Interstage Job Workload Server バッチ開発ガイド |
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第2章 ジョブの設計に必要な知識 | > 2.4 ファイル管理機能 | > 2.4.4 ファイルのNetCOBOL連携機能 |
1つの資源名に対して、複数の入力ファイルを割当てます。アプリケーションは、複数ファイルのデータを1ファイルの処理として読み込むことができます。
ファイルの連結を使ったバッチ業務の例を以下に示します。
- 1日単位に作成された1週間分の業務データを1つのファイルへマージする処理を行うことができます。
- 複数の拠点からファイル転送されてくる売上データなどの業務データを1つのファイルへマージする処理を行うことができます。
- 世代ファイルを連結して、レコード参照することができます。
例えば、管理する最大世代数を1週間分の世代とし、1週間分の世代ファイルを連結してマージしたのち、最大世代数を超えるとすべての世代を回収する(保存対象外にする)運用ができます。
ファイル連結機能の詳細は、NetCOBOL EEのマニュアルを参照してください。
ファイルを連結する場合には、1つの資源名に対して複数のファイルを指定します。連結するファイルの資源定義に同じ資源名を指定してください。また、同時に、ファイルを連結する順序を“連結番号”で指定します。
連結番号は、1〜9999の範囲で指定します。
ファイルを連結する順序は、連結番号の小さい番号から昇順に行います。このため、連結番号は連続している必要はありません。
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- ファイルを連結の途中に追加する場合は、挿入する位置の連結番号を修正してください。
- ファイルの途中追加があらかじめ見込まれる場合は、該当する連結番号を空けておくことで他の資源定義の連結番号を修正せずに追加できます。
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- ファイル管理機能では、アプリケーション内で行う、ファイル操作(open、read、write、close)については制御を行いません。COBOLアプリケーション内でのファイル操作に関しては、NetCOBOL EEのマニュアルに従ってください。
バッチジョブ定義作成時には、以下の点に注意が必要です。
- 同一ファイルを1つの資源に対して連結することはできません。
- 使用する資源の種別が[ファイル]の資源定義で連結するファイル名が重複する場合はバッチジョブ定義作成時にエラーになります。
- 使用する資源の種別が[先行ジョブステップの資源]の資源定義でジョブステップにまたがって連結するファイル名が重複する場合はジョブ実行時にエラーになります。
- ファイルの追加書きと同時に指定できません。バッチジョブ定義作成時にエラーになります。
連結を指定したファイルのいずれかに、ダミーファイルを指定した場合、連結するファイルすべてがダミーファイルになります。
ダミーファイルを指定した資源定義の情報は無効となり、元の資源定義の情報はバッチジョブ定義ファイルに保存されません。
ダミーファイルについては“ダミーファイル”を参照してください。
ファイルをジョブステップ間で引き継ぐ場合、後続のジョブステップでは、先行のジョブステップの資源の連結の指定は引き継がれません。
引き継ぐファイルの指定方法によって、後続ジョブステップで参照できるファイルが異なります。後続ジョブステップでの先行のジョブステップのファイルの指定方法と参照できるファイルを、以下に示します。
ジョブステップ間でファイルの連結を引き継ぐ場合は、後続のジョブステップにおいて、資源定義で連結するファイルを再定義してください。
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