Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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I.17.5 サーバアプリケーションの動的プロセス数変更
運用中のワークユニットを停止させることなく、またワークユニット定義を変更することなくサーバアプリケーションのプロセス多重度を変更すること(動的プロセス数変更と呼びます)ができます。
以下に、動的プロセス数変更の作業手順について説明します。
1) 動的プロセス数変更
ismodifyprocnumコマンドまたはtdmodifyprocnumコマンドにより、アプリケーションのプロセス多重度の変更を行います。
指定されたプロセス数が現在動作中のプロセス数よりも多い場合は、指定された値となるようプロセスを追加起動し、指定されたプロセス数が現在動作中のプロセス数よりも少ない場合は、超過分のプロセスを停止します。
以下にコマンドによる変更例を示します。
ismodifyprocnum WU001 test1/intf1 3 |
- 動的プロセス変更により変更されたプロセス多重度は、登録されているワークユニット定義には反映されません。
- トランザクションアプリケーションのワークユニット場合、プロセスバインド機能を使用するオブジェクトに対しては、当コマンドは使用できません。
- トランザクションアプリケーションのワークユニット場合、活性変更コマンド(tdmodifywu)実行中は、当コマンドは使用できません。
- HA(High Availability)機能を使用しているシステムでは、運用ノードでの動的プロセス変更は待機ノードへは反映されません。また、待機ノードでは動的プロセス変更できません。
- プロセス多重度の増減の繰り返し行った場合、ワークユニット定義で指定したカレントディレクトリ配下の、ワークユニット名のディレクトリの配下に、プロセスIDの名前で作成されたディレクトリが残ったままとなり、ディスク資源を圧迫する可能性があります。そのため、頻繁にプロセス多重度を変更する場合は、カレントディレクトリ配下を監視してください。ディスク資源を圧迫している場合は、ワークユニットを再起動してください。
- トランザクションアプリケーションのワークユニットの場合、非常駐型およびマルチオブジェクト常駐型のオブジェクトに対して当コマンドを使用した場合は、非常駐型およびマルチオブジェクト常駐型で動作しているプロセス多重度が変更されます。
- 本操作はワークユニットを起動したユーザおよびrootユーザでのみ実行可能です。
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