Interstage Job Workload Server 運用ガイド
目次 前ページ次ページ

第2章 通常運用> 2.1 バッチシステムの運用> 2.1.6 世代ファイルの運用

2.1.6.2 保存対象外となった各世代のファイルを削除する

世代ファイルとして作成した各世代のファイルは、btfwaddgenfileinfコマンドで指定した保存日数の期間または最大世代数の範囲で、世代管理の対象として管理します。
保存期間の開始日は、世代ファイル管理ファイルに世代情報が作成された日が起点です(古い世代のファイルを再作成した場合も、保存期間の起点日は変更しません)。
保存日数の期間に9999 を指定した場合またはbtfwaddgenfileinfコマンドで最大数と保存期間の指定を省略した場合は、btfwaddgenfileinfコマンドで指定した最大世代数の制限なしに9999世代まで保存します。
絶対世代番号が9999を超えた場合は、絶対世代番号が0以降の古い世代のファイルを消去して新しい世代ファイルを作成します。

ファイル管理機能では、ジョブ実行中のオーバーヘッドを回避するため、世代の保存対象外になった世代ファイル情報およびファイルを自動的に削除しません。保存期間を超えて存在する各世代のファイルは、世代ファイル管理ファイル上に保存対象外として記録しておき、btfwexpiregenfileコマンドで削除します。
そのため、定期的にbtfwexpiregenfileコマンドを実行し、世代の保存対象外になった各世代のファイルを削除してください。

世代ファイル情報を確認し、対処する手順を以下に示します。


btfwaddgenfileinf コマンドおよびbtfwexpiregenfileコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

■世代ファイル情報を確認する

ジョブが使用している世代ファイル情報を表示して確認します。
世代の保存対象外になった世代ファイル情報には以下があります。

世代ファイル情報の照会はbtfwgetgenfileinfコマンドを使用します。
世代ファイル情報を照会するbtfwgetgenfileinfコマンドの形式を以下に示します。

btfwgetgenfileinf -g 世代ファイル名 -d ディレクトリ名


btfwgetgenfileinfコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

コマンドを実行した結果、表示される情報の例を以下に示します。
以下の例は、最大世代数が3世代で登録されているため、2007/01/12に作成された4世代前のファイル(fileA.G0000)が保存対象外("No"に"*"が設定されます)になったことがわかります。

# btfwgetgenfileinf -g fileA -d /home/mcuser/file001
GenerationName=fileA
MAX=10,EMPTY,RetentionPeriod=7,Directory=/home/mcuser/file001
No FileName Date          Last                Job
-----------------------------------------------------------------------------
  *   fileA.G0000(0)
      2007/01/12 12:58:20 2007/01/12 12:58:20 job01(0001).step1
   -2 fileA.G0001(1)
      2007/01/15 12:58:27 2007/01/15 12:58:27 job01(0001).step1
   -1 fileA.G0002(2)
      2007/01/16 12:58:26 2007/01/16 12:58:26 job01(0001).step1
    0 fileA.G0003(3)
      2007/01/17 12:58:23 2007/01/17 12:58:23 job01(0001).step1

C:\> btfwgetgenfileinf -g fileA -d d:\mcuser\file001
GenerationName=fileA
MAX=10,EMPTY,RetentionPeriod=7,Directory=d:\mcuser\file001
No FileName Date          Last                Job
-----------------------------------------------------------------------------
  *   fileA.G0000(0)
      2007/01/12 12:58:20 2007/01/12 12:58:20 job01(0001).step1
   -2 fileA.G0001(1)
      2007/01/15 12:58:27 2007/01/15 12:58:27 job01(0001).step1
   -1 fileA.G0002(2)
      2007/01/16 12:58:26 2007/01/16 12:58:26 job01(0001).step1
    0 fileA.G0003(3)
      2007/01/17 12:58:23 2007/01/17 12:58:23 job01(0001).step1

■保存対象外になった各世代のファイルを削除する

世代ファイル情報を確認した結果、保存対象外となった各世代のファイルがあった場合は、btfwexpiregenfileコマンドを実行して削除してください。
保存対象外の世代ファイル情報とファイルを削除する場合のbtfwexpiregenfileコマンドの形式を以下に示します。

btfwexpiregenfile -g 世代ファイル名 -d ディレクトリ名 -s


btfwexpiregenfileコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。

ジョブの実行中は、btfwexpiregenfileコマンドは実行できません。

目次 前ページ次ページ

Copyright 2009 FUJITSU LIMITED