Interstage Job Workload Server 運用ガイド |
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第3章 異常時の対処 | > 3.4 ジョブの異常 |
世代ファイルを作成するジョブで異常が発生した場合、以下の対処を行ったあと、ジョブを再実行してください。
異常になったジョブが作成した世代ファイルの情報を表示して確認します。
世代ファイル情報の照会はbtfwgetgenfileinfコマンドを使用します。
世代ファイル情報を照会するbtfwgetgenfileinfコマンドの形式を以下に示します。
btfwgetgenfileinf -g 世代ファイル名 -d ディレクトリ名 |
btfwgetgenfileinfコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
以下の例は、2007/01/19に実行したジョブ(job001)が異常終了した場合の世代ファイル情報(fileA)を表示したものです。
世代情報が確定しているものは、"No"に相対世代番号が表示されています。下記の例では、世代ファイルの"No"の"0"に2007/01/19に作成された世代情報が設定されているため、世代が確定していることがわかります。
# btfwgetgenfileinf -g fileA -d /home/mcuser/file001 GenerationName=fileA MAX=5,NOEMPTY,RetentionPeriod=7,Directory=/home/mcuser/file001 No FileName Date Last Job ----------------------------------------------------------------------------- -2 fileA.G0001(1) 2007/01/15 12:58:27 2007/01/17 12:58:26 job01(0001).step1 -1 fileA.G0002(2) 2007/01/16 12:58:26 2007/01/18 12:58:23 job01(0001).step1 0 fileA.G0003(3) 2007/01/17 12:58:23 2007/01/19 12:58:30 job01(0001).step1 |
C:\> btfwgetgenfileinf -g fileA -d d:\mcuser\file001 GenerationName=fileA MAX=5,NOEMPTY,RetentionPeriod=7,Directory=d:\mcuser\file001 No FileName Date Last Job ----------------------------------------------------------------------------- -2 fileA.G0001(1) 2007/01/15 12:58:27 2007/01/17 12:58:26 job01(0001).step1 -1 fileA.G0002(2) 2007/01/16 12:58:26 2007/01/18 12:58:23 job01(0001).step1 0 fileA.G0003(3) 2007/01/17 12:58:23 2007/01/19 12:58:30 job01(0001).step1 |
ジョブ内で世代ファイルの世代が確定した以降にジョブが異常終了した場合、確定した世代情報および各世代のファイルは有効です。
ジョブを再実行する場合は、以下のいずれかの対処を行ってください。
再度ジョブを実行する場合、正常終了したジョブステップは迂回して途中のジョブステップから実行を開始することができます。
ジョブの再実行は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従って行ってください。
異常になったジョブが作成した世代ファイルの状態をジョブの開始前に戻す場合、btfwcancelgenfileコマンドを実行することで、確定した世代ファイル情報と各世代のファイルを削除することができます。
世代ファイルの最新の世代情報を削除するbtfwcancelgenfileコマンドの形式を以下に示します。
btfwcancelgenfile -g 世代ファイル名 -d ディレクトリ名 -n -s
btfwcancelgenfileコマンドの詳細は、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
上記対処が完了後、対象ジョブを再度実行してください。
世代ファイルを作成するジョブステップが正常終了して世代情報が登録された場合、ジョブの再実行によりそのジョブステップが実行されると、世代情報が再度登録されます。
本来1世代だけ作成するジョブステップにおいて、再実行により、世代が2重に作成されてしまった場合、本来の世代ファイルを使用した運用が成り立たなくなってしまう可能性があります。世代ファイルの運用をふまえて本対処を行ってください。
以下の例は、2007/01/19に実行したジョブ(job001)が異常終了した場合の世代ファイル情報(fileA)を表示したものです。
世代情報が確定しているものは、"No"に相対世代番号が表示されています。下記の例では、2007/01/19に作成された世代ファイルの情報が存在しないため、世代情報が確定されなかったことがわかります。
# btfwgetgenfileinf -g fileA -d /home/mcuser/file001 GenerationName=fileA MAX=5,NOEMPTY,RetentionPeriod=7,Directory=/home/mcuser/file001 No FileName Date Last Job ----------------------------------------------------------------------------- -1 fileA.G0001(1) 2007/01/17 12:58:26 2007/01/17 12:58:26 job01(0001).step1 0 fileA.G0002(2) 2007/01/18 12:58:23 2007/01/18 12:58:23 job01(0001).step1 |
C:\> btfwgetgenfileinf -g fileA -d d:\mcuser\file001 GenerationName=fileA MAX=5,NOEMPTY,RetentionPeriod=7,Directory=d:\mcuser\file001 No FileName Date Last Job ----------------------------------------------------------------------------- -1 fileA.G0001(1) 2007/01/17 12:58:26 2007/01/17 12:58:26 job01(0001).step1 0 fileA.G0002(2) 2007/01/18 12:58:23 2007/01/18 12:58:23 job01(0001).step1 |
世代ファイルを作成するジョブステップがファイル作成後に異常終了した場合、世代情報(世代番号)は登録されません。また、作成された各世代のファイルは、[資源定義]-[異常終了時の資源の後処理]の指定に従って処理されます。
したがって、ジョブを再実行する場合は以下の対処をしてください。
ジョブの再実行時に世代ファイルを新規作成するジョブステップが正常終了していた場合は、ジョブの途中のジョブステップから実行を開始できます。
ジョブの再実行は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従って行ってください。
ジョブログに出力されたメッセージから世代ファイルの各世代のファイル名を確認し、不要なファイルが残っている場合は、ファイルを削除します。
以上の対処が完了後、対象ジョブを再度実行してください。
ジョブの再実行は“ジョブが異常終了した場合の対処”の手順に従って行ってください。
世代ファイルを新規に作成する場合、その世代ファイルを使用するジョブステップの[資源定義]-[異常終了時の資源の後処理]に[削除]を指定すると、ジョブステップの異常終了時に自動的にファイルが削除されるため、ジョブの再実行の手順が簡易になります。
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