レプリケーション管理の環境定義系コマンドについて説明します。
名前
swsrpsetvol - 複製ボリュームの設定
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
機能説明
レプリケーション運用で使用する複製元ボリューム/複製先ボリュームを設定します。
本コマンドを実行することで指定した複製ボリュームを使ってレプリケーション運用を行うことを宣言します。
オプション
レプリケーション運用を行うStorageサーバ名を指定します。本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
省略した場合は、コマンドを投入したStorageサーバが処理対象となります。
コピー方向を指定します。
本オプションを指定すると、複製元ボリュームから複製先ボリュームへの一方向コピーのみを行い、複製先ボリュームから複製元ボリュームへのコピーは禁止されます。
本オプションを指定しない場合は、複製元/複製先ボリューム間の双方向のコピーが実施可能です。
操作サーバを指定します。
オペランドには以下のいずれかを指定します。
ORG:複製元サーバを操作サーバに設定します。
REP:複製先サーバを操作サーバに設定します。
BOTH:複製元サーバと複製先サーバの両方を操作サーバに設定します。
操作サーバに指定されなかったサーバでは、複製ボリュームに対して以下のコマンドのみが実行可能です。
オペランドにBOTHを指定した場合は、複製元サーバおよび複製先サーバのどちらでも全てのコマンドを実行できます。なお、BOTHオプションは両サーバのバージョンが11.0/V11.0L10以降の場合に使用することができます。
本オプションは、サーバ間レプリケーションの場合のみ有効です。
本オプションを指定しない場合、複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合は、複製ボリューム情報の設定はできません。
本オプションを指定すると、複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズのチェックをしないことを指定します。異種OS間のレプリケーションなど、ボリュームサイズが一致しない場合に使用してください。
複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズが異なる場合のコピーは以下のように実施されます。
コピー開始アドレスは、複製先ボリュームの先頭セクタです。
コピーデータサイズは、小さい方のボリュームサイズです。
したがって、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズ以上になるようにしてください。
グループに登録することを指定します。
指定したグループが存在しない場合、新規にグループが作成されます。それ以外の場合は既存のグループに指定した複製元/複製先ボリュームを追加します。
グループ名に使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダースコア)、#、.(ピリオド)です。また、先頭は半角英数字である必要があります。文字数は、64文字までです。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。
複製先ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
Storageサーバ:SRC-SVの論理ボリューム/dev/dsk/c1t2d0を複製元ボリューム、Storageサーバ:TARG-SVの論理ボリューム:/dev/dsk/c1t2d0を複製先ボリュームとして複製ボリューム情報を設定します。また、コピー方向を一方向コピー、操作サーバを複製元サーバ(SRC-SV)とします。以下の例は、SRC-SVから実行した場合の例です。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/dsk/c1t2d0 /dev/dsk/c1t2d0@TARG-SV swsrpsetvol completed #
同じ設定をTARG-SVから行う場合は、以下のようになります(ボリューム名の指定に注意してください)。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -u -o ORG /dev/dsk/c1t2d0@SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0 swsrpsetvol completed #
注意事項
次のような場合は、複製ボリューム情報の設定ができません。
既に複製ボリューム情報が設定済みであるとき。
指定した複製元ボリュームと複製先ボリュームが、それぞれ、複製先ボリュームと複製元ボリュームとして設定されているとき。
複製元/複製先ボリュームのサイズが異なるが、nオプションが指定されていないとき。
指定された2つのボリュームと同一の筐体情報(筐体識別子、OLU番号、EXTENT開始位置、EXTENTサイズ)をもつ2つのボリュームが既に複製ボリュームとして設定されているとき。
複製先ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
双方向コピーを実施することを複製ボリュームの属性として指定した場合に、複製元ボリュームがバックアップ管理機能のバックアップボリュームに登録されているとき。
指定した複製先/複製元ボリュームが他サーバのボリュームであるとき(少なくとも一方は自サーバのボリュームである必要があります)。
複製元/複製先ボリュームが別のETERNUS ディスクアレイに存在している場合、ETERNUS ディスクアレイのリモートコピー機能が適切に設定されていないとき。
Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
AdvancedCopy Managerがサポートできない論理ディスク構成であったとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
複製元ボリューム/複製先ボリュームにボリュームグループを使用する際は、以下に注意してください。
複製元ボリュームと複製先ボリュームには必ずボリュームグループのペアを指定してください。ただし、他プラットフォーム間は除きます。
複製元ボリュームと複製先ボリュームに同一のボリュームグループの組合せは登録できません。
複製元ボリュームと複製先ボリュームにボリュームグループを登録する場合、論理ディスク構成を同一にしてください。
ボリュームの物理情報(パーティションサイズ、ドライブ文字、ETERNUS ディスクアレイの筐体情報)をOS管理ツール(formatコマンド等)やETERNUS ディスクアレイが提供するETERNUS Web GUIなどの機能を用いて変更した場合、変更したボリュームに関連する設定済みの複製ボリューム情報を以下の手順で再設定する必要があります。
swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)で複製ボリューム情報を削除します。
GUIクライアントで「全デバイスの情報取得/反映」を行います。または、Storage管理サーバでstgxfwcmsetdev(デバイス情報取得/反映コマンド)を実行します。
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で複製ボリューム情報を再設定します。
複製作成後、複製先ボリュームをマウントして使用する場合は、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズとバイト単位まで一致している必要があります。複製先ボリュームを使用しない場合(複製データが必要な際は、複製元ボリュームにいったんリストアした後、使用する場合など)は、複製先ボリュームのサイズは、複製元ボリュームのサイズより大きくても構いません。
次のような場合、グループの設定を行うことができません。
グループの構成条件を満たしていないとき。
