ジョブステップ定義では、ジョブの中の処理単位であるジョブステップを設定します。
ジョブステップ定義は、ジョブステップ定義ダイアログから設定します。ジョブステップ定義ダイアログは、基本情報画面、実行条件定義画面、バッチアプリケーション定義画面、資源定義画面、マルチジョブコントローラ定義画面から構成されます。以下にジョブステップ定義を設定する手順を示します。図中の枠の部分がジョブステップ定義の設定手順です。
ジョブステップ定義の基本情報を設定する方法について、以下に示します。
基本情報の設定
ジョブステップ定義の基本情報ではジョブステップ名を設定します。
ジョブステップ定義ダイアログの[基本情報]タブをクリックすると、基本情報画面が表示されます。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
ジョブ定義内で一意となるジョブステップ名を設定します。
ジョブステップに関するコメントを入力します。[コメント]の入力は省略できます。
ジョブステップ定義の実行条件定義を設定する方法について、以下に示します。
実行条件の設定
ジョブステップ定義の実行条件定義ではジョブステップを実行するための条件を設定します。
実行条件に一致しない場合、ジョブステップは実行されません。
ジョブステップ定義ダイアログの[実行条件定義]タブをクリックすると、実行条件定義画面が表示されます。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
ジョブステップの実行条件を設定します。実行条件に一致した場合は、ジョブステップは実行されます。
ただし、実行条件に一致した場合でも、迂回条件に一致した場合はジョブステップは実行されません。
先行ジョブステップが存在しない場合には、実行条件は選択できません。
カスケードジョブステップの場合、実行条件は指定できません。
迂回条件として、先行ステップ名と条件式を設定します。迂回条件に一致した場合、ジョブステップは実行されません。
[追加]ボタンをクリックすると、迂回条件の設定ダイアログが表示されるので、迂回条件を設定します。
先行ジョブステップが存在しない場合には、迂回条件は追加できません。
迂回条件の設定ダイアログの設定手順を以下に示します。
[先行ステップ名]から迂回条件の対象となる先行ステップを設定します。選択できる項目は以下のとおりです。
・ジョブ定義内に登録されている先行ジョブステップ
・ジョブ定義内に登録されている先行プロシジャ呼出しステップ
・“直前終了コード”(直前に実行されたジョブステップ名を指定したことに相当します。)
・“全終了コード”(すべての先行ジョブステップ名を指定したことに相当します。)
[先行プロシジャ内のジョブステップ名]に、[先行ステップ名]で設定した先行するプロシジャ呼出しステップから呼び出すプロシジャ内のジョブステップ名を設定します。[先行ステップ名]からプロシジャ呼出しステップを設定した場合だけ入力できます。
[比較パターン]から迂回条件で使用する条件を設定します。比較パターンは以下の項目から設定します。
比較パターン |
---|
比較値1 = 終了コード |
比較値1 <= 終了コード |
比較値1 <= 終了コード <= 比較値2 |
比較値1 < 終了コード |
比較値1 < 終了コード < 比較値2 |
比較値1 >= 終了コード |
比較値1 > 終了コード |
比較値1 != 終了コード |
[比較値1] に[比較パターン]で設定した比較パターンの比較値1を設定します。
[比較値2]に[比較パターン]で設定した比較パターンの比較値2を設定します。
[比較値2]は[比較パターン]から[比較値1 <= 終了コード <= 比較値2]、または[比較値1 < 終了コード < 比較値2]のいずれかを選択した場合だけ設定できます。
[OK]ボタンをクリックすると設定した迂回条件が実行条件定義画面の[迂回条件]一覧の最下位に追加されます。
比較パターンに[比較値1 != 終了コード]を設定した迂回条件は、同じ先行ステップを指定した他の迂回条件と混在できません。すでに他の比較パターンの迂回条件を設定している状態で[比較値1 != 終了コード]の迂回条件を追加しようとした場合、または[比較値1 != 終了コード]である迂回条件を設定している状態で、それ以外の比較パターンの迂回条件を追加しようとした場合はエラーとなります。
迂回条件は重複して設定できません。設定した場合はエラーとなります。
[比較値1]と[比較値2]を設定する場合は、比較パターンが式として成立する値を設定してください。
比較パターンが式として成立しない値を設定した場合は、設定したときにエラーとなります。比較パターンが式として成立しない指定例を、以下に示します。
2(比較値1) < 終了コード < 0(比較値2) |
カスケードジョブステップの場合、迂回条件は指定できません。
