[可変情報]
{0}:ソケットのタイプ
{1}:接続先マシン名またはIPアドレス
{2}:接続先ポート
[意味]
接続先マシン名またはIPアドレス{1}、ポート{2}への接続に失敗しました。
[システムの処理]
com.sun.corba.ee.transport.ORBTCPConnectTimeoutsプロパティの値に従いコネクション接続のリトライを行い、リトライ後もコネクション接続に失敗した場合は、アプリケーションに例外を通知します。
[ユーザの対処]
以下のいずれかの方法で対処してください。
接続先のシステムでJava EEアプリケーションが起動されているかを確認してください。
{1}がマシン名である場合は、hostsファイルの内容やDNSの設定に誤りがないかを確認してください。
接続先のシステムまたは経路の途中で、ファイアウォールの設定がされていないか確認してください。
上記のいずれにも該当しない場合は、接続先マシン{1}へのネットワークに異常がないかをネットワークトレースなどを採取して確認してください。
[意味]
通信先でメッセージを正しく受信できませんでした。
[システムの処理]
コネクションを閉塞して、処理を中断します。
[ユーザの対処]
クライアント側で、リクエストを再送してください。
[可変情報]
{0}:IIOPリスナーのネットワークアドレス(マシン名またはIPアドレス) (注)
{1}:IIOPリスナーのポート番号
注) IIOPリスナーのネットワークアドレスが未設定(0.0.0.0)の場合、"all interfaces"と出力されます。
[意味]
指定されたネットワークアドレス(マシン名またはIPアドレス)、およびポート番号でIIOPリスナーを作成できません。
[システムの処理]
処理を中断します。
[ユーザの対処]
IIOPリスナーのネットワークアドレス(マシン名またはIPアドレス)、およびIIOPリスナーのポートを確認してください。
注意
ネットワークアドレスには、IPアドレス、またはDNSで解決可能なホスト名を指定してください。
IPCOMと連携したIIOP通信の負荷分散機能を利用している場合は、ネットワークアドレスには、仮想ホスト名を指定する必要があります。なお、IIOPリスナーのネットワークアドレスの設定方法については、「IPCOMを利用した負荷分散」の「5.21.1 環境設定方法」を参照してください。
「7.12 ポートのチューニング」を参照し、ポート番号のチューニングを行ってください。
IJServerクラスタのIIOPリスナーのポートにシステムプロパティ${IIOP_LISTENER_PORT}以外の値を指定している場合は、システムプロパティ${IIOP_LISTENER_PORT}を指定してください。
[可変情報]
{0}:詳細情報
[意味]
accept処理で入出力例外が発生しました。
[システムの処理]
アプリケーションに例外を通知します。
[ユーザの対処]
Interstage Java EE管理コンソールを使用して、IJServerクラスタのIIOPリスナー(SSL、またはSSL_MUTUALAUTH)に指定したサイト証明書のニックネームを確認してください。
Interstage証明書環境(またはJDKのkeytoolで作成したキーストア)作成時、サイト証明書のニックネームに英大文字を含めた場合でも、IIOPリスナーには英大文字は使用せず、英大文字は英小文字に変換して指定してください。英大文字を指定した場合、IIOP通信をSSLで行うことができません。
[可変情報]
{0}:返信待機時間の値(ミリ秒)
[意味]
サーバに発行したリクエストが返信待機時間に返信されなかったため、クライアント側でタイムアウトが発生しました。
[システムの処理]
アプリケーションに例外を通知します。
[ユーザの対処]
サーバ側の処理が長くかかりすぎているか、またはサーバ側の処理がハングアップしている場合は、サーバ側の処理を見直してください。
クライアント側のリクエスト返信待機時間が短い場合は、com.sun.corba.ee.transport.ORBWaitForResponseTimeoutプロパティの値を増やすなどの対処を実施し、リクエスト返信待機時間を増やしてください。
本メッセージが通知された場合、クライアントアプリケーションには例外が通知されます。クライアントアプリケーションで、必要に応じてリクエストを再送してください。