サーバ間レプリケーションにおいて、両サーバのバージョンが13.0以降でないとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
名前
swsrpsetvolinfo - 複製ボリューム情報の表示
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo [-L] [Original-Volumue-Name]
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h Server-Name [-L] [Original-Volume-Name]
機能説明
swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で登録した複製ボリューム情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
Server | Storageサーバ名を表示します。 |
Original-Volume | 複製元ボリューム名を表示します。 |
Size | ボリュームサイズを表示します。 ボリュームグループの場合も論理ディスクを構成する物理ディスクサイズが表示されます。 |
Replica-Volume | 複製先ボリューム名を表示します。 |
Copy | コピー方向を表示します。 uni-direction:複製元から複製先への一方向コピーのみ可能です。 |
Op-Server | 複製ボリューム(ペア)の操作サーバを表示します。 original:複製元サーバが操作サーバです。 |
Group | グループ名を表示します。 |
オプション
Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目については実行例の表を参照してください。
なお、将来のバージョンにて提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。
指定された複製元ボリュームに関する全ての複製ボリューム情報を表示します。
本オペランドを省略した場合は、本コマンドを実行したStorageサーバに関する全ての複製ボリューム情報を表示します。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
Storage管理サーバからStorageサーバ:SRC-SVへ全複製ボリューム情報を表示するよう指示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h SRC-SV Server Original-Volume Size Replica-Volume Size Copy Op-Server SRC-SV /dev/dsk/c1t2d0@SRC-SV 4.0Gbyte /dev/dsk/c1t2d0@TARG-SV 4.0Gbyte uni-direction original SRC-SV /dev/dsk/c1t2d1@SRC-SV 4.0Gbyte /dev/dsk/c1t2d1@TARG-SV 5.0Gbyte bi-direction original SRC-SV /dev/dsk/c1t2d2@SRC-SV 9.1Gbyte /dev/dsk/c1t2d2@TARG-SV 9.1Gbyte bi-direction replica SRC-SV /dev/dsk/c1t2d3@SRC-SV 7.5Gbyte /dev/dsk/c1t2d3@TARG-SV 7.5Gbyte bi-direction both #
注意事項
次のような場合は、複製ボリューム情報を表示できません。
指定したボリュームが複製元ボリュームとして設定されていないとき。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
名前
swsrpdelvol - 複製ボリューム情報の削除
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol -h Server-Name [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
機能説明
設定されている複製ボリューム情報を削除します。
削除する複製ボリュームでコピー処理が実行されている場合は、コピー処理を停止した後、本コマンドを実行してください。
オプション
Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
緊急操作モードで動作します。
アドバンスト・コピーの実行状態確認を行わずに複製ボリューム情報を削除することを指定します。このオプションは、アドバンスト・コピーが実行されていないことが明らかな場合のみ使用してください。
サーバ間レプリケーションで、相手サーバとの通信を行わないことを指定します。
本オプションを指定した場合、相手サーバと通信を行わず複製ボリューム情報の削除を行います。
相手サーバの復旧が見込めない場合のみ使用してください。
本オプションはサーバ間レプリケーションの場合のみ有効です。
本オプションは非操作サーバでも使用できます。
オペランド
複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。
複製先ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
Storageサーバ:SRC-SV上で複製ボリューム情報を削除します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol /dev/dsk/c1t2d0 /dev/dsk/c1t2d0@TARG-SV swsrpdelvol completed #
注意事項
次のような場合は、複製ボリューム情報を削除できません。
指定した複製元/複製先ボリュームが複製ボリュームとして設定されていないとき。
複製ボリューム間でコピー処理(同期処理、スナップショット処理)が実施されているとき。
サーバ間レプリケーションの場合、コマンドを実行したStorageサーバがその複製ボリュームの操作サーバでなかったとき。
Storage管理サーバとの通信に失敗したとき。
サーバ間レプリケーションの場合、相手サーバとの通信に失敗したとき。
ボリュームグループ指定でボリュームグループが非アクティブ状態であったとき。
緊急操作モードで実行した場合、OPCのセション確認およびセションキャンセルは行われません。エラーサスペンド状態やhalt状態になっているOPCセションが存在していた場合は、管理されないセションが残るため、ETERNUS Web GUIを使用してセションをキャンセルする必要があります。
論理ボリュームを削除した場合、あるいは、論理ボリューム構成をAdvancedCopy Managerでサポートされない構成に変更した場合は、複製ボリューム情報を削除することができなくなります。その場合は、以下に示すa)あるいはb)の対処を行ってください。
削除する複製ボリュームでアドバンスト・コピーが実施されていないことを確認した後、-eオプションを指定して本コマンドを実行してください。アドバンスト・コピーが実施されている場合は、ETERNUS ディスクアレイでアドバンスト・コピーを停止してください。
論理ボリュームをAdvancedCopy Managerがサポート可能な構成に再作成する、あるいは、論理ボリューム構成を元の状態に戻した後、本コマンドを実行してください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
名前
swsrprecbuffstat - 転送バッファ情報の表示
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -h Server-Name Volume-Name
機能説明
RECをConsistencyモードで行う際にETERNUS ディスクアレイが使用する転送バッファの情報を表示します。
表示される情報は以下のとおりです。
タイトル | 説明 |
---|---|
BoxID | コマンドを実行したサーバに接続されている筐体の筐体識別子を表示します。 |
ID | 転送バッファのIDを表示します。 |
