ETERNUS ディスクアレイは、ハードウェア障害によりアドバンスト・コピーを継続できない状態になると、自動的にアドバンスト・コピーを中断します。
障害が発生した場合は、アドバンスト・コピーの状態とエラーコードを確認して、対処を実施してください。
アドバンスト・コピーの状態の確認方法
アドバンスト・コピーが中断された場合、アドバンスト・コピーの状態は、以下のどれかになります。
OPC Error Suspend
EC Error Suspend
EC Hardware Suspend
Snap Error Suspend(Windows版だけ)
アドバンスト・コピーの状態は、「A.6.2 acopc query (OPCまたはQuickOPCのコピー状況表示コマンド)」または、「A.7.2 acec query (同期型高速コピーの状況表示コマンド)」で確認してください。
エラーコードの確認方法
エラーコードは、ETERNUS Web GUIを使用して、以下の手順で確認してください。
ETERNUS Web GUIの[状態表示]メニューで、状態表示の[アドバンスト・コピー状態表示]をクリックします。
「セッション状態」で、該当コピー種別の「稼動セッション数」リンクをクリックします。
該当コピー処理の「Error Code」欄の値を参照します。
障害が発生した場合の対処方法を説明します。
アドバンス・コピーの状態 | エラーコード | 原因・対処 |
---|---|---|
OPC Error Suspend | 0xBA | [原因] QuickOPCが物理コピー未実施かつトラッキング処理中にコピー元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。 [対処]
|
0xBA以外 | [原因] 0xBA以外のエラーが発生しました。エラーの詳細は、富士通技術員(SE)に確認してください。 [対処]
| |
EC Error Suspend | 0xBA | [原因] EC/RECがサスペンド状態(複製確立状態)でコピー元の論理ボリュームに不良セクタが発生しました。 [対処]
|
0xBA以外 | [原因] 0xBA以外のエラーが発生しました。エラーの詳細は、富士通技術員(SE)に確認してください。 [対処]
| |
EC Hardware Suspend | --- | [原因] 全パス閉塞(halt)が発生しました。 [対処] RECのRecoveryモードによって、RECを再開(Resume)する方法が異なります。
|
Snap Error Suspend | 0xBB | [原因] Snap Data VolumeまたはSnap Data Poolの容量不足が発生しました。 [対処1 (Snap Data Volumeの容量不足の復旧方法)] 「A.6.6 acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)【Windows】」で異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUS Web GUIを使用してキャンセルします。 Snap Data Volumeの容量不足が発生する原因は、以下が考えられます。
Snap Data Volumeの使用状況は、「A.8.5 acsdv stat (Snap Data Volumeの状態表示コマンド)【Windows】」で確認できます。 上記 a.に該当する場合は、Snap Data Volumeの物理容量を再度見積もり、Snap Data Volumeを再作成してください。 [対処2 (Snap Data Poolの容量不足の復旧方法)] 「A.6.6 acsnap cancel (SnapOPC+のコピー停止コマンド)【Windows】」で異常の発生している処理をキャンセルします。コマンドによるキャンセルができない場合は、ETERNUS Web GUIを使用してキャンセルします。 Snap Data Poolの容量不足が発生する原因は、以下が考えられます。
Snap Data Poolの使用状況は、「A.8.6 acsdv poolstat (Snap Data Poolの状態表示コマンド)【Windows】」で確認できます。 上記 a.に該当する場合は、Snap Data Poolの容量を再度見積もり、Snap Data Poolの容量を増設した後、Snap Data Volumeを再作成してください。 なお、Snap Data Volumeの再作成および初期化を行った後は、パーティション(スライス)の再作成が必要になります。 |