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Interstage Job Workload Server V9.2.0 セットアップガイド

4.2.4 バッチワークユニットの環境設定

バッチワークユニットの環境設定の手順を以下に示します。


ここで登録したワークユニット定義は、バッチアプリケーションの配備を行ったあとの手順“6.4.5 バッチワークユニットでの環境変数の設定”で再度更新し、再登録します。

4.2.4.1 ワークユニット定義ファイルの編集

セットアップコマンドが生成したワークユニット定義ファイルを、“2.3.2.4 バッチワークユニットの設計”時に決定した値をもとに、以下の設定項目を追加/編集してください。

編集するワークユニット定義ファイルの定義項目について、以下に説明します。

環境変数(バッチ実行基盤で使用する文字コードの設定)

2.3.1.1 文字コードの設計”にて決定した、バッチ実行基盤で使用する文字コードを設定します。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Control Option
定義項目名 : Environment Variable

設定値 : 以下の2つを設定

  • Environment Variable: LANG=バッチ実行基盤で使用する文字コードに応じた値

  • Environment Variable: OD_CODE_SET=バッチ実行基盤で使用する文字コードに応じた値


LANG、OD_CODE_SETには必ず同じ文字コードを設定してください。

設定値 : 以下の1つを設定しますが、バッチサーバ環境のセットアップコマンド(btfwcrtbtenvコマンド)で適切な値が設定されているため編集は不要です。

  • Environment Variable: OD_CODE_SET=バッチ実行基盤で使用する文字コードに応じた値

環境変数の詳細は、バッチワークユニットの設定の“D.2.2.5 Environment Variable:環境変数”を参照してください。

プロセス縮退運用

セットアップコマンドでは「プロセス縮退運用する」指定になっています。
縮退運用をしたくない場合には設定を変更する必要があります。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Control Option
定義項目名 : Process Degeneracy

設定値 : NO

プロセス縮退運用の詳細は、バッチワークユニットの設定の“D.2.2.9 Process Degeneracy: プロセス縮退運用”を参照してください。

カレントディレクトリの退避世代数

セットアップコマンドでは「1世代」指定になっています。
退避世代数を増やしたい場合には設定を変更する必要があります。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Control Option
定義項目名 : Number of Revision Directories

設定値 : 0~5

カレントディレクトリの退避世代数の詳細は、バッチワークユニットの設定の“D.2.2.10 Number of Revision Directories: カレントディレクトリの退避世代数”を参照してください。

アプリケーションのプロセスモード


セットアップコマンドでは「スレッドモード」の指定になっています。
プロセスモードにして運用したい場合には設定を変更する必要があります。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Application Program
定義項目名 : Process Mode

設定値 : YES

動作モードの詳細は、バッチワークユニットの設定の“D.2.3.4 Process Mode:プロセスモード”を参照してください。


Windows(R)では、プロセスモードはサポートしていません。



ワークユニット定義ファイルの設定内容については、“付録D バッチワークユニットの設定”を参照してください。


ワークユニット定義ファイルの編集で、「バッチ実行基盤の使用する文字コード」と「カレントディレクトリの退避世代数」を設定する例を以下に示します。(太字部分が編集した部分です。)

[WORK UNIT]
Name : jobq001_CWU
Kind : ASYNC
Batch Mode : YES
[Control Option]
Current Directory : /MCBATT/jobq001/BTWU
Application Retry Count : 6
Process Degeneracy : YES
Environment Variable: LANG=ja
Environment Variable: OD_CODE_SET=EUC Number of Revision Directories : 2 [Application Program] Destination : jobq001_CSTEPdest Concurrency : 5

[WORK UNIT]
Name : jobq001_CWU
Kind : ASYNC
Batch Mode : YES
[Control Option]
Current Directory : /MCBATT/jobq001/BTWU
Application Retry Count : 6
Process Degeneracy : YES
Environment Variable: LANG=ja_JP.UTF-8
Environment Variable: OD_CODE_SET=UTF8 Number of Revision Directories : 2 [Application Program] Destination : jobq001_CSTEPdest Concurrency : 5

[WORK UNIT]
Name : jobq001_CWU
Kind : ASYNC
Batch Mode : YES
[Control Option]
Current Directory : D:\MCBATT\jobq001\BTWU
Application Retry Count : 6
Process Degeneracy : YES
Environment Variable: OD_CODE_SET=SJISMS
Number of Revision Directories : 2 [Application Program] Destination : jobq001_CSTEPdest Concurrency : 5


4.2.4.2 ワークユニット定義の再登録

セットアップコマンドの実行によって登録されたワークユニット定義を、編集したワークユニット定義ファイルで再登録(上書き)します。

ワークユニット定義を再登録するisaddwudefコマンドの形式を以下に示します。

isaddwudef -o 編集したワークユニット定義ファイル名

再登録するため、必ず-oオプション(上書き)を指定してください。


isaddwudefコマンドの詳細は、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

4.2.4.3 コマンド/スクリプト用のアプリケーション連携実行基盤定義ファイルの編集

アプリケーション連携実行基盤定義ファイルは、アプリケーション連携実行基盤の定義情報を保持するファイルです。“2.3.1.1 文字コードの設計”にて決定した、バッチ実行基盤で使用する文字コードを設定します。


コマンド/スクリプト用のアプリケーション連携実行基盤定義ファイルは、以下の2つがあります。両方のファイルを編集する必要があります。

コマンド/スクリプト用のアプリケーション連携実行基盤定義ファイルは、以下の1つだけです。

設定するタグと値は以下のとおりです。


上記以外の項目は編集しないでください。


コマンド/スクリプト用のアプリケーション連携実行基盤定義ファイルに、使用するコード系としてEUCを指定した例を以下に示します。(太字が変更した部分です)

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<apfw-config>
       <framework-config>
                 <cobol-usage>off</cobol-usage>
                 <server-charset>EUC</server-charset>
</framework-config> </apfw-config>

*上記の例は、修正に関係のない行は省略しています