Use | 転送バッファの属性(用途)を表示します。 SEND:送信用 |
Rate | 転送バッファの使用率をパーセントで表示します。
転送バッファが使用できない状態のときは、“----”を表示します。 |
RemoteBoxID | リモートコピーを行う筐体の筐体識別子を表示します。 |
オプション
Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
オペランド
複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行するStorageサーバに接続されているボリュームのみが指定できます。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
Storageサーバ:Srv1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用される転送バッファの情報を表示します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
Storageサーバ:Srv1とStorageサーバ:Srv2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用される転送バッファの情報を表示します。
[Storageサーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # [Storageサーバ:Srv2で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d20@Srv2 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA 2 SEND 12% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
Storageサーバ:Srv1とStorageサーバ:Srv2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリュームが存在する筐体が複数の筐体とリモートコピーの設定が行われている場合。
[Storageサーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 3 SEND 12% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 4 RECV 0% CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC 5 SEND 12% DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD 6 RECV 0% EEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE 7 SEND 12% FFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFFF 8 SEND 12% GGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGGG #
注意事項
表示される情報は、コマンドを実行したサーバの複製ボリュームが存在する筐体の情報のみです。
筐体間のレプリケーションをサーバ間で行っている場合、両筐体の転送バッファの情報を確認するためには、レプリケーションを行っている両サーバでコマンドを実行する必要があります。
REC転送バッファ設定変更には数十秒かかるため、変更直後はバッファが使用できない状態(“Rate”欄が“----”)となる場合があります。この場合は、1分程度経過してから再度実行してください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。
名前
swsrprecbuffset - 転送バッファの設定変更
形式
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} Volume-Name
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -h Server-Name -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} Volume-Name
機能説明
RECをConsistencyモードで行う際にETERNUS ディスクアレイが使用する転送バッファの設定を変更します。
REC転送バッファの設定方法は、ETERNUS Web GUIのユーザーガイドを参照してください。
オプション
Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
転送バッファのIDを指定します。
転送バッファの用途を指定します。
SEND:送信用
RECV:受信用
オペランド
複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行するStorageサーバに接続されているボリュームのみが指定できます。
終了ステータス
=0:正常終了
>0:異常終了
使用例
Storageサーバ:Srv1でサーバ内レプリケーションを行っている環境で、複製元ボリューム/複製先ボリュームのRECで利用される転送バッファの属性を変更します。
# /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse RECV /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 RECV 0% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 BoxID = BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA #
Storageサーバ:Srv1とStorageサーバ:Srv2の間でサーバ間のレプリケーションを行っている環境で、複製元ボリュームの転送バッファの属性を変更します。
[Storageサーバ:Srv1で実行] # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d10@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 25% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 1 -Xbuffuse SEND /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid 2 -Xbuffuse RECV /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 swsrprecbuffset completed # /opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat /dev/dsk/c1t2d11@Srv1 BoxID = AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA ID Use Rate RemoteBoxID 1 SEND 12% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB 2 RECV 0% BBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBBB #
注意事項
事前にREC専用バッファの設定が行われている必要があります。
ACTIVE、または ERROR SUSPEND 状態の非同期Consistencyモードのセションが存在しない状態で実施してください。
バッファの設定変更には数十秒かかります。設定変更中は転送バッファが使用できない状態となるため、RECの操作は行わないでください。
次のコマンドが実行しているときは、本コマンドを実行することができません。