Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計に必要な知識 | > 2.4 ファイル管理機能 | > 2.4.4 ファイルのNetCOBOL連携機能 |
実体が存在しない架空のファイルを“ダミーファイル”と呼びます。
ダミーファイルに対してファイルの割当てを行うことができます。
アプリケーションからダミーファイルへのファイルアクセスに対しては、実際のファイル操作を行いません。また、ダミーファイルは、ファイルの排他制御を行いません。
ダミーファイルを使ったバッチ業務の例を以下に示します。
- トラブル発生時にデバッグ情報ファイルを出力することができます。
通常の運用時はログファイルをダミーファイル指定にしてデバッグログ出力を抑止しておき、トラブル発生時にダミーファイルでない資源定義に置き換えることで、デバッグ情報を採取することができます- ジョブの再実行時に、不要な出力ファイルの作成を抑止することができます。
- テスト時に入力ファイルとして使用することができます。
アプリケーション開発時のテスト工程において、実際の入力ファイルが用意できない場合に、入力ファイルの代わりにダミーファイルを使用することができます
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ダミーファイルは、NetCOBOL EE V9.0では使用できません。指定した場合、バッチアプリケーションの実行時にファイルのオープンエラーになります。- COBOLアプリケーションからダミーファイルを使用する場合、ダミーファイルの機能範囲はNetCOBOLの仕様に従います。
- 既存の資源定義にダミーファイルの指定を行った場合、既存の入力情報は上書きされ、元の資源定義の情報はバッチジョブ定義ファイルに保存されません。既存の定義を変更する場合は、事前に定義ファイルを退避することを推奨します。
- ダミーファイルを指定した場合、ファイルのNetCOBOL連携機能のうち同時に指定できない機能があります。詳細は、各機能での注意を参照してください。
- バッチジョブ定義エディタでダミーファイルを指定した場合、資源名とファイル連結の指定以外はグレーアウトされ指定できません。
ダミーファイル機能の詳細は、NetCOBOL EEのマニュアルを参照してください。
後続のジョブステップから先行ジョブステップの資源を参照する場合に、先行参照先のファイルがダミーファイルの場合は、後続ジョブステップで使用する先行参照ファイルもダミーファイルとして扱います。
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