先行ステップにカスケードジョブステップが含まれる場合、[直前終了コード]は指定できません。指定した場合エラーとなります。
先行ステップにカスケードジョブステップが含まれる場合、[全終了コード]は指定できません。指定した場合エラーとなります。
[迂回条件]一覧から特定の行を選択し、[更新]ボタンをクリックすると、迂回条件の設定ダイアログが表示されるので、迂回条件を更新します。更新した迂回条件は、[迂回条件]一覧から選択した行に反映されます。
[迂回条件]一覧から迂回条件を選択して、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択した迂回条件が削除されます。
ジョブステップ定義のバッチアプリケーション定義を設定する方法について、以下に示します。
バッチアプリケーションの設定
バッチアプリケーション定義は、ジョブステップとして実行するバッチアプリケーションの種別、パラメタ、環境変数を設定します。ジョブステップ定義ダイアログの[バッチアプリケーション定義]タブをクリックすると、バッチアプリケーション定義画面が表示されます。
バッチアプリケーション定義画面はバッチアプリケーションの種別により、以下の画面があります。
COBOL用の画面
C言語用の画面
ユーティリティ用の画面
資源の獲得・回収のみの画面
COBOL用の画面
バッチアプリケーション定義画面の[バッチアプリケーションの種別]から[COBOL]ボタンを選択すると、COBOL用の[バッチアプリケーション定義]画面に切り替わります。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
バッチ実行基盤から呼び出すプログラム名(または関数名)に対応した任意の名前を設定します。この名前を“バッチアプリケーション名”と呼びます。
実際に呼び出すバッチアプリケーションのライブラリ名、プログラム名(または関数名)は、バッチアプリケーションの配備時に“アプリケーション情報入力ファイル”に設定します。
COBOLのプログラムへ渡すパラメタを設定します。
パラメタの設定は、パラメタの設定ダイアログから行います。
[パラメタ]一覧の[追加]ボタンをクリック、または[パラメタ]一覧に表示されているパラメタを選択して[更新]ボタンをクリックすると、パラメタの設定ダイアログを表示します。
パラメタのデータ型を選択します。データ型によりデータ長およびパラメタ値に設定する値は以下のようになります。
データ型 | データ長 | パラメタ値 |
---|---|---|
PIC S9(n) : 外部10進項目(符号付き) | 1~18 | 数値 |
PIC 9(n) : 外部10進項目(符号無し) | 1~18 | 数値 |
PIC X(n) : 英数字項目 | 1~1,024 | 英数字 |
[データ長]にパラメタのデータ長を設定します。
[パラメタ値]にパラメタの値を設定します。
[OK]ボタンをクリックすると、[パラメタ]一覧に設定したパラメタが反映されます。
[パラメタ]一覧のパラメタ([データ型]、[データ長]、または[パラメタ])を選択して、[上へ]ボタンをクリックすると、選択したパラメタの順番が上に移動されます。[下へ]ボタンをクリックすると、下へ移動されます。
また、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択したパラメタは削除されます。
バッチジョブ定義エディタでは、[パラメタ値]に設定したパラメタの長さと[データ長]に設定した値の比較を行いません。バッチアプリケーションの実行時に“入力パラメタのデータ変換規則”に従って、パラメタを変換します。
パラメタの設定を行った後に、バッチアプリケーションの種別を変更した場合、パラメタの設定内容は削除されます。
COBOLのプログラムが使用する環境変数を設定します。環境変数の設定は、環境変数の設定ダイアログから行います。
[環境変数]一覧の[追加]ボタンをクリック、または[環境変数]一覧に表示されている環境変数を選択して[更新]ボタンをクリックすると、環境変数の設定ダイアログが表示されます。環境変数の設定ダイアログについては“環境変数の設定ダイアログ”を参照してください。
[環境変数]一覧の環境変数を選択して、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択した環境変数が削除されます。
[環境変数]一覧のタイトル部([変数]または[値])をクリックすることで、指定した列を基準に一覧がソートされます。
環境変数を設定してから、[バッチアプリケーションの種別]を[資源の獲得・回収のみ]に切り替える場合、設定した環境変数は削除されます。
C言語用の画面
バッチアプリケーション定義画面の[バッチアプリケーションの種別]から[C言語]ボタンを選択すると、C言語用の[バッチアプリケーション定義]画面に切り替わります。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
