Interstage Application Server OLTPサーバ運用ガイド
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付録I トランザクションアプリケーションのワークユニット機能

I.4 アプリケーション自動再起動

 クライアントからの入力データの誤りなどにより、アプリケーションプロセスが異常終了した場合に、アプリケーションプロセスを自動的に再起動させることができます。自動再起動を設定すると、クライアントからの新たな要求を処理することができます。
 ただし、アプリケーションプロセスが異常終了した時点で仕掛中の要求処理は、クライアントに例外が復帰し、再処理されることはありません。再起動されたアプリケーションプロセスは、キューイングされている新たな要求を処理します。

 また、アプリケーションの障害などにより、該当アプリケーションが1度も正常に処理されず、異常終了と再起動が繰り返されてしまうことがあります。このような場合の対処として、アプリケーションプロセスが異常終了する回数の限界値をワークユニット定義の“Application Retry Count(連続異常終了回数)”に指定できます。この場合、アプリケーションプロセスの連続異常終了回数がワークユニット定義で指定した連続異常終了回数に達したとき、ワークユニットが異常終了し、該当ワークユニットで処理中の要求およびキューイングされている要求は、クライアントへエラー復帰します。
 なお、“Application Retry Count(連続異常終了回数)”に1を指定した場合は、再起動は行わず、1度アプリケーションプロセスが異常終了するとワークユニットが異常終了します。また、“Application Retry Count(連続異常終了回数)”に0を指定した場合は、アプリケーションプロセスが異常終了した場合、無制限に再起動され、ワークユニットの運用が継続されます。ただし、プロセスの再起動が失敗した場合は、ワークユニットは異常終了となり、同一ワークユニット内で動作しているすべてのアプリケーションが停止します。

 連続異常終了回数は、ワークユニット定義で設定します。ワークユニット定義の登録は、コマンドを使用する方法と、Interstage管理コンソールを使用する方法があります。

■定義方法

 ワークユニット定義の“Application Retry Count(連続異常終了回数)”に設定します。以下に定義登録の実行例を示します。なお、ワークユニット定義の詳細は“ワークユニット定義”を参照してください。

ワークユニット定義の登録


 ワークユニット定義

 [Control Option]
 Application Retry Count:5


 isaddwudefコマンドでワークユニット名を指定して登録します。

 isaddwudef -o ISSAMPLE1


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