<log_file_pathで指定したパス>/proclog、proclog.old

ファイルサイズ

 ログファイルが生成されると、最大で以下のディスク領域が必要となります。ログ採取を行う場合には、十分な領域を確保してください。


 process_log_size値(configファイル) × 4 [バイト]

 process_log_size値(configファイル) × 2 [バイト]

 configファイルの各パラメタについては、“ログ採取環境(configファイルの設定)”を参照してください。

■データ形式

 プロセスログのデータは以下の形式で出力されます。

CORBAサービス(OD_startプロセス)の場合

時刻 ObjectDirector started (プロセスID)

CORBAサービス以外のプロセスの場合

時刻 起動/停止 [プロセスID] コマンド実行文

 時刻
 ログ採取された時刻
 起動/停止
 “A”はコマンド(プロセス)の起動時、“D”は停止時のログであることを示します。
 プロセスID
 ログ採取されたコマンドのプロセスID
 コマンド実行文
 コマンドの実行形式(引数を含む)
 出力される文字列長の上限値は、以下のとおりです。
  ・Windows(R) : 128バイト
  ・Solaris : 127バイト
  ・Linux : 127バイト
 コマンド実行文の文字列長が上記の上限値を越えている場合は、出力文字列は上限値までで切られます。
注) Solaris、Linuxの場合、上限値未満で切られる場合があります。

出力例

 プロセスログの出力例を以下に示します。

Fri Oct 05 20:23:21.203 ObjectDirector started (1156)
Fri Oct 05 20:23:26.310 A [ 1848] simple_s
Fri Oct 05 20:23:29.705 A [ 1820] simple_c
Fri Oct 05 20:23:34.532 D [ 1820] simple_c
Fri Oct 05 20:23:40.921 D [ 1848] simple_s
Fri Oct 05 20:23:46.299 A [ 2084] OD_impl_inst -ax def
Fri Oct 05 20:23:46.339 D [ 2084] OD_impl_inst -ax def

備考

 出力文字列が上限値で切られてしまい、正しいコマンド実行文が取得できなかった際、プロセスが以下に該当する場合は、記載の方法を使用することでコマンド実行文を特定できます。

 ●プロセスがIJServerとして運用しているアプリケーションの場合
 Interstage管理コンソールの“ワークユニット:[ワークユニット名]:ログ参照”の“起動情報”にコマンド実行文全てが出力されます。また、以下のログファイルを参照することでも、コマンド実行文全てを確認できます。


J2EE共通ディレクトリ\ijserver\IJServer名\log\[プロセス通番]\info.log(デフォルト)

J2EE共通ディレクトリ/ijserver/IJServer名/log/[プロセス通番]/info.log(デフォルト)

 上記のログの詳細については、“J2EE ユーザーズガイド”の“J2EEアプリケーションが運用される環境(IJServer) ” - “IJServerのファイル構成”を参照してください。
 ●プロセスがCORBAワークユニットとして運用しているアプリケーションの場合
 Interstage管理コンソールの“ワークユニット:[ワークユニット名]:[インプリメンテーションリポジトリID]:環境設定”において、対象のワークユニットの“起動パラメタ”を確認してください。対象プロセスのワークユニット名、インプリメンテーションリポジトリIDが分からない場合は、islistaplprocコマンドを実行し、出力結果からワークユニット名とインプリメンテーションリポジトリIDを特定してください。

 または、ワークユニット定義の“Param for Executable File”(アプリケーション起動時に渡すパラメタ)を参照してください。ワークユニット定義を特定するには、islistaplprocコマンドを実行し、出力結果より対象のプロセスのワークユニット名を確認してください。このワークユニット名をワークユニット定義の“Name”と比較し、一致した定義が対象プロセスのワークユニット定義になります。

 islistaplprocコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。
 ●プロセスがJavaアプレットを使用した運用を行っている場合
 HTMLファイルの“PARAM NAME”の設定値を確認することで、パラメタの特定が可能です。
 ●プロセスをバッチファイル、コマンドプロンプト、シェルなどから起動した場合
 バッチファイル、コマンドプロンプト、シェルを確認してください。

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