[可変情報]
{0}:全体待ち時間(ミリ秒)
{1}:合計経過時間(ミリ秒)
[意味]
ソケットへの書き込みでタイムアウトが発生しました。
[システムの処理]
クライアントアプリケーションに例外を通知します。
なお、クライアントがリクエスト送信中の場合で、リトライ可能と判断した場合は、リクエストの再送信が行われます。
[ユーザの対処]
以下の対処を実施してください。
com.sun.corba.ee.transport.ORBTCPTimeoutsプロパティの値が小さい場合は、値を増やしてください。
サーバ・クライアント間でネットワークが切断されていないかを確認してください。
頻繁に本エラーが発生する場合は、ネットワーク環境を見直して信頼性の高いネットワークを構築してください。
サーバアプリケーションのGC時間を確認し、JVMオプションのヒープサイズ指定を見直して、GC時間がタイムアウト時間内に収まるよう調整してください。
[可変情報]
{0}:送信済みデータ長(byte)
{1}:総データ長(byte)
{2}:待ち時間(ミリ秒)
{3}:最大待ち時間(ミリ秒)
[意味]
リプライデータの送信処理中に、予期せぬ例外が発生しました。
[システムの処理]
リプライデータはクライアントアプリケーションに通知されません。
[ユーザの対処]
リプライデータの送信処理中に、クライアントからコネクションを切断された可能性があります。
クライアントに通知されているメッセージを確認し、例外が発生した原因を取り除いてください。
[可変情報]
{0}:全体待ち時間(ミリ秒)
{1}:合計経過時間(ミリ秒)
[意味]
ソケットからの読み取りでタイムアウトが発生しました。
[システムの処理]
クライアントがリクエスト送信中の場合、送信中のリクエストがキャンセルされ、リクエストの再送信が行われます。
クライアントがリプライ待ち中の場合、クライアントアプリケーションに例外を通知します。
[ユーザの対処]
以下の対処を実施してください。
com.sun.corba.ee.transport.ORBTCPTimeoutsプロパティの値が小さい場合は、値を増やしてください。
サーバ・クライアント間でネットワークが切断されていないかを確認してください。
頻繁に本エラーが発生する場合は、ネットワーク環境を見直して信頼性の高いネットワークを構築してください。
IPCOM と連携したIIOP通信の負荷分散機能を利用している場合は、ORB の最大メッセージ分割サイズを確認してください。
注意
IPCOMと連携したIIOP通信の負荷分散機能を利用する場合は、ORBの最大メッセージ分割サイズをデータが分割されないサイズに拡張する必要があります。
[可変情報]
{0}:最大受信バッファサイズ
{1}:受信データサイズ
[意味]
受信データサイズが最大受信バッファサイズを超えたため、データを受信することができません。
[システムの処理]
アプリケーションに例外を通知します。
[ユーザの対処]
最大メッセージ分割サイズが受信バッファサイズより小さくなるようにチューニングを行ってください。
受信バッファサイズの変更
本メッセージが出力されたコンテナのJVMオプションに以下のように設定します。JVMオプションは、asadminコマンドのcreate-jvm-optionsサブコマンドを使用して設定できます。
-Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBMaximumReadByteBufferSize=値
最大メッセージ分割サイズの変更
通信相手がクライアントの場合、com.sun.corba.giop.ORBFragmentSizeプロパティを変更します。
-Dcom.sun.corba.giop.ORBFragmentSize=値
通信相手がコンテナの場合、ORBの最大メッセージ分割サイズを変更します。ORBの設定は、Interstage Java EE管理コンソール、およびasadminコマンドを使用して変更できます。
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。
Interstage Java EE管理コンソールヘルプ
asadminコマンドのsetサブコマンドの「11.18.3.3 configs.config.iiop-serviceの定義項目」