Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド
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第5章 リポジトリの作成> 5.4 スキーマ拡張> 5.4.1 スキーマ定義の設計

5.4.1.1 オブジェクト識別子(OID)の取得

 オブジェクト識別子(OID:Obejct IDentifier)は、オブジェクトクラスまたは属性と一対一に対応するユニークな番号です。新しいスキーマを定義するには、OIDを取得する必要があります。各スキーマ要素は、全世界的に一意なOIDで識別されます。架空のOIDを使うことはできません。

 OIDは、ISO (International Organization for Standardization)などの発行機関によって発行されます。

 OIDは、必要に応じて階層的に分岐できますので、所属する企業や組織にすでにOIDが割り当てられる場合は、組織内で分岐して使うことができます。所属する組織でOIDが割り当てられていないかを確認してください。OIDの割り当ては、Internet Assigned Numbers Authority (IANA)のWebサイト(http://www.iana.org/cgi-bin/enterprise.pl)で確認できます。所属する組織にOIDが割り当てられていない場合、IANAが管理している民間企業の登録システムに OID を申し込んでください。無料で登録できます。

 上記で企業組織コードを入手し、以下の形式でOIDを割り当てます。

形式:a.b.c.d.e.f.g.h.i

<OIDの規定>

 a: 1(固定 isoを意味します。)
 b: 2(固定 member-bodyを意味します。)
 c: 392(固定 Japan (USは840)を意味します。)
 d: 企業コードを意味します。
 e: 65(固定 ディレクトリサービスを意味します。)
 f: 0(任意ですが、固定値0とします。)
 g: 0(任意ですが、固定値0とします。)
 h: 1または2(オブジェクトクラスは1、属性は2とします。)
 i: 各オブジェクトクラスおよび属性の通番とします。


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