バッチ実行基盤から呼び出すプログラム名(または関数名)に対応した任意の名前を設定します。この名前を“バッチアプリケーション名”と呼びます。
実際に呼び出すバッチアプリケーションのライブラリ名、プログラム名(または関数名)は、バッチアプリケーションの配備時に“アプリケーション情報入力ファイル”に設定します。
C言語のプログラムへ渡すパラメタを設定します。
パラメタの設定は、パラメタの設定ダイアログから行います。
[パラメタ]一覧の[追加]ボタンをクリック、または[パラメタ]一覧に表示されているパラメタを選択して[更新]ボタンをクリックすると、パラメタの設定ダイアログを表示します。
パラメタのデータ型を選択します。データ型によりデータ長およびパラメタ値に設定する値は以下のようになります。
データ型 | データ長 | パラメタ値 |
---|---|---|
short : 数値型(2バイト)項目 | 2(固定) | 数値 |
int : 数値型(4バイト)項目 | 4(固定) | 数値 |
long long : 数値型(8バイト)項目 | 8(固定) | 数値 |
char : 英数字項目 | 1~1,024 | 英数字 |
[データ長]にパラメタのデータ長を設定します。
[パラメタ値]にパラメタの値を設定します。
[OK]ボタンをクリックすると、[パラメタ]一覧に設定したパラメタが反映されます。
[パラメタ]一覧のパラメタ([データ型]、[データ長]、または[パラメタ])を選択して、[上へ]ボタンをクリックすると、選択したパラメタの順番が上に移動されます。[下へ]ボタンをクリックすると、下へ移動されます。
また、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択したパラメタは削除されます。
バッチジョブ定義エディタでは、[パラメタ値]に設定したパラメタの長さと[データ長]に設定した値の比較を行いません。バッチアプリケーションの実行時に“入力パラメタのデータ変換規則”に従って、パラメタを変換します。
パラメタの設定を行った後に、バッチアプリケーションの種別を変更した場合、パラメタの設定内容は削除されます。
C言語のプログラムが使用する環境変数を設定します。環境変数の設定は、環境変数の設定ダイアログから行います。
[環境変数]一覧の[追加]ボタンをクリック、または[環境変数]一覧に表示されている環境変数を選択して[更新]ボタンをクリックすると、環境変数の設定ダイアログが表示されます。環境変数の設定ダイアログについては“環境変数の設定ダイアログ”を参照してください。
[環境変数]一覧の環境変数を選択して、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択した環境変数が削除されます。
[環境変数]一覧のタイトル部([変数]または[値])をクリックすることで、指定した列を基準に一覧がソートされます。
環境変数を設定してから、[バッチアプリケーションの種別]を[資源の獲得・回収のみ]に切り替える場合、設定した環境変数は削除されます。
ユーティリティ用の画面
バッチアプリケーション定義画面の[バッチアプリケーションの種別]から[ユーティリティ]ボタンを選択すると、ユーティリティ用の[バッチアプリケーション定義]画面に切り替わります。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
ユーティリティとして実行できるファイル名を設定します。
[実行ファイル名]で指定するファイルのパスは、バッチワークユニットのPATH環境変数で指定する必要があります。実行するときに、[実行ファイル名]で指定するファイルのパスを、PATH環境変数で指定していない場合はエラーとなります。また、相対パスでの指定はできません。
ユーティリティへ渡すパラメタを設定します。パラメタの設定は、パラメタの設定ダイアログから行います。
[パラメタ]一覧の[追加]ボタンをクリック、または[パラメタ]一覧に表示されているパラメタを選択して[更新]ボタンをクリックすると、パラメタの設定ダイアログが表示されます。
[パラメタ値]にパラメタの値を指定します。
[OK]ボタンをクリックすると、[パラメタ]一覧に設定したパラメタが反映されます。
[パラメタ]一覧のパラメタを選択して、[上へ]ボタンをクリックすると、選択したパラメタの順番が上に移動されます。[下へ]ボタンをクリックすると、下へ移動されます。
また、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択したパラメタは削除されます。
パラメタの設定を行った後に、バッチアプリケーションの種別を変更した場合、パラメタの設定内容は削除されます。
ユーティリティが使用する環境変数を設定します。環境変数の設定は、環境変数の設定ダイアログから行います。
