レプリケーション管理の保守系コマンドについて説明します。
名前
swsrprecoverres - 管理情報の復旧
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres [-r] [-p]
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres -h Server-Name [-r] [-p]
機能説明
システムダウンなどでレプリケーション管理情報の整合性が不完全となってしまった場合、整合性がとれるように復旧します。
オプション
Storageサーバ名を指定します。
Storage管理サーバ以外でこのオプションを指定することはできません。
レプリケーション管理簿の更新操作を行うswsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)、swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)が強制終了やシステムダウンなどにより不意に終了した場合や、レプリケーション管理簿が誤って削除されてしまった場合のような、レプリケーション管理簿の不正状態が発生した場合に指定します。
本オプションが指定された場合、以下のようなレプリケーション管理簿の再作成処理が実施されます。
Storage管理サーバのリポジトリ内にあるレプリケーション管理情報がStorageサーバにダウンロードされ、複製ボリューム情報が復元されます。
ETERNUS ディスクアレイに問い合わせ処理を行うことによって、同期処理の実行情報が復元されます。
未実施の後処理を実行しないことを指定します。swsrpmake(複製作成コマンド)のプロセスが強制終了、システムダウンなどにより不意に終了した場合に使用できます。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
資源整合を行います。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecoverres swsrprecoverres completed #
注意事項
次のような場合は資源整合処理ができません。
-rオプションを指定した場合に、Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)、swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)の実行プロセスが強制終了した後の本コマンド実行時に-rオプションが指定されていなかったとき。
-rオプションが指定され、かつ以下の条件に該当する場合、本コマンドはエラー終了します。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成に変更されたとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
資源情報の整合性復旧は本コマンドを実施したStorageサーバに対してのみ行われます。サーバ間レプリケーションに関する処理の実行中に資源不整合が発生した場合は、処理を実行したStorageサーバおよび通信先となるStorageサーバの双方で本コマンドを実施する必要があります。
複写元ボリュームや複写先ボリュームに対して、swsrpmake(複製作成コマンド)などが処理途中で終了し、処理が完了していない状態で、本コマンドを実行したとき、未実施の後処理を行う必要がある場合は、レプリケーションの後処理が実行されます。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。