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Interstage Job Workload Server V9.2.0 セットアップガイド

B.4.1 Symfowareシステムのセットアップ

バッチジョブ定義データベース環境であるSymfowareシステムのセットアップについて説明します。

セットアップの手順

Symfowareシステムのセットアップの作業手順を以下に示します。

B.4.1.1 Symfowareのシステムファイルの作成

rdbsetupコマンドを使用して、“B.3.5 セットアップ情報ファイルの作成”をもとに、Symfowareのシステムファイル(Symfoware資源)を作成します。
rdbsetupコマンドの形式を以下に示します。

rdbsetup -s 規模

rdbsetupコマンドで作成するSymfowareのシステムファイル(Symfoware資源)については、“付録C rdbsetupコマンドが作成する資源と格納場所”を参照してください。


rdbsetupコマンドでシステムファイルを作成すると、アーカイブログファイルも作成されます。
バッチジョブ定義データベース環境では、アーカイブログファイルは使用しません。
したがって、必ず“B.4.1.2 アーカイブログファイルの削除”を行ってください。

B.4.1.2 アーカイブログファイルの削除

バッチ実行基盤ではアーカイブログファイルは使用しないため、アーカイブログファイルの削除を行います。
アーカイブログファイルの削除は、rdblogコマンドの“-Dオプション、-aオプション”を使用します。
rdblogコマンドの形式を以下に示します。

rdblog -D -a アーカイブログファイル


rdblogコマンドの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。


セットアップ情報ファイルの"ARCHIVE_LOG_PATH"パラメタに”/WORK/arclog/RDBBTFW”を指定した例を以下に示します。

rdblog -D -a /WORK/arclog/RDBBTFW/rdbalogfile01
rdblog -D -a /WORK/arclog/RDBBTFW/rdbalogfile02

B.4.1.3 Symfowareシステムの起動

Symfowareシステムを起動します。
Symfowareシステムを起動するrdbstartコマンドを以下に示します。

rdbstart


rdbstartコマンドの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

B.4.1.4 データベース認証方法の設定

データベースにアクセスするための認証の方式として、DBMSユーザ認証を設定します。
DBMSユーザ認証の設定は、DDLのSET SYSTEM PARAMETER文を記述したファイルを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。

SET SYSTEM PARAMETER文の実行パラメタについて以下に示します。

実行パラメタ

記述数

USER_CONTROL(*1)

利用者制御機能の指定

1

MAX_MEMORY_USE(*2)

1つのコネクションで使用可能なメモリ量

1

MAX_CONNECTION(*2)

1人の利用者がSymfowareシステムに対して、同時に接続可能なコネクション数

1

*1必須パラメタです。
*2 バッチジョブ定義データベースのメモリ空間で64bitを選択した場合、または、製品版のSymfoware Server Enterprise Extended Editionを使用する場合は必須です。
  バッチジョブ定義データベースのメモリ空間で32bitを選択した場合、または、製品版のSymfoware Server Enterprise Editionを使用する場合は指定できません。

実行パラメタ

記述数

USER_CONTROL

利用者制御機能の指定

1

MAX_MEMORY_USE

1つのコネクションで使用可能なメモリ量

1

MAX_CONNECTION

1人の利用者がSymfowareシステムに対して、同時に接続可能なコネクション数

1

※ 上記実行パラメタはすべて必須です。

データベース認証方法に関するパラメタ

セキュリティ運用形態のチューニングパラメタは、どのようなセキュリティ機能を動作させるかを制御するパラメタです。

USER_CONTROL

【指定形式】
USER_CONTROL = YES
【パラメタの意味】
利用者制御機能を使用することを指定します。
YESを指定します。

MAX_MEMORY_USE

【指定形式】
MAX_MEMORY_USE = 0
【パラメタの意味】
1つのコネクションで使用可能なメモリ量を指定します。
0を指定します。

MAX_CONNECTION

【指定形式】
MAX_CONNECTION = コネクション数
【パラメタの意味】
1人の利用者がSymfowareシステムに対して、同時に接続可能なコネクション数を指定します。見積もったシステム規模に応じて、以下の値を指定します。

  • small : "64" を指定します。

  • moderate : "128" を指定します。

  • large : "512" を指定します。

  • super : "1000" を指定します。

SET SYSTEM PARAMETER文の記述例

DBMSユーザ認証の設定、およびセキュリティパラメタの設定は、DDLのSET SYSTEM PARAMETER文を記述したファイルを作成して、rdbddlexコマンドを使用して行います。


SET SYSTEM PARAMETER文を記述したファイル
ファイル名: setsysparam.ddl

  • バッチジョブ定義データベースのメモリ空間で64bitを選択した場合、または、製品版のSymfoware Server Enterprise Extended Editionを使用する場合

    SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES,MAX_MEMORY_USE = 0,MAX_CONNECTION = 64;

    *同時接続可能数を64に設定

  • バッチジョブ定義データベースのメモリ空間で32bitを選択した場合、または、製品版のSymfoware Server Enterprise Editionを使用する場合

    SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES;

  


SET SYSTEM PARAMETER USER_CONTROL = YES,MAX_MEMORY_USE = 0,MAX_CONNECTION = 64;

  

コマンドの投入例

rdbddlex setsysparam.ddl


rdbddlexコマンドの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

B.4.1.5 Symfowareシステムの停止

Symfowareシステムを停止します。
Symfowareシステムを停止する、rdbstopコマンドを以下に示します。

rdbstop


rdbstopコマンドの詳細は、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。


バッチ受付サービス起動中に、Symfowareシステムを停止/強制停止しないでください。