[環境変数]一覧の[追加]ボタンをクリック、または[環境変数]一覧に表示されている環境変数を選択して[更新]ボタンをクリックすると、環境変数の設定ダイアログが表示されます。環境変数の設定ダイアログについては“A.1.6.2 環境変数定義画面”を参照してください。
[環境変数]一覧の環境変数を選択して、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択した環境変数が削除されます。
[環境変数]一覧のタイトル部([変数]または[値])をクリックすることで、指定した列を基準に一覧がソートされます。
環境変数を設定してから、[バッチアプリケーションの種別]を[資源の獲得・回収のみ]に切り替える場合、設定した環境変数は削除されます。
資源の獲得・回収のみの画面
バッチアプリケーション定義画面の[バッチアプリケーションの種別]から[資源の獲得・回収のみ]ボタンを選択すると、資源の獲得・回収のみ用の[バッチアプリケーション定義]画面に切り替わります。以下に画面イメージを示します。
資源の獲得・回収のみの画面は、設定が必要な情報はありません。当該ジョブステップでバッチアプリケーションを呼び出さずに資源定義での処理のみを行う場合に使用します。
[資源の獲得・回収のみ]ボタンを選択した場合、[マルチジョブ]タブの設定は無効となります。
資源定義の画面遷移
資源定義における画面遷移は以下のとおりです。
資源定義の設定
資源定義は、ジョブステップが使用する資源を設定します。ジョブステップ定義ダイアログの[資源定義]タブをクリックすると、資源定義画面が表示されます。以下に、画面イメージと各部品の説明を示します。
ジョブステップが使用する資源が一覧表示されます。
[追加]ボタンをクリックすると、資源の追加ウィザードが表示されるので、ウィザードから追加する資源を設定します。資源の追加ウィザードについては“A.1.7.5 資源の追加ウィザード”を参照してください。
[ジョブステップが使用する資源]一覧から資源を選択し、[更新]ボタンをクリックすると、資源定義設定ダイアログが表示されるので、資源定義を更新します。資源定義設定ダイアログについては“A.1.7.6 資源定義設定ダイアログ”を参照してください。
[ジョブステップが使用する資源]一覧から資源を選択し、[削除]ボタンをクリックすると、確認ダイアログが表示されます。確認ダイアログから[はい]ボタンをクリックすると選択した資源が削除されます。
[ジョブステップが使用する資源]一覧から資源を選択すると、選択されている資源の情報が表示されます。
資源を追加する場合は、資源の追加ウィザードより行います。
資源を追加する手順
資源を追加する手順を以下に示します。
資源の追加
資源を追加する方法について以下に示します。
ジョブステップ定義ダイアログの資源定義画面から[追加]ボタンをクリックすると、資源の追加ウィザードが表示されます。初期画面は以下の画面です。
[資源の新規作成]ボタンを選択します。
[次へ]ボタンをクリックすると、資源定義情報設定画面が表示されます。
[資源名]にジョブステップ内で一意な資源名を設定します。
[使用する資源]の種別を設定します。
[ファイルを連結する]をチェック指定した場合、[資源名]には、ジョブステップに存在する資源名が指定できます。[連結番号]には、ファイルを連結する順番を1~9999で指定します。(バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ)
[終了]ボタンをクリックすると、資源定義設定ダイアログが表示されるので、資源定義を行います。資源定義設定ダイアログの詳細は“A.1.7.6 資源定義設定ダイアログ”を参照してください。
編集中のジョブ定義内の資源を参照して追加
編集中のジョブ定義内の資源定義を参照して、資源を追加する方法について、以下に示します。
資源の追加ウィザードの資源の追加画面から[参照作成]ボタンを選択します。
[次へ]ボタンをクリックすると、資源選択画面が表示されます。
資源の選択画面の操作方法を以下に示します。
[資源]一覧から参照する資源を選択します。
[詳細]に選択した資源の詳細情報が表示されます。
[次へ]ボタンをクリックすると、 資源定義情報変更画面が表示されます。
[資源名]には、参照元の資源定義に指定された資源名が表示されるので、ジョブステップ内で一意となる資源名を設定します。
[終了]ボタンをクリックすると、資源定義設定ダイアログが表示されるので、資源定義を行います。資源定義設定ダイアログの詳細は“A.1.7.6 資源定義設定ダイアログ”を参照してください。
バッチジョブ定義ファイル中のステップを参照して追加
バッチジョブ定義ファイル中の資源を参照して追加する方法について以下に示します。
資源の追加ウィザードの資源の追加画面から[ファイル参照]ボタンを選択します。
