IIOPサービスでは、アプリケーションの稼働状況を監視するためのタイムアウト監視機能を備えており、クライアント/サーバアプリケーションの動作中に、クライアントでサーバメソッドが発行されてから、そのメソッドがクライアントに復帰するまでの時間を監視します。
本監視機能の設定は、クライアントのJava VMでJava VMオプション(システムプロパティ)として指定します。
com.sun.corba.ee.transport.ORBWaitForResponseTimeout
タイムアウト時間(ミリ秒)
1~2147483647
注) 1未満の値を設定してもパラメタチェックでエラーとなりませんが、実際の疎通時に即時タイムアウトとなるので1以上の値を設定してください。
1800000(30分)
IJServerクラスタをクライアントとして使用する場合: Java VMオプションに設定します。
-Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBWaitForResponseTimeout=設定値
アプリケーションクライアントコンテナの場合: VMARGS環境変数に設定します。
set VMARGS=-Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBWaitForResponseTimeout=設定値
VMARGS=-Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBWaitForResponseTimeout=設定値 export VMARGS
スタンドアロンクライアントの場合: Java VMオプションに設定します。
-Dcom.sun.corba.ee.transport.ORBWaitForResponseTimeout=設定値
クライアントにサーバメソッドが復帰するまでの待機時間が設定値を超えた場合、クライアントへ以下の例外が通知されます。EJBのビジネスインタフェースを使用している場合には、以下の例外メッセージを持つjavax.ejb.EJBException例外が通知されます。
この時、サーバで処理中のリクエストはキャンセルされません。また、クライアントとサーバ間のコネクションは接続されたままとなります。
java.rmi.MarshalException: CORBA COMM_FAILURE 1398079707 Maybe; nested exception is: org.omg.CORBA.COMM_FAILURE: vmcid: SUN minor code: 219 completed: Maybe
注意
IJServerクラスタプロセス内の呼出しの場合は、RMI-IIOPが使用されませんので監視が行われません。