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ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 14.1 運用手引書

9.4.1 環境定義系コマンド

レプリケーション管理の環境定義系コマンドについて説明します。

9.4.1.1 swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)

名前

swsrpsetvol - 複製ボリュームの設定


形式

サーバ内レプリケーションの場合
Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
サーバ間レプリケーションの場合
Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpsetvol -h Server-Name [-n] [-u] -o (ORG|REP|BOTH) [-Xgroup Group-Name]  Original-Volume-Name Replica-Volume-Name

機能説明

レプリケーション運用で使用する複製元ボリューム/複製先ボリュームを設定します。
本コマンドを実行することで指定した複製ボリュームを使ってレプリケーション運用を行うことを宣言します。


オプション

-h Server-Name

レプリケーション運用を行うStorageサーバ名を指定します。本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。
省略した場合は、コマンドを投入したStorageサーバが処理対象となります。

-u

コピー方向を指定します。
本オプションを指定すると、複製元ボリュームから複製先ボリュームへの一方向コピーのみを行い、複製先ボリュームから複製元ボリュームへのコピーは禁止されます。
本オプションを指定しない場合は、複製元/複製先ボリューム間の双方向のコピーが実施可能です。

-o (ORG|REP|BOTH)

操作サーバを指定します。
オペランドには以下のいずれかを指定します。

ORG:複製元サーバを操作サーバに設定します。
REP:複製先サーバを操作サーバに設定します。
BOTH:複製元サーバと複製先サーバの両方を操作サーバに設定します。

操作サーバに指定されなかったサーバでは、複製ボリュームに対して以下のコマンドのみが実行可能です。

オペランドにBOTHを指定した場合は、複製元サーバおよび複製先サーバのどちらでも全てのコマンドを実行できます。なお、BOTHオプションは両サーバのバージョンが11.0/V11.0L10以降の場合に使用することができます。
本オプションは、サーバ間レプリケーションの場合のみ有効です。

-n

本オプションを指定しない場合、複製元/複製先ボリュームのサイズが異なる場合は、複製ボリューム情報の設定はできません。
本オプションを指定すると、複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズのチェックをしないことを指定します。異種OS間のレプリケーションなど、ボリュームサイズが一致しない場合に使用してください。
複製元/複製先ボリュームのボリュームサイズが異なる場合のコピーは以下のように実施されます。
コピー開始アドレスは、複製先ボリュームの先頭セクタです。
コピーデータサイズは、小さい方のボリュームサイズです。
したがって、複製先ボリュームのサイズは複製元ボリュームのサイズ以上になるようにしてください。

-Xgroup Group-Name

グループに登録することを指定します。
指定したグループが存在しない場合、新規にグループが作成されます。それ以外の場合は既存のグループに指定した複製元/複製先ボリュームを追加します。
グループ名に使用できる文字は半角の英数字、-(マイナス)、_(アンダースコア)、#、.(ピリオド)です。また、先頭は半角英数字である必要があります。文字数は、64文字までです。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。

Replica-Volume-Name

複製先ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


注意事項


9.4.1.2 swsrpvolinfo(複製ボリューム情報表示コマンド)

名前

swsrpsetvolinfo - 複製ボリューム情報の表示


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo [-L] [Original-Volumue-Name]
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpvolinfo -h Server-Name [-L] [Original-Volume-Name]

機能説明

swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)で登録した複製ボリューム情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

Server

Storageサーバ名を表示します。

Original-Volume

複製元ボリューム名を表示します。

Size

ボリュームサイズを表示します。

ボリュームグループの場合も論理ディスクを構成する物理ディスクサイズが表示されます。

Replica-Volume

複製先ボリューム名を表示します。

Copy

コピー方向を表示します。

uni-direction:複製元から複製先への一方向コピーのみ可能です。
bi-direction:双方向コピーが可能です。

Op-Server

複製ボリューム(ペア)の操作サーバを表示します。

original:複製元サーバが操作サーバです。
replica:複製先サーバが操作サーバです。
both:複製元サーバおよび複製先サーバが操作サーバです。

Group
[-Lオプション指定時のみ]