[次へ]ボタンをクリックすると、バッチジョブ定義ファイル選択画面が表示されます。
バッチジョブ定義ファイル選択画面から、プロジェクト名を指定する場合と、ファイル名を指定する場合では手順が異なるため、それぞれについて説明します。
プロジェクト名を指定する場合は、指定したバッチジョブ定義プロジェクト配下のバッチジョブ定義ファイルからステップを参照します。
バッチジョブ定義ファイル選択画面からプロジェクト名を指定する場合の手順を以下に示します。
[プロジェクト]ボタンを指定し、[プロジェクト名]に参照するバッチジョブ定義プロジェクトのフォルダ名を指定します。
または、[参照]ボタンをクリックしてプロジェクトを指定します。
[参照]ボタンをクリックすると、プロジェクト選択ダイアログが表示されます。
参照するバッチジョブ定義ファイルが格納されているプロジェクトを選択し、[OK]ボタンをクリックします。初期状態では、現在編集中のバッチジョブ定義ファイルが属するプロジェクトが選択されています。
ダイアログから選択したプロジェクトがバッチジョブ定義ファイル選択画面の[プロジェクト名]に設定されます。
[次へ]ボタンをクリックします。バッチジョブ定義ファイル選択画面が表示されます。
[バッチジョブ定義ファイル]一覧から、参照する資源を定義したバッチジョブ定義ファイルを選択します。
[次へ]ボタンをクリックします。[次へ]ボタンをクリックすると、資源の選択画面が表示されます。以降は資源の選択画面を表示した場合と同じ手順です。
資源の選択画面については、“資源の選択画面”を参照してください。
ファイル名を指定する場合は、参照する資源を定義したバッチジョブ定義ファイルを指定します。
バッチジョブ定義ファイル選択画面からファイル名を指定する場合の手順を以下に示します。
[ファイル]ボタンを選択し、[ファイル名]に参照する資源を定義したバッチジョブ定義ファイル名を指定します。または、[参照]ボタンをクリックしてファイルを選択します。[参照]ボタンをクリックすると、ファイルを開くダイアログが表示されます。
参照するバッチジョブ定義ファイルを選択し、[OK]ボタンをクリックします。初期状態では、マイドキュメント配下が表示されます。
ダイアログから選択したファイル名がバッチジョブ定義ファイル選択画面の[ファイル名]に設定されます。
[次へ]ボタンをクリックします。[次へ]ボタンをクリックすると、資源の選択画面が表示されます。以降は資源の選択画面を表示した場合と同じ手順です。
資源の選択画面については、“資源の選択画面”を参照してください。
資源定義設定ダイアログでは、資源の種類や作成・使用方法、後処理といった資源全体の情報を設定します。ジョブステップ定義ダイアログの資源定義画面から[更新]ボタンをクリック、または資源の追加ウィザードから追加方法を指定して[終了]ボタンをクリックすると、資源定義設定ダイアログが表示されます。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合
本ダイアログ全体を参照するためにはスクロールバーを使用します。本ダイアログをスクロールしたイメージを以下に示します。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLでない場合
資源名の指定
[資源名]にジョブステップ内で一意となる資源名を設定します。
ファイルを使用する場合
ファイルを新たに割り当てる場合は、[使用する資源]から[ファイル]ボタンを選択します。[ファイル]ボタンを選択すると [ファイル名]配下が入力できるので、ファイルに必要な情報を設定します。
[ディレクトリ名]を以下のいずれかの形式で指定します。
ファイルパスの論理化機能を使用しない場合
[ディレクトリを使用する]を選択し、ディレクトリ名を絶対パスで設定します。
ファイルパスの論理化機能を使用する場合
論理ディレクトリを使用する場合
[論理ディレクトリを使用する]を選択し、論理ディレクトリ名を設定します。
デフォルト論理ディレクトリを使用する場合/論理ディレクトリ選択を使用する場合
[デフォルト論理ディレクトリを使用する]を選択し、ディレクトリ名を省略します。[ディレクトリ名]はグレーアウトされます。
世代ファイルを使用する場合には、btfwaddgenfileinfコマンドで設定したディレクトリ名を指定します。
btfwaddgenfileinfコマンドについては、“Interstage Job Workload Server リファレンス”を参照してください。
[ファイル名]に資源として使用するファイル名を設定します。
ファイル名を決める必要がない場合は、[一時ファイルを使用する]をチェックすると[ファイル名]はグレーアウトされ、ファイル名を設定する必要はありません。
世代ファイルを使用する場合には、[世代ファイルを使用する]をチェックし、[ファイル名]には世代ファイル名を設定します。また、世代番号を[相対世代番号]または[絶対世代番号]で設定します。
ファイル名の設定にはパスは含めません。ファイル名にパス区切り文字を使用するとエラーとなります。
ファイルの作成方法・使用方法を指定します。
“資源の作成・使用方法の指定”を参照して、指定してください。
ファイルの後処理を指定します。
“資源の後処理の指定”を参照して、指定してください。
ファイルに対して追加で書き込みを行う場合、[ファイル追加書きを使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。
ファイルの高速処理を使用する場合は、[ファイルの高速処理を使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。
先行ステップの資源を使用する場合
先行ステップが使用した資源を再度使用する場合は、[使用する資源]から[先行ステップの資源]ボタンを選択します。[先行ステップの資源]ボタンを選択すると [先行ステップの資源名]配下が入力できるので、先行ステップの参照に必要な情報を設定します。
[先行ステップ名]から先行ジョブステップ名または先行プロシジャ呼出しステップ名を設定します。[先行ステップ名]には、同じジョブ内の先行したステップ名の一覧が表示されます。
[先行プロシジャ内のジョブステップ名]に先行プロシジャ呼出しステップで呼び出したプロシジャ内のジョブステップ名を設定します。[先行ステップ名]から先行プロシジャ呼出しステップを指定した場合だけ、入力できます。
[参照する資源名]に先行ジョブステップまたは先行プロシジャ呼出しステップで定義した資源名を設定します。[参照する資源名]には、[先行ステップ名]で指定したステップに定義されている資源名の一覧が表示されます。[先行ステップ名]で先行プロシジャ呼出しステップ名を指定した場合は、[参照する資源名]には資源名は表示されないため、資源名を直接入力します。
資源を定義するジョブステップが、ジョブまたはプロシジャの先頭のステップの場合は、先行ステップが存在しないため、[先行ステップの資源]は選択できません。
ファイルの作成方法・使用方法を指定します。
“資源の作成・使用方法の指定”を参照して、指定してください。
ファイルの後処理を指定します。
“資源の後処理の指定”を参照して、指定してください。
ファイルに対して追加で書き込みを行う場合、[ファイル追加書きを使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。
ファイルの高速処理を使用する場合は、[ファイルの高速処理を使用する]をチェックします。バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。
ファイルを連結する場合
ファイルを連結する場合には、[ファイルを連結する]をチェックします。この場合、資源の作成・使用方法は、[既存のファイルを参照する]のみ選択可能です。また、[ファイルの追加書きを行う]の指定項目はグレーアウトされます。
[連結番号]には、ファイルの連結順序を示す値を1~9999で指定します。小さい値から昇順でファイルを連結します。連結番号は、連続している必要はありません。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。
ファイルを連結する場合には、1つの資源名に対して複数のファイルを指定します。連結するファイルの資源定義すべてに同じ資源名を指定します。
ダミーファイルを使用する場合
ダミーファイルを使用する場合には、[ダミーファイルを使用する]をチェックします。[使用する資源]の指定項目のうち、[ファイル]ボタンとファイル連結の指定以外の指定項目はグレーアウトされます。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLの場合のみ設定できます。
nullデバイスを使用する場合
nullデバイスを使用する場合は、[nullデバイスを使用する]をチェックします。[使用する資源]の指定項目のうち、[ファイル]ボタン以外の指定項目はグレーアウトされます。
バッチアプリケーションの種別がCOBOLでない場合のみ設定できます。
資源の作成・使用方法の指定
[資源の作成・使用方法]を設定します。
[新規にファイルを使用する]ボタン
ファイルを新しく作成する場合に選択します。ファイルは排他モードで使用します。本ボタンを選択すると、配下のボタンおよび[資源の使用量]域が操作できます。
[ファイルが存在した場合はそのまま使用する]をチェックした場合は、ファイルの新規作成時にすでにファイルが存在した場合、既存のファイルをそのまま排他モードで使用します。
[既存のファイルを更新する]ボタン
既存ファイルを更新する場合に選択します。ファイルは排他モードで使用します。本ボタンを選択すると、[資源の使用量]域が操作できます。
[既存のファイルを参照する]ボタン
既存ファイルを参照する場合に選択します。本ボタンを選択すると、配下のボタンが操作できます。なお、[既存のファイルを参照する]ボタンを選択した場合には、[ファイルの追加書きを行う]の指定項目はグレーアウトされます。
[ファイルを排他的に使用する]をチェックした場合は、既存ファイルを排他モードで使用します。
[ファイルを排他的に使用する]をチェックしない場合は、既存ファイルを共用モードで使用します。[資源の後処理]域の[ジョブステップが正常終了した場合]と[ジョブステップが異常終了した場合]のいずれにも[削除]は選択できません。選択するとエラーとなります。
[資源の使用量]を設定します。
[使用容量]に、使用するファイルの容量を設定します。
容量は数値と単位で設定します。数値は0~9999の範囲で指定します。単位はKByte、MByte、GByteのいずれかを選択します。
[使用容量]の初期値は0KByteです。
[上限値]は設定できません。
[使用容量]に0を指定した場合、または、[使用容量]の値を省略した場合は、ファイル容量の事前チェック対象にはなりません。
この場合、当該ファイルを使用している間は容量管理の対象外のため、ジョブの実行中に容量不足が発生し、アプリケーションの書込みが失敗する可能性があります。
したがって、バッチアプリケーションからファイルを使用する場合は、[使用容量]に十分なファイル容量を設定することを推奨します。
ファイルの事前容量チェック機能を無効にして運用する場合は、[使用容量]の指定値は無視します。
資源の後処理の指定
[資源の後処理]を指定します。
[ジョブステップが正常終了した場合]
ジョブステップが正常終了した場合の、ジョブステップが使用したファイルの後処理を設定します。
[削除]ボタンを選択した場合は、ジョブステップが正常終了時にファイルを削除します。
[保持]ボタンを選択した場合は、ジョブステップが正常終了時にファイルを削除しません。
[後続ステップへ渡す]ボタンを選択した場合、資源の後処理は[保持]ボタンを選択したものと扱い、引継ぎ対象となる後続のジョブステップの[資源の後処理]の選択に依存します。なお、引継ぎ対象となる後続のジョブステップが存在しない場合、ジョブの終了時の扱いは以下のとおりです。
[後続ステップへ渡す]ボタンを選択したジョブステップでファイルを新規に作成した場合は、ジョブ終了時にファイルを削除します。
[後続ステップへ渡す]ボタンを選択したジョブステップで既存のファイルを利用した場合は、ジョブ終了後もファイルを保持します。
[ジョブステップが異常終了した場合]
ジョブステップが異常終了した場合の、ジョブステップが使用したファイルの後処理を設定します。
[削除]ボタンを選択した場合は、ジョブステップが異常終了時にファイルを削除します。
[保持]ボタンを選択した場合は、ジョブステップが異常終了時にファイルを削除しません。
[データの書込み同期を取る]
[データの書込み同期を取る]は選択できません。
コメントの入力
[コメント]に、資源定義についてのコメントを入力します。[コメント]の入力は省略できます。
カスケードジョブの場合の注意事項
カスケードジョブの場合、以下の注意事項があります。
先頭のカスケードジョブステップ
先頭のカスケードジョブステップは、以下のとおりに定義する必要があります。
入力ファイル
後述する出力ファイルの条件と一致しない資源定義を入力ファイルとして扱います。
後述する出力ファイルの条件と一致する資源定義はできません。
入力ファイルとなる資源定義は2つ以上定義できません。ただし、2つ以上の資源定義で[ファイルを連結する]を指定した場合は、1つの入力ファイルとして扱います。
出力ファイル
以下の3つの条件すべてが一致する資源定義を出力ファイルとして扱います。
[ファイル]を選択している。
[新規にファイルを作成する]を指定している。
[ジョブステップが正常終了した場合]の[後続ステップに渡す]を選択している。
出力ファイルについてのその他の注意事項
出力ファイルとなる資源定義を1つ定義する必要があります。
[資源の使用量-使用容量]の指定は可能ですが、本ファイルは名前付きパイプとなるため意味がありません。
[ファイルの追加書きを行う]は指定できません。
[ファイルの高速処理を使用する]は指定できません。
入力ファイルと出力ファイルで共通の注意事項
[ダミーファイルを使用する]、および[nullデバイスを使用する]は指定できません。
中間のカスケードジョブステップ
中間のカスケードジョブステップは、以下のとおりに定義する必要があります。
入力ファイル
以下のすべての条件が一致する資源定義を入力ファイルとして扱います。
[先行ステップの資源]を選択している。
[既存のファイルを参照する]を指定し[ファイルを排他的に使用する]をチェックしている。
出力ファイル
以下の3つの条件すべてが一致する資源定義を出力ファイルとして扱います。
[ファイル]を選択している。
[新規にファイルを作成する]を指定している。
[ジョブステップが正常終了した場合]の[後続ステップに渡す]を選択している。
出力ファイルについてのその他の注意事項
[資源の使用量-使用容量]の指定は可能ですが、本ファイルは名前付きパイプとなるため意味がありません。
[ファイルの追加書きを行う]は指定できません。
[ファイルの高速処理を使用する]は指定できません。
入力ファイルと出力ファイルで共通の注意事項
入力ファイル、出力ファイルとなる資源定義を1つずつ定義する必要があります。
[ファイルを連結する]を指定することはできません。
[ダミーファイルを使用する]、および[nullデバイスを使用する]は指定できません。
最終のカスケードジョブステップ
最終のカスケードジョブステップは、以下のとおりに定義する必要があります。
入力ファイル
以下のすべての条件が一致する資源定義を入力ファイルとして扱います。
[先行ステップの資源]を選択している。
[既存のファイルを参照する]を指定し[ファイルを排他的に使用する]をチェックしている。
入力ファイルについてのその他の注意事項
入力ファイルとなる資源定義を1つ定義する必要があります。
[ダミーファイルを使用する]、および[nullデバイスを使用する]は指定できません。
[ファイルの高速処理を使用する]は指定できません。
出力ファイル
前述の入力ファイルの条件と一致しない資源定義を出力ファイルとして扱います。
前述の入力ファイルの条件と一致する資源は定義できません。
出力ファイルとなる資源定義は2つ以上定義できません。
入力ファイルと出力ファイルで共通の注意事項
[ファイルを連結する]を指定することはできません。
カスケードジョブの資源定義について、上記を表にまとめると以下のとおりです。
指定項目 | 先頭のカスケード | 中間のカスケード | 最終のカスケード | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
入力 | 出力 | 入力 | 出力 | 入力 | 出力 | |||
使用する資源 | 先行ステップの資源 | ○ | × | ◎ | × | ◎ | ○ | |
ファイル | ○ | ◎ | × | ◎ | × | ○ | ||
ファイルを連結する | ○ | × | × | × | × | × | ||
ダミーファイルを使用する | × | × | × | × | × | ○ | ||
世代ファイルを使用する | ○ | △ | △ | △ | △ | ○ | ||
新規にファイルを作成する | ○ | ◎ | × | ◎ | × | ○ | ||
既存ファイルを更新する | ○ | × | × | × | × | ○ | ||
既存のファイルを参照する | ○ | × | ◎ | × | ◎ | ○ | ||
| ファイルを排他的に使用する | ○ | × | ◎ | × | ◎ | ○ | |
資源の使用量 | 使用容量 | ○ | △ | × | △ | × | ○ | |
正常終了 | 削除 | ○ | × | △ | × | △ | ○ | |
保持 | ○ | × | △ | × | △ | ○ | ||
後続ステップへ渡す | ○ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ||
異常終了 | 削除 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
保持 | ○ | △ | △ | △ | △ | ○ | ||
ファイルの追加書きを行う | ○ | × | × | × | × | ○ | ||
ファイルの高速処理を使用する | ○ | × | × | × | × | ○ |
(◎:指定必須 ○:指定可 △:指定無視 ×:指定不可)
マルチジョブコントローラに関する定義を設定する方法について、以下に示します。
マルチジョブコントローラの設定
ジョブステップ定義ダイアログの[マルチジョブ]タブをクリックすると、マルチジョブコントローラ定義画面が表示されます。以下に画面イメージと各部品の説明を示します。
[カスケードモードで実行する]
[カスケードモードで実行する]をチェックして、当該ジョブステップについてカスケード開始節またはカスケード終了節を設定します。以下のどちらかを選択します。
[開始節]: 当該ジョブステップをカスケード開始節として定義します。
[終了節]: 当該ジョブステップをカスケード終了節として定義します。
マルチジョブコントローラの設定は、編集中のジョブステップの実行条件定義が以下のいずれかの場合、無効状態になります。
実行条件が“先行ステップがすべて正常終了した場合のみ実行する”でない
迂回条件が1件以上定義されている
[カスケードモードで実行する]をチェックした場合、バッチアプリケーション定義画面の[資源の獲得・回収のみ]ボタンは無効となります。