バックアップ管理簿の保守方法について説明します。バックアップ運用を実施しているサーバで実行します。
バックアップ管理簿をバックアップします。
詳細については、「9.2.3.2 swstresback(資源バックアップコマンド)」を参照してください。
バックアップ管理簿のバックアップデータの容量
以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswsts/data |
クラスタ運用している場合は、以下のディレクトリ配下のサイズを確認してください。
/etc/opt/FJSVswsts/<論理ノード名>/data |
ポイント
退避先として以前に退避したディレクトリを使用する場合は、上記サイズの3倍の容量が必要になります。
バックアップ管理簿をリストアします。
詳細については、「9.2.3.3 swstresrst(資源リストアコマンド)」を参照してください。
業務ボリュームまたはバックアップボリュームがボリュームグループの場合は、バックアップ後処理・リストア後処理において、ボリューム構成情報のリストアを実施するために、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/“ボリュームグループ名”.conf」が必要となります。
システムクラッシュ時に備えて、ボリュームグループを作成した際に、必ず、別媒体に上記ファイルを退避するようにしてください。
ポイント
通常、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/“ボリュームグループ名”.conf」はvgcreate(1M)実行時に自動的に作成されます。また、vgcfgbackup(1M)を使えば、任意のファイル名でボリューム構成情報のバックアップを作成できます。詳細については、オンラインマニュアルをmanコマンドなどで参照してください。
レプリケーション管理簿の保守方法について説明します。
レプリケーション管理簿のバックアップは、Storage管理サーバのリポジトリをバックアップすることによって実施します。リポジトリのバックアップ方法については、Storage管理サーバのOSに対応した以下のマニュアルを参照してください。
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの退避方法」
ポイント
レプリケーション管理の運用情報は、リポジトリに格納されています。
レプリケーション管理簿のバックアップは、9.4.1.1 swsrpsetvol(複製ボリューム情報設定コマンド)や9.4.1.3 swsrpdelvol(複製ボリューム情報削除コマンド)によってレプリケーション管理の運用情報が変更された場合に実行することをお勧めします。
レプリケーション管理簿のリストアは以下の手順で実施します。
Storage管理サーバのリポジトリをリストアします。リポジトリのリストア方法については、Storage管理サーバのOSに対応した『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの復旧方法」を参照してください。
Storage管理サーバがWindows版の場合
復旧方法では、"RDBディクショナリおよびDSIの復旧(LOADモード)"を選択してください。
Storage管理サーバがSolaris版/Linux版の場合
復旧方法では、stgdbrcvコマンドの -mオプション(復旧モード)に0を指定してください。
Storageサーバで9.4.3.1 swsrprecoverres(資源整合コマンド)を-rオプションを指定して実行します。資源整合コマンドの詳細については、「9.4.3.1 swsrprecoverres(資源整合コマンド)」を参照してください。
ポイント
上記の手順によって、リポジトリのレプリケーション管理の運用情報がStorageサーバへコピーされ、運用可能な状態になります。
リポジトリに存在するレプリケーション管理の運用情報に変更がなく、Storageサーバに存在するレプリケーション管理の運用情報のみが何らかの理由によって不正な状態になってしまった場合は、上記の手順を実行してください。
複製元ボリュームまたは複製先ボリュームがボリュームグループの場合は、後処理スクリプトにおいて、ボリューム構成情報のリストアを実施するために、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/“ボリュームグループ名”.conf」が必要となります。
システムクラッシュ時に備えて、ボリュームグループを作成した際に、必ず、別媒体に上記ファイルを退避するようにしてください。
ポイント
通常、ボリューム構成情報ファイル「/etc/lvmconf/“ボリュームグループ名”.conf」はvgcreate(1M)実行時に自動的に作成されます。また、vgcfgbackup(1M)を使えば、任意のファイル名でボリューム構成情報のバックアップを作成できます。詳細については、オンラインマニュアルをmanコマンドなどで参照してください。
Storage管理サーバで使用しているデータベースの保守方法については、Storage管理サーバのOSに対応した以下のマニュアルを参照してください。
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「データベースの保守方法」
認証機構の保守方法については、Storage管理サーバのOSに対応した以下のマニュアルを参照してください。
『ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用手引書』の「認証の管理簿保守方法」
レジストリの保守方法について説明します。Storage管理サーバおよびStorageサーバで実施します。
以下のファイルを、cpコマンド等を使用してバックアップします。
ファイル名
非クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/swnode.ini |
クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/論理ノード名/swnode.ini |
実施例
/backupディレクトリに退避します。
# cp /etc/opt/swstorage/swnode.ini /backup |
レジストリのバックアップデータの容量
バックアップするファイルのサイズを確認してください。
以下のファイルを、cpコマンド等を使用して復元します。
ファイル名
非クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/swnode.ini |
クラスタの場合
/etc/opt/swstorage/論理ノード名/swnode.ini |
実施例
/backupディレクトリに退避したファイルを復元します。
# cp /backup/swnode.ini /etc/opt/swstorage |