グループ名を表示します。
グループに登録されていない場合は“----”を表示します。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

-L

拡張形式で表示することを指定します。
本オプション指定時に表示される項目については実行例の表を参照してください。
なお、将来のバージョンにて提供される新機能に対応して、本オプション指定時に表示される項目が追加される可能性があります。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。
他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。
指定された複製元ボリュームに関する全ての複製ボリューム情報を表示します。
本オペランドを省略した場合は、本コマンドを実行したStorageサーバに関する全ての複製ボリューム情報を表示します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項

9.4.1.3 swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)

名前

swsrpdelvol - 複製ボリューム情報の削除


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrpdelvol -h Server-Name [-e] [-d] Original-Volume-Name Replica-Volume-Name

機能説明

設定されている複製ボリューム情報を削除します。
削除する複製ボリュームでコピー処理が実行されている場合は、コピー処理を停止した後、本コマンドを実行してください。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

-e

緊急操作モードで動作します。
アドバンスト・コピーの実行状態確認を行わずに複製ボリューム情報を削除することを指定します。このオプションは、アドバンスト・コピーが実行されていないことが明らかな場合のみ使用してください。

-d

サーバ間レプリケーションで、相手サーバとの通信を行わないことを指定します。
本オプションを指定した場合、相手サーバと通信を行わず複製ボリューム情報の削除を行います。
相手サーバの復旧が見込めない場合のみ使用してください。
本オプションはサーバ間レプリケーションの場合のみ有効です。
本オプションは非操作サーバでも使用できます。


オペランド

Original-Volume-Name

複製元ボリューム名を指定します。

他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。

Replica-Volume-Name

複製先ボリューム名を指定します。

他サーバのボリューム名は、「ボリューム名@Storageサーバ名」の形式で指定します。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例

注意事項


9.4.1.4 swsrprecbuffstat(REC転送バッファ情報表示コマンド)

名前

swsrprecbuffstat - 転送バッファ情報の表示


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat Volume-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffstat -h Server-Name Volume-Name

機能説明

RECをConsistencyモードで行う際にETERNUS ディスクアレイが使用する転送バッファの情報を表示します。

表示される情報は以下のとおりです。

タイトル

説明

BoxID

コマンドを実行したサーバに接続されている筐体の筐体識別子を表示します。

ID

転送バッファのIDを表示します。

Use

転送バッファの属性(用途)を表示します。

SEND:送信用
RECV:受信用

Rate

転送バッファの使用率をパーセントで表示します。

送信用の場合

転送バッファの使用率をパーセントで表示します。非同期ConsistencyモードのRECを行っていない場合でも、"0%"になることはありません。

受信用の場合

常に“0%”を表示します。

転送バッファが使用できない状態のときは、“----”を表示します。

RemoteBoxID

リモートコピーを行う筐体の筐体識別子を表示します。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。


オペランド

Volume-Name

複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行するStorageサーバに接続されているボリュームのみが指定できます。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


注意事項

9.4.1.5 swsrprecbuffset(REC転送バッファ設定変更コマンド)

名前

swsrprecbuffset - 転送バッファの設定変更


形式

Storageサーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} Volume-Name
Storage管理サーバで実施する場合
/opt/FJSVswsrp/bin/swsrprecbuffset -h Server-Name -Xbuffid buffer-id -Xbuffuse {SEND|RECV} Volume-Name

機能説明

RECをConsistencyモードで行う際にETERNUS ディスクアレイが使用する転送バッファの設定を変更します。
REC転送バッファの設定方法は、ETERNUS Web GUIのユーザーガイドを参照してください。


オプション

-h Server-Name

Storageサーバ名を指定します。
本オプションはStorage管理サーバでのみ有効です。

-Xbuffid buffer-id

転送バッファのIDを指定します。

-Xbuffuse {SEND|RECV}

転送バッファの用途を指定します。

SEND:送信用
RECV:受信用


オペランド

Volume-Name

複製ボリュームとして登録しているボリューム名を指定します。
コマンドを実行するStorageサーバに接続されているボリュームのみが指定できます。


終了ステータス

=0:正常終了

>0:異常終了


使用